何年も前から坂内バイクランドに通っているが、ここまで増水しているのを直接見るのは初めてだ。
以前の記事でこのコースの特色は紹介したが、元々坂内バイクランドの河原部分は本物の川で、通常は伏流水である。通称ホームストレートの真ん中辺りから水が表面に出てきて、これがストレートの南端で渡る事となる「川」なのだ。。
このコースの上流約1キロの所に神岳ダムがある。雨が降り続くとこのダムが放水する為に、ホームストレート部分は文字通り川になる。
普通の雨程度ではダムが放水しないので、練習走行には問題無い。
一定以上降り続くとダムが放水するが、普通に流れてくるだけ。但し急激な増水の可能性があるので走行はしない方が良い。この場合は天気が回復してくればダムの放水が止まるので、暫くすれば走れる様になったりする。
梅雨の時期などは雨量が多い為にここが濁流となり、コースそのものが流されてしまうのだ。エンデューロレース開催時は何処からか土や砂利を持ってきてコース整備されるのだが、今年は10月の坂内4Hまでレースが無いので、その時まで荒れた状態であろう。
今回、梅雨の晴れ間でたまたま晴れていたが、ホームストレートは川そのもの。川のこちら岸に駐車場とセンターハウスがあり、バイクで走るのは河原部分と向こう岸なので、ホームストレートが増水していると事実上走行不可能なのだ。センターハウスに来ていた地元の人の話では、数日前に来た人は諦めて帰ったらしい。
実際にはこの川さえ渡れば向こう岸は普通のコースの筈なので、取り敢えず徒歩にて川の深さをチェックした。
水はメチャメチャ冷たくて流れが速い。とても泳げる様な水温では無い。川渡りが絶対に無理という訳では無いが、万が一を考えるとちょっと・・・という所だ。
だが、一箇所問題無く渡れる所があった(写真参照)。このコンクリートは平常時は上に砂利や土が被せられているが、増水によって流されてしまった為に露出しているのだ。
向こう側は所々クレバスがあったりするものの普通に走行できた。
T中さんが向こう岸から帰ってくる時に、この川渡りポイントで「コケてくれないかな~」と話しつつN川君とカメラを構えて待っていると、期待通りにホントに転倒。二人共嬉しくて、写真を撮りまくるばかりで助けない。
夕方頃、5周の模擬レース開始。一人で走っているとチンタラ走ったり、2~3周位で休憩してしまったりするので、レース形式の方が練習になる。俺だけ5分のハンデを受けた。
1周目に転倒したが、直ぐにバイクを起こして再スタート。2周目の後半で、「T中さんには勝てる」と言っていたN川君に追いついた。どうやら酷い転倒をしたらしく、彼はリタイヤ。4周目に入る頃にT中さんの姿を確認、5周目で追いつくが、登りで抜くのはインチキの様な気がした為に暫く後ろに付いて走る。
後ろに付かれて必死になっているのか、意外と速い。普段からもっとマジメに走ってください。