MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』

2018-08-24 00:33:06 | goo映画レビュー

原題:『Solo: A Star Wars Story』
監督:ロン・ハワード
脚本:ジョナサン・カスダン/ローレンス・カスダン
撮影:ブラッドフォード・ヤング
出演:オールデン・エアエンライク/ウッディ・ハレルソン/エミリア・クラーク/ヨーナス・スオタモ
2018年/アメリカ

御座なりのスピンオフ作品について

 マーベルコミックスのキャラクターや『ミッションインポッシブル』のイーサン・ハントと並び称されるほどに『スター・ウォーズ』のハン・ソロは魅力的なキャラクターであるはずなのだが、そのハン・ソロを主人公にした本作のつまらなさは一体何なのだろうか。確かに撮影途中で監督が代わってしまったというようなアクシデントがあったものの、それくらいでこれほど面白くなくなるということがあるのだろうか。
 さすがにベテランのロン・ハワードが監督を務めただけはあってストーリーに破綻はない。例えば、ハン・ソロとチューバッカの初対面が閉じ込められた檻の中の決闘の場面だったり、作品前半でハン・ソロがポーカーでランド・カルリジアンに引っかけられたことのお返しを最後にすることで2人の友情が芽生えるなど「青春映画」としてのセオリーは踏襲しているものの、逆にそれが既視感を増幅させたためなのかハン・ソロがアウトローと化した動機が伝わってくることなく、その上、全体的に画面も暗く、制作意図が最後まで全く理解できなかった。


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