XRのスペアエンジンのクランクケースを加工した。
・・・と言っても大した事はやってない。
外面はサンドブラスト。メチャメチャ元が汚かったのでクリーニングする意味と、表面積が増やして冷却させる為。
使用したメディアはガラスビーズ、と言うよりもガラスパウダー。通常使われるガラスビーズは#80~#120位(あくまで私見)なのだが、アルミにショットするとどちらかと言えば濃い目のグレーでマットな仕上がりになり、手で触るだけで指紋が付く。使用した物では白っぽい仕上がり。光沢とまではいかないが金属的な質感は残り、普通に触った程度では跡が残るような事は無い。
ガラス系のメディアは元々あまり「削る」能力は低い上、粒度が細かい分だけ処理にも時間が掛かる。表面積を増やすという意味では不利なのかもしれないが、好んで使っている。
内面は一部ポリッシュ。全面ポリッシュにしたかったのだが、時間が相当掛かる割りに効果が小さいので諦めてクランクシャフト周りだけにした。オイルの攪拌抵抗低減、それに伴って油温上昇の低減、応力集中の低減等の効果が「理屈上」得られるが、その効果は極めて小さいと思う。
俺の様な素人では腰下は手を入れる所が少ないので、完全に自己満足狙いでやった様な物だ。
ケースブリーザーのパイプを引き抜き、穴を拡大。コレは後で内径の大きいパイプに入れ替える。それに伴い、ケース内部の隔壁の穴もリューターで拡大した。
それと忘れてはならない作業がある。完全アンチホンダの俺としてはホンダの痕跡を残す訳には行かない。
左右に各一箇所ずつあるHMマークを削り落とした。スミマセン。