甦れ福山とんど２０１５．１．１８（後編）

「甦れ福山とんど」における町内の練り歩きは市制施行１００周年記念行事の予行演習を兼ねていたようである。今日のイベントでは警察官が裏方に徹し見事なサポートを見せた。東５番ガード下（北）交差点にいる強面の上司からの無線指示を受けて部下が同（南）交差点の信号機の手動切替を行なっていた。



信号を約１分程度青にしてその間にとんどをガード下から本通のアーケード商店街へ入らせるというものである。各地区のとんどがポイントを通過する際、警官はこの作業を繰り返したのであった。


アーケード内では大勢の見物客が派手な飾りをつけたとんどに向けてカメラのシャッターをバシバシ切った。とんどのゴールは船町の料理屋「ふな家」前だった。



桜丘学区のとんどが一番乗りし、蔵王町三区町内会のそれが後に続いた。私には龍の上に米俵をのせた蔵王のとんどが一番恰好良かった。最後に東学区（と手城学区）のとんどが到着し台車から切り離されると軽トラに積み込まれた。

甦れ福山とんど２０１５．１．１８（中編）

大黒町にまず到着したのは手城学区のとんどだった。私はコースを確認していないが、東小学校からの最短距離を選択していたのかもしれない。


広場の向かいに移動した関係者はとんどを台車にのせて東学区のとんどが来るのを待つ。地元の年寄が最近東京の有名な旅雑誌がとんどの取材に来たことをなどを話していた。



午前１０時を目前にして他所の学区の警備担当者からは「いつになったら来るんじゃ。時間は守ってもらわなにゃーいけんどー…」との声も出て見物人は苦笑気味。私は青空を仰いだ時に強烈な抗議文を目にしてふき出した。


東学区のとんどが入って来たのは９時５３分頃であった。一応間に合ったのである。ほとんど休むことなく商店街へ移動することになった。田舎と違って市中心部を練り歩くことは制約が多くて大変なのである。

甦れ福山とんど２０１５．１．１８（前編）

１月１８日、広島県福山市中心部は快晴である。とんどの練り歩きには最高の日よりとなった。午前９時ちょっと前、東小学校の校庭に東学区のとんどと手城学区のとんど（左端の１基）が並んでいた。



暫くしてまず東学区のとんどが正門を出て周辺の町を回った。子どもも大人も楽しそうな表情を浮かべている。父兄や祭りの関係者以外に交通整理や安全確保のため警察官も数名参加していた。


手城学区のとんどを担いだ人たちは東学区のそれとは逆方向に進んでいた。どちらも１０時までに大黒町の三木耳鼻咽喉科医院前（広場）で合流する手筈である。医院の西側には桜丘学区と蔵王三区町内会のとんどが置かれて法被を着た大勢の人たちが東小学校出発組の到着を首を長くして待っていた。

ささげぜんざいを拵える

ささげは小豆よりも大粒で煮崩れしにくい。小豆同様に２度渋抜きしてからやわらかくなるまで弱火で煮る。上白糖で甘みを含ませるが、一つまみの塩を加えて味を引き締めるのが重要なポイントである。小分けした鏡餅をオーブントースターで軽く焦げ目がつくまで焼き、煮ささげに加える。豆が大きい分食べ応えのあるぜんざいだ。