前回、本体に穴を開けて溶接したパイプには、透明の耐油ホースをセットしてレベルゲージにする。パイプは19φのアルミパイプだが、そこへ差し込みたい耐油ホースは外径16φ、内径12φとかけ離れたサイズ。熱すれば何とかなるだろうと、最初はヒートガンで炙ってみたら少し焦げてしまった。ドライヤーでも同じ様な結果。適当な径の棒状の物をパイプに突っ込んでおいて熱湯に漬けてみたら上手くいった。
但し流石に径が違いすぎるので、一回目は内径15φ位、二回目で内径19φと二段階の作業を行った。
元々は寸胴部分(テーパーになっていない部分)で11リットルの計算であるものの、クイックチャージャーへの燃料の注ぎやすさを考慮して上面も少しテーパーとしたので、寸胴部分は10リットル位か?
下部のテーパーは計算が面倒だったので適当な設計だが、1リットルずつ測りながら水を入れて行ってみると、余裕をみてもトータルで12リットル程度は入る様だ。ピッタリ狙い通り。オフロードレースでは多分10リットルも給油できれば充分であろう。一応その他のレースにも使うかも(知人に貸すなどして)しれないので、微妙に大きめにしたのだ。鈴鹿8耐では25リットル位給油するみたいなので使えませんな(爆)。測りながら水を入れていき、1リットル刻みにマジックで印を付けた。
エア抜き穴と吐出口はステンレスパイプで製作。ホームセンターで入手したボールバルブにジョイントするステンレス製のニップルに直接溶接し、シールテープを巻いて本体に取り付け。
エア抜きホースも上記のホースと同様に熱してサイズ調整し、ステンレスパイプに差し込んだ。
クイックチャージャーは下側に吐出口があるだけに必ずスタンドが必要と言える。加えて製作中のこのクイックチャージャーはガソリン携行缶を兼ねるので、安定して設置できなければならない。アチャルビスの物は三脚式だが、これでは運搬時に安定性が悪いので、背は低く、重たくなるように製作。長期在庫品の丸パイプがサビサビですが・・・。
使用時はこのスタンドごと何かの台の上に載せれば、ライダー自身が給油するにも困らない高さになるだろう。スタンドは全て鉄製で、半自動溶接機(CO2)にて作業した。手持ちの缶スプレーで塗装。
レベルゲージ用の目盛りは、仕事で使用しているプリンター(通称:巨大プリクラ)でシールを製作。
この機械は約1m60cmのFILMをセットして溶剤インキ(ペンキの様な物)で作画する事ができる。画像を分割させればかなり巨大な出力も可能。平常は最も一般的に使用される1m35cmのFILMにプリントする事が多いのだが、必ずしも1m35cmをフルに使いきれる訳ではないので、かなり大量にゴミとなってしまう。これを何とかして無駄にしない様に・・・と、端材を使って出力したシールも格安で売っているのだが、暇な時にはサンプルや自社用の物、自分個人が使用するもの等、シールを作って遊んでいる(爆)。そうやって作った偽造品系(?)のシールは人にも無理矢理押し付けて処分したりしているのだが、現在もコレだけのストックが・・・。
この中から適当にバイク関係のシールを探し出して、クイックチャージャー本体に貼ってみた。ラミネートが掛かっているので、少しくらいはガソリンが掛かっても大丈夫だ。
さて、これで完成したかのように見えるものの、水でテストしたところ問題発生。エア抜き穴が吐出口の横へ刺さっているが、この差込角度が悪かったのか、はたまた吐出口の口径が小さいのか(1本のパイプの中でガソリンとエアが反対方向に動くわけなので、径が大きめでなければならないのかも)? エア抜きホース側に燃料を吸い込んでしまう。
エア抜きホースをセットした状態だと、12リットル吐き出すのに20秒以上。エア抜きホースを外せば14秒位。
う~む・・・。取り合えず使う時はホースを外して、使いながら改良していこう(爆)。