普段のメンテナンスは自分でやる。
オイル交換も自分でやる。当然だ。
自分で各所をバラしてグリスアップする。
タイヤ交換も自分でやる。ブレーキパッドも。
エンジンの組みバラしも自分。チューニングの真似事もやる。
マフラーは自分で作った。自分で加工してレーシングキャブに取り替えた。
塗装も自分でやる。溶接等、金属加工は仕事の技術を活かして自分でやる。
外装パーツだって作る。※オフロードバイクの場合は、諸々の理由により既製品を使用。
作業に行き詰まったら、SSTだって自分で作る。
一見俺のXRは完全に自分でイジっている様に見えるが、先に挙げた外装パーツの自作の件は別としても、実は他人の手が入っている部分がある。※エンジン部品やキャブレター本体とかの基本になる物の製作、事実上自作が不可能な物は別。ボーリング加工等も同様。
それはリヤサスのオーバーホールである。バイクでオフロードを走ると、オンロードしか走らなかった場合と比べて、激しくサスペンションが動く。少なくともトレールの場合(モトクロッサー等のレーサーではない、という意味)は、フロントフォークは普通にオーバーホールが可能ではあるものの、リヤサス(ショックユニット)については非分解との指示がある。フロントフォークと同等とまでは言わないが、少なくとも1シーズンごとにオーバーホールしたいものだ。
ノーマルのリヤサスがオーバーホール可能である事を知ったのは、10年位前。それ以前は「ノーマルは非分解、オーバーホールできない」と思い込んでいた。で、それもあってリヤサスを社外品に変更していたのだ。
その後実際にノーマルのリヤサスをオーバーホールしたのはもう少し後なのだが、この頃(今でもか)は俺はYAMAHA党であり、実際にオーバーホールしてもらおうと思ったDT200WRのリヤサスは、数件のショップに持ち込んだものの、全て作業を断られた。
何故か? 他メーカーはKAYABAやショーワを採用しているが、YAMAHAのみ当時の「創輝」(そうき、と読む)というYAMAHA系列のメーカー製のサスペンションを使っていた。※2006年1月より「ヤマハモーターパワープロダクツ」に社名変更して発電機やATVなどの製造に一本化、サスペンション製造には100%出資の子会社創輝H・S株式会社を同年同月に設立し、分業化している。
創輝のリヤサスは分解はできても、窒素ガスを注入するバルブ形状が他メーカーと異なる為、オーバーホール出来ないという理由であった。※巷ではシールやOリング等が入手できないと言われているが、少なくとも俺はこう聞いた。シールやOリングは規格品であれば純正部品である必要はないし・・・。
ところがたまたま参加したライディングスクールで、講師としていらしていた方が、サスペンションのスペシャルショップのオーナーであった。直リンクするのもどうかと思うので、元スズキワークスMXライダー、現在そのショップはS県H市にある・・・とだけ書いておきます。どうしても知りたい方は、このブログの過去記事を隈なく探すとショップのステッカーが写真に写ってます。自力で探してくださいw。
恐れ多くも俺はその元MXワークスライダーB氏の元に近寄り、聞いた。
「DT-WRのリヤサスはオーバーホールできますか?」
「できますよ!」
「他の店2~3件で断られたんですが、ホントにできるんですか?」
「失礼な!(爆)」
勿論俺のDT-WRのリヤサスは本調子を取り戻した。現在のXRのリヤサスも同ショップにてオーバーホールしていただいた物である。
・・・
・・・
・・・
・・・・・・自分で出来んのか?
そんな訳で、前回の記事「ミャフリャー修理」の代償であるキャバクラ1セットに加えて、俺が氏に要求したのは、氏のボロ・・・イヤ、高級アパートにて眠っているXLRの中古リヤサスユニットなのであった。彼からすれば当然無理難題を吹っ掛けられる覚悟だったのかもしれないが、処分するのに困っていたリヤサスを要求されて、暗雲立ち込めた心に、突如青雲が広がったに違いない。
さて・・・。
下らない話で引っ張ってしまったが、リヤサスを一気に分解。もう使わない物だけに、思い切った作業である。
まず、加圧式リアサスユニットには必ずエアバルブがある筈。ノーマルでは隠されているが、リザーバータンクのお尻にある。このカバーをコジって外す・・・するとバルブが現れた。
圧を抜く為、ピンを押す・・・が、一瞬非常に弱い力で「シュ・・・」と言った程度でオワリ。完全に抜けていた様だ。アブソーバー本体にはネジは使われておらず、Cリングのみで封入されている。今回は前回の記事で製作したビードブレーカーを利用して中身を沈めてCリングを外した。
ロッド側も同じ。一番上についているのは、Fフォークで言えばダストシール。叩き出せばOK。
ふむ。どうもこれは非常に簡単な作業の様だ。難易度で言えば、Fフォークの分解程度。あと、幾つかの問題点がある。コレについては次回以降・・・と言いたいが、ちょっと時間が掛かるかも。手配の問題も然る事ながら、嫁さんが臨月に入った為、いつもより大人しくしてるのです。
土曜日の晩は娘二人をボーイスカウト(ガールスカウトではない)のキャンプに連れて行き、日曜日は亡きオフクロの誕生日だったので、またまた娘二人と空家の実家へ掃除に行った。あとはサイクリングと竹馬の練習。多分一ヶ月はバイクお預け。
実は俺、22日位に産まれると予想していたのだ。が、ハズレ。バイクの練習に行くべきだったかあ・・・?