原題:『銀魂2 掟は破るためにこそある』
監督:福田雄一
脚本:福田雄一
撮影:工藤哲也/鈴木靖之
出演:小栗旬/菅田将暉/橋本環奈/佐藤二朗/長澤まさみ/岡田将生/吉沢亮/中村勘九郎
2018年/日本
破られた場合の「掟」の高い代償について
ところで昨今の日本の「ヒーロー」の現状はどうなのかというと、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(三池崇史監督 2017年)、『鋼の錬金術師』(曽利文彦監督 2017年)、『BLEACH』(佐藤信介監督 2018年)と興行的には厳しい状況が続いている中、本作が上手くいっている理由は、最初からハリウッド映画に対抗しようという意識がなく、さらに主演の小栗旬が日本アカデミー賞関連の受賞を完全に諦め、逆に活き活きと演技ができたからであろう。
だから日本における「ヒーロー」は仮面ライダーやゴレンジャーのように端から子供向けの作品として制作されたほうが日本人の身の丈に合った活躍ができるのである。