THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

フォークオイル・カクテル

2007-07-13 18:33:15 | XR250

俺は自分のXRのフロントフォークには、ホンダ純正のクッションオイルSPECIALⅡの#5を入れている。サービスマニュアルで指定されている物そのものである。(※追記・・・と思っていたのだが、もう一度今SMを確認したらSPECIALⅡではなくて、普通の#5。所有しているSMはMD30のS/T/Vに対応する物で、もしかするとその後は変わっているかもしれない)

初めてXRのフォークオイルを交換した際、サービスマニュアルでは量を確認した程度で(オイルをどれだけ買ってくれば良いのかを知る為)、オイルの指示までは確認しなかった。元々からカートリッジ式である事は知っていたので、「カートリッジオイルであれば何でも良かろう」と、YAMAHA純正の01(ゼロワン)を買ってきた。ホンダのは高いのです。
そもそもXRを譲り受けた時点でフォークオイルが漏れていたので、初めてXRに乗った時点でフロントフォークオイルはYAMAHA01だった事になる。

以前他のチームへの応援というカタチでレースに出た事があり、この時のマシンが面白いことにFTR250のセル付きエンジンに積替えたME06であった。この頃俺は2st乗りだったのでパワーの無さに面食らいつつも、逆に登りのコーナーでもベターッと曲がるのに驚いた。頭がからっぽでも走れるのには感心したのだが、フロントがかなり軟らかくて荒れた路面でスロットルを開けられない。周回する内にペースアップを図ろうとしたところ、最終的に路面の荒れた直線で何の前触れも無くぶっ飛んでしまった。申し訳ない事をした。それでも一応入賞したので良かったのだが、それ以来自分の頭の中には「XRはそういうモンだ」と図式が出来上がってしまった。

その経験もあったし、現XRに乗り始めた時はバイクのブランクが結構あったので、当初のYAMAHA01でも何も疑問を感じなかったのだが・・・。

予めお断りしておくと、コレは俺の思い込みや勘違いかもしれない。何せ俺はテストライダーでもモーターサイクル・ジャーナリストでもバイク屋でもなければ、コース上やレースに於いても速いとは言い難い。
フォークオイル交換時にたまたまふと本来指定のクッションオイルspecialⅡ#5を入れてみた所、コチラの方がしっくり来る。ホントにか? 気のせいだろ!! SAE値でたかだか#5の違いだぞ。寝言だと思って聞き流して下さい。

その後はクッションオイルspecialⅡ#5ばかり使い、ME08用のフォークエンドボルトで圧側の調整をしている事もあってか極端な不満は無かったのだが、やはりエンジンパワーが上がると足回りにも不満が・・・。
まず、極端な例えだが、ジャンプの着地でバウンドするんですわ。ストッと降りるんではなくて、ポーーン、ポーン、ポン・・・みたいなカンジ。アッ、かなり誇張してますよ(爆)。お陰で車体が不安定な状態に陥りやすい。
それとスロットルを開けたときに少し頼りない。直線ではそれほどでもないが、コーナー出口で路面が荒れていると気持ちが悪い。不思議な事にそれでもぶっ飛ぶまではいかないのだが。基本的な部分でよく出来ているんでしょうな。
フロントの圧側を締め上げてみたりリヤも固めてみたりしたが、やはり直線番長な俺の好みからしてもフロントが軟らかい。フロントの伸び側は調整できないからなあ。いつもよりも意識してフロント荷重にするとまあ何とか。

で、コレを改善すべく各メーカーのフロントフォークオイルの動粘度を調べて表にしてみた。

Photo_5

この数値は俺が測ったものでも何でもなく、ネット上に公開されている物を元に勝手に表にした物
「フォークオイル 粘度」とかで検索すると、結構たくさんHITするのだが、疑問点があった。それはHITしたいくつかのサイトが半々くらいの割合で、数値が微妙に違う2パターン存在する事なのであった。さらに調べていくと、某ケミカルメーカーWと某油ブランドMが他ブランドの動粘度をHP上で公表しており、どうも殆どの情報はこのどちらかを丸写ししている様であった。みんな独自に調べた様な文章表現なんですが・・・?
WとMで数値が異なり、全体的にWの数値の方が少し小さい所をみると、それぞれのテストに於ける実測値ではと思われる。一応「THE FOURTH PARTY」としては単なるパクリに終わる訳にはいかないので、極力情報をかき集めてみた。所々ツジツマの合わない怪しい所もあるが、こんな表で良ければ持って行って下さい。

上の動粘度表のPDF形式「forkoil.pdf」をダウンロード

んで最大の問題になるのが現在使用している#5の動粘度なのだが、どこのデータでも「HONDAの#5」としか書いてないものの、実はホンダからは「ウルトラクッションオイル#5」と「ウルトラクッションオイルspecialⅡ#5」の二種類リリースされている事が判明。憶測なので非常に申し訳ないのだが、表現からして公開されている物は「ウルトラクッションオイル#5」・・・つまりXRの指定の物ではない・・・と推測(ううう、苦し~い)。
それでも同じメーカーの同じSAE値なので、かけ離れてはいないであろう。specialⅢ#10やYAMAHAの事例からすると、「ウルトラクッションオイル#5」よりも少し硬めだと思う???(ウウウーッ)
それでもホンダの#5とヤマハの01、動粘度が違うぞ。

とりあえず俺としては#20~#25程度の動粘度の物を試してみたい。それからするとWPの#5かOHLINSの#10が当てはまるのだが、1月に一度交換する物なので、金額が高いとか入手性が低い物は避けたいところ。
混ぜ合わせて粘度調整するならばメーカーから配合表が公表されているM社かW社が有利・・・だったのだが、リサーチした近所のバイク用品店2店には店頭在庫なし!
それじゃ金額重視でYAMAHAの・・・と思ったら、コレも在庫なし!(混ぜる場合は、近い粘度の物2種類を混合するのが基本の様だが、どのメーカーも#5を置いてない)
結局ホンダの「クッションオイルspecialⅡ#5」(いつも使ってるヤツ)と「クッションオイル#10」を買ってきた。トホホ、高いのよ・・・。

Epsn3611

気にしつつも今回の為に交換するのを我慢していたフロントフォークオイルは、地獄の様なヤツが出てきた。

Epsn3613

放置していた・・・といっても前の交換は約1ヶ月前。4H-EDを走ってるからなあ。その後も3回鶴里で飛び跳ねているのでこんな物かな。そろそろリヤショック(一度OHしている)も心配になってきた。
メスシリンダーで#5と#10を混ぜる。混合比は、W社の配合表を参考にすると#22~23の番手を狙った場合は#5:#10が60:40、#20を狙う場合は70:30って所だろうか? 今回は迷った挙句に#22~23狙いの60:40で配合。

Epsn3620

XRは左右合わせて1リットル弱の容量なので、空いた缶を使って1リットルピッタリ配合した。
SPECIALⅡ#5はシャンメリー位の淡いピンクだが、#10は完全な10年物(?)ボルドー。そして何故かやたらと臭い。

Epsn3621

M社の配合表を見たところ配合比率を一定の基準で変えていくと、比例して粘度が変化するというよりも、かなり反比例的に変化するようだ。勿論これはあくまで数値の話であり、減衰力の話では無いので参考までに。
油面は規定値どおり。さて、効果の程は・・・?
エンジンも次回の走行でナラシを終了しようかと思っている。

コメント (4)
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