食生活の向上で冷や飯組となった食品の代表例が「味付け海苔」であろう。美味しい米が適価で流通するようになった現在では必要とされなくなりつつある。副食の充実がこういった食品を駆逐していった感が強い。
日本人に見向きもされなくなった商品を海外に垂れ流す安易な商売が永続すればいいが、微妙なところだろう。年寄りは「海苔は禿げに効く」と信じていたが、彼の頭には最後まで毛は生えてこなかった。
日本人の嗜好の変化に柔軟かつ迅速に対応できなかった食品業界の「言い訳」ほど見苦しいものはない。大量生産の「カキ」がなぜスーパーで売れ残っているのかをじっくり分析して反省した上で戦略を練っているのかは甚だ疑問だ。私は魅力なき商品を無視する部類に属している(笑)
日本人に見向きもされなくなった商品を海外に垂れ流す安易な商売が永続すればいいが、微妙なところだろう。年寄りは「海苔は禿げに効く」と信じていたが、彼の頭には最後まで毛は生えてこなかった。
日本人の嗜好の変化に柔軟かつ迅速に対応できなかった食品業界の「言い訳」ほど見苦しいものはない。大量生産の「カキ」がなぜスーパーで売れ残っているのかをじっくり分析して反省した上で戦略を練っているのかは甚だ疑問だ。私は魅力なき商品を無視する部類に属している(笑)

公共放送が首を傾げたくなるような番組を増産する中、これはかなりまともでクオリティーが高い。今回は「浅草」特集。要所を押さえていて面白かった。
浅草観光をする人の出所として北海道と広島県第二の都市が何故かピックアップされていた。とにかく悪いニュースでしか注目を浴びることがないのでこのように「おのぼりさん」の出身地を全国に流してもらうだけありがたいと言うこともできる。
しかし、視聴者の殆どは我が故郷のテロップを見て「それ、どこよ?」と思ったことだろう。簡単に説明すると一応「のぞみ」が停車する旧城下町(中核都市)である。裏路地に犬猫の糞が散らばっている(知名度は高いが観光客の目減りの激しい)港町とは格が違う(笑)
下らない優劣の話は止めて本題に戻ろう。町を高低差から捉える視点は見事だ。映像の最大の武器である立体区間を浮かび上がらせることに成功している。門前町の発展に水運が欠かせなかったこと、不夜城「吉原(猪牙舟の言及があればなお良かった)」、歌舞伎といった庶民の娯楽について分かり易く解説していた。
私が感心した点は二つ。「伝法院」の廻遊式庭園を公開してくれたことと重鎮(男女)による「ひょうたん池」界隈の回想だ。
「ちょび髭評論家」よりも鋭い舌を持つといわれる「タモさん」が気取らない食堂の「おでん」を無言で食べるシーンがシブかった。次回の「神田」が楽しみだ。
