先日火災が発生して内部が黒焦げになった珈麦館(ドレメより少し南側に位置)。以前はカフェヴィル・フランセという名の喫茶店だった。福山では珍しい小洒落たモーニング(質で勝負)を出すので30代の頃にモーニングをよく食べに行った。商店街の人に愛された理由は客層が良かったからだと思う。年配客(常連)は決まった位置に座って新聞を読んでいた。
マスターはとあるホテルで料理を担当していた人で黙々と仕事をこなす姿が印象的だった。私が定位置を確保できるようになった頃に「店主療養のため当分の間休業します」という貼り紙が出た。料理屋の女将から「難しい病気らしいわ」と聞いた。結局マスターが復帰することは叶わなかった。店は彼といくらか関係のある人物に引き継がれて再開したが、夜の営業を始めたりしたので足が向かなくなってしまった。自分は味を楽しむだけでなくマスターに会いに通っていたのだと思う。そして、あの時ほど人的損失を深く嘆いたことはない。

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マスターはとあるホテルで料理を担当していた人で黙々と仕事をこなす姿が印象的だった。私が定位置を確保できるようになった頃に「店主療養のため当分の間休業します」という貼り紙が出た。料理屋の女将から「難しい病気らしいわ」と聞いた。結局マスターが復帰することは叶わなかった。店は彼といくらか関係のある人物に引き継がれて再開したが、夜の営業を始めたりしたので足が向かなくなってしまった。自分は味を楽しむだけでなくマスターに会いに通っていたのだと思う。そして、あの時ほど人的損失を深く嘆いたことはない。

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