引っ越しのときには土地や建物本体ばかり気にしていて気が回らなかったのだが、テレビを接続しようと思ったら我が家にゃテレビのアンテナが無いって事に気が付いた。
ご近所さんは6割程度が屋根にアンテナを載せている。その他はケーブルだということだ。
我が家のテレビはすでに結構な古さ。これをそのまま使用するためには地上アナログのアンテナを建てるか、地デジチューナーを購入するか、ケーブルテレビに加入するかといったところ。
俺は全くテレビや電波、アンテナなどに関しては全く知識がなかったので軽く調べてみると、地上デジタルは従来の電波・・・つまりVHF・UHFの内、UHFに相当するらしい。
なので現在地上アナログをアンテナで受信している人はVHFのアンテナが余分になるだけで、原則として新しいアンテナを購入する必要はないようだ。
ただし少なくとも我が家の地区の場合は基地局がアナログとデジタルでは方向が異なるので、地デジに乗り換える場合はアンテナの向きを変えてやる必要があるとのこと。
同じ町内に友人がおり、聞いてみたらケーブルテレビなのだそうだ。「絶対にケーブルの方がいいぞ」。
うーむ、そりゃイイのはわかるのだが、所詮はテレビに最低でも月額¥3500程度も支払うのはイヤだなあ。あんまりテレビを見ないんだよ、俺は。他にも光パーフェクTVだともっと安いプラン(¥1000台)があるが、残念ながら我が家の地域はサービス区域外なのであった。
懐事情などの様々な問題により(笑)、一ヶ月間テレビ無しで生活した。なんだ、あまり困らないぞ。このまま一生テレビ無しってのも・・・イカンイカン。
嫁さんと協議の結果、地デジに乗り換えようということになった。
嫁さん曰く、「7~8万円くらいの物でいいじゃない」。現在テレビは買い替えブーム(?)の渦中にあるわけで、当然価格帯変動の真っ最中なのだが、今現在7~8万というと、27型。
色々調べると、最も主流なのは32型なのだそう。32型でも安いやつであれば8万~9万。
ところが近所のY電器で聞いてみると、「台数そのものは32型が一番売れているが、リビングに置いて、家庭のメインTVとして見るには今後37型が主流になるであろう」とのこと。
個人的には来客があった際に「テレビが小っちぇえ・・・」と思われるのも癪にさわるので(笑)、可能な限り大きなものにしたい。画質なんぞどーでもイイ。
結局37型の一番安いやつを選ぶ。
問題はアンテナだが、設置を電気屋さんに頼むと結構高いのですよ。俺は看板屋なので、高所への設置などはお手の物。自分でやればタダ。
ただし受信に対してのノウハウは一切持ち合わせていない。
UHFのアンテナは、俗に「八木式アンテナ」とかいうヤツで、ムカデみたいな形をした物が一般的。だが、アレはカッコ悪い。
最近はスタイリッシュで小型のアンテナもあるのでそちらをチョイスしたいのだが、その手のヤツはアンテナとしての性能は劣るらしい。
パッケージに素子数が表記されているが、この素子数が大きいほど性能は高いのだそうな。この「素子」ってのは簡単に言えばムカデの足の部分の本数を指しているようだ。
つまり性能の高いアンテナは足が増えて、大きくなってしまうのだ。
小型のスタイリッシュなアンテナで受信できれば言う事無いのだが、アンテナを買う前に受信可能な事を確認する方法がない・・・。
で、先人の実績を参考にするべく近所を徘徊すると・・・あった!! 小型のアンテナを取り付けた家を発見。
まあ映らなかったら、諦めてデカいアンテナに取り替えよう。それでも人に頼むよりははるかに安い。
聞く所によると地デジの場合は映るか映らないかのどちらかで、アナログのように「ボヤーッと映る」という状態は無いのだそうな。
俺としては地元企業であるマスプロの製品が欲しかったのだが(俺はいつも地元企業応援に拘っているので、可能な限り地元企業製品を使うようにしている)、何故か地元の電気屋に在庫が無い。思わずマスプロ本社に乗り込もうかとも思ったが、結局店頭在庫のデラックスアンテナの「デジカイト」というヤツを購入。¥4000程度だった。
ついでに同軸ケーブルも購入。何種類かあるみたいだが、どれにすれば良いのかワカラン。テキトーに10m購入。その他接続用の端子も購入。
アンテナのマスト(竿)と取付金具は自作するので、仕事のステンレスの端材の山の中から適当な物を探し出す。アッちゅー間に完成。マストの上下の樹脂キャップも在庫品。壁に取り付けるように考えた。ちなみに屋根をかわすのに35cm以上持ち出さなければならないが、その条件に合う金具は買いに行った店には無かった。
平日の朝7時半位から作業開始。梯子(アップスライダー)を掛けて登る。仕事では傾斜した屋根に載ることは殆ど無いので、ちょっと緊張が走る。
壁はALCの50厚。下穴を開けてエビモンゴプラグというプラスチックのプラグを挿入。ここへタッピングビスを揉み込めばプラグが膨らんで抜けてこなくなる。当然在庫品。
取り付け後はコーキングを施す。コレも在庫品。
配線して、近所の地デジアンテナを参考に向きを目視調整。購入した「デジカイト」はプラスチックのカバーの中には八木式アンテナが内蔵されているようだ。八木式アンテナは指向性アンテナとやらの一種のようで、電波が発せられている方向に向けてやる必要があるが、特性的にはBSのパラボラほどはシビアでは無いようだ。
作業終了後、俺は仕事に向かう。
仕事している間に電気屋さんがテレビを持ってきた。ちゃんと映るかどうか気になったので嫁さんに電話すると「映らない番組がある」という。
一旦家に帰ってアンテナの向きを再調整するも、症状は変わらず。
設定画面の中に「受信レベル」という項目がある。これが80以上だと強電界域、60以上で中電界域なのだそうだが、39~40をウロウロしてやがる。
小さいアンテナではダメだったか・・・?と大きいアンテナを近所のホームセンターで物色中に気が付いた。どのアンテナもインピーダンス75Ωと書いてある。俺が買った物もそうだ。
だがブースターには75Ω以外の所に繋いであった記憶が・・・電気屋の人が間違えたか?
また嫁さんに電話して、確認してもらうとやはり間違っているようだ。正規の75Ωに結線するとちゃんと映ったそうだ。「受信レベル」も60以上出ているとのこと。
あとテレビ台を製作しなければならない。現在は古いままのテレビ台で、見た目からして不安定。ステンレスで製作予定。
自転車置き場も建てなきゃイカン。
当分楽しめそうだぞ、コリャ。