体中がイタイ・・・。坂内4時間エンデューロに参加してきました。
とりあえず時を巻き戻してマシン準備から。
パンク連発以外では問題なく走っていたバイクなので、必ずしもミッチリと整備する事も無いのかもしれないが、俺は完全にイジり系の人間である。究極の選択で「ライダーかメカニックか?」となったら、間違いなくメカニックであろう。それなのでライディング云々よりもバイクをイジらなければならないのである。まあイジり過ぎて墓穴を掘ったり、ポカをやらかす事も少なくないのだが・・・。
まずはリヤサスのリンクのオーバーホール。チェックするも特に問題は無い。グリスを詰めまくって組み立てた。
次にホイールベアリングのチェック。若干動きが渋かったのでベアリングを抜いた。所有している安物ベアリングプーラーは爪で引っ掛けるタイプなので、ココには使えない。会社に転がっていた15.9φの丸パイプで打ち抜いた。
ご存知の通り左右のベアリングの間にはカラーが入っており、最初にパイプを横方向に叩いてカラーを傾かせてベアリングに引っ掛かりを作るのがコツ。ハンマーは重量の大きめの物を使い(達磨落とし的な考え)、2~3回やってみてダメならば方法を変える(何度もやっていると部品を傷めてしまう)。俺はコレをやってみてダメならば、建築用の「あと施工アンカー」というのを使っている。あと施工アンカーには何種類もあるが、通称「セットアンカー」とか「ビルボルト」と呼ばれる物。
写真の左と真ん中のタイプの物。俺は仕事で使っているのでサイズも種類もたくさん在庫している。最もホームセンターでよく見掛けるのは右のタイプの物で通称「ナットアンカー」だが、コレでベアリングを抜くのは難しいと思う。
本当は邪道だが、外したベアリングはダストシールを外してラッカーシンナー(灯油でもOK)に漬けて古いグリスを洗い流し、パーツクリーナーとエアダスターで吹き飛ばす。右側ベアリングはOKだったが左側は傷んでいたので、在庫の新品ベアリングに交換。新品でも一度ダストシールを外してグリスを詰め込んでやる。
ホイールを簡単に振れ取り。既に歪んだリムなので正確に振れ取りする事は出来ないが、ニップルの緩みチェックを兼ねて実施。ニップルが固着した箇所もあり、XR250はストレートタイプのスポークなので、ニップルを回すとスポークが共回りしてしまう物もある。直せる物は直し、ダメだった物は諦めた。
リムバンドは使用せず、布ガムテープを巻いてから先日購入したタイヤを嵌めた。俺の愛用するビードクリーム。
洗車にも使えるマルチパーパスな逸品。
勿論フロントホイールに対しても全く同じ作業を行った。フロントのベアリングを抜くには13φの丸棒を使用。フロントのベアリングは全く問題無し。
フロントフォークオイルを交換。ちなみに前回の交換は約一ヶ月前。
出てきたオイルはこの有様。以前某氏に「フロントフォークオイルは交換してる?」と聞いたら「してるよ。二年くらい前に。」と言っていたが(爆)、それを交換してないと言います(爆・・・スミマセン)。フォークを逆さまにしている間にステムベアリングのグリスアップ。
コチラも全く問題なし。ウレアグリスを使用するべし。
それとタンクを外したらマウントゴムが一個無くなっているのを発見。買うのもバカバカしいし、レースに間に合わないので在庫の10tのゴムを使って製作。適当なサイズのホルソーで切り出して成型。
タペットクリアランスの調整。コレも全く問題なし。
仕上げにエンジンオイル交換。ワコーズ4CR。最近はネック部分のフィラーキャップから溢れてくる程度入れたら、残りのオイルはヘッドのタペットキャップから入れている。写真を撮ろうと片手でカメラを構えたら、オイルをこぼしてしまった。
その他、各部のネジロックと水の浸入対策、ゼッケンの製作。
加えて、人のバイクの部品の修理。ステアリングダンパーのステーだそうだ。転倒して溶接がモゲちゃったらしい。見たら、全然溶け込んで無いじゃんか。
アルマイトを削ってTIG溶接。やはりこの手の物の修理はパーフェクトには出来ないなあ。腕の問題もあるのだろうが、アルマイトを部分剥離してもイマイチ上手くいかない。
実用上は問題ないと思いますが。