THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

続・俺は何屋だ。後編

2007-07-21 10:52:45 | カスタム

マフラーの潰れた部分を切り落とした某氏のVTR、エビ管を製作して補修する。
エビ管とは、要するにパイプを角度をつけて輪切りにした物を溶接して作るのだが、パイプは曲げると潰れてしまうので、内径を活かすという意味では有利な製作方法である。ただし・・・溶接が上手ければカッコ良く仕上がるものの、俺みたいに下手クソだと見栄えが悪いのですよ。

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パイプをバンドソーで切断して、ベルトサンダーで面出しして磨り合わせをする。コレをキッチリやらないと上手く行かない。全ての継ぎ手部分は溶接時にフィラワイヤー(溶加棒)を使わずにナメてくっつけるので、磨り合わせが出来てないと(スキマがある状態)溶け合わない。

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恐らくプロ(マフラー屋さん)がエビ管を作るときは、パイプの径とマフラーの曲がりなんかに対して『部品の長さと切り出し角度の数値のデータベース的な物』を独自に得ていると思われるが、俺の場合は完全に行き当たりバッタリ。部品を切り出しては磨り合わせ、バイクに仮付けして角度を設定・・・この繰り返し。取り回し上どこかに干渉してしまった場合はまた途中で切って調整。
正直言って超面倒

Epsn3665

作業内容に特筆するべき事もないので今回の記事の文章は短いが、仕事が終わってからVTRの作業を始めて、前回の記事分は大体一日で終了、今回分の作業は三日位掛かっている。
最後にスプリングフックをステンレスのフィラーワイヤーを曲げて作り、本体に溶接。

Epsn3667

この時既にベロベロに酔っ払っているので、激しく手元が狂ってしまったが・・・まあいいか(爆)。

Epsn3674

さて、このVTRのオーナー、木曜日・金曜日と工場に来てウロウロとしていた。最初はナンかモジモジしていたので、俺にキャバクラ代を渡しに来たのかと思ったら(笑)違うらしい。ホイールが変形してしまったので、別のホイールにタイヤをハメ換えたいのだそうだ。んでリヤホイールを外そうとしたら、アクスルシャフトが曲がっていて抜けない・・・。丸棒を当てて石頭(せっとう)ハンマーで叩き出した。

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チューブレスタイヤの交換は、彼も俺もやった事がない。勿論オフロードタイヤは自分でやっているのだが、俺はオンロードタイヤを自分でハメかえる理由がない。オンロードレースをやっていると右側だけ減ってしまったとか、練習用に中古に履き替えたいとかあるらしいが、俺はオンロードは一般ユースのみなので新品買ってハメ変えてもらった方がイイじゃん。

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とりあえず横で見ていたら、額から大量に汗を噴出しつつタイヤをヒーヒー踏んづけているが、ビードが落ちない。そこで・・・そこら辺に転がっていた材料で、ビードブレーカーを製作。

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いい加減な作りで、ペンキを塗った時に枕にした物なので汚いが、あっさりビードは落ちた。
ハメ替えはそんなに大変ではなさそう。というよりもモトクロスタイヤのリヤより楽に見える。チューブもビードストッパーもリムバンドも無い。

Epsn3672

それとこの男が我社で作業したのは、コンプレッサーがあるからというのもあると思われる(笑)。一気に圧を掛けてビードを上げてやらないとイカンので、例えば自転車のポンプでは不可能(多分)。バイク屋さんのピットで、ビードが上がる瞬間に「パンッ」と音がするのを見たことがあるかと思うが、ソレですな。
仕事ではレギュレータで圧を落としているが、8キロ位に上げておいてエアを入れると・・・アッサリ作業完了。ホイールバランスの問題もあるので(コレはコレで自分でやる方法アリ)、スーパースポーツのタイヤ交換を自分でやるのは少々考えるが、デュアルパーパスとかだったら有効と思われる。俺も今度自分でやってみよう。

んで、オーナーの某氏はアクスルシャフトが曲がっている事を理由にして、また我社にVTRを置いていこうとする。
ジャッキアップした状態で置いていかれたらかなわん。で、叩いて直してあげました(爆)。

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ついでにメインスポンサー位置に我社の広告を入れて差し上げました。なんか横で「マジっすか」とか「街乗りできん」とか聞こえた様な気もしたが、大丈夫。

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暫くコレで乗ってみて下さい(爆)。

コメント (4)
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