めざせ中医学的健康生活

日本人中医師による美容と健康に役立つ情報。「未病を防ぐ」をモットーに心と体の健康を保ち、毎日楽しく暮らせますように♪

雪融けて…雨水に

2012-02-20 | 二十四節気
昨日から二十四節気の雨水です。

今年も我が家では二十節気の記載があるカレンダーを使っています。

去年はパルシステムの宅配で予約登録米を利用している人に配られる水田の様子が描かれているものだったので、二十四節気の記載がありました。中国でも日本でも旧暦で考えられる二十四節気は重要なようですね。

中国では旧暦の事を農暦とも言うくらいです。


今年は台湾へ行く時にお世話になった某航空会社のもので、カードに記載されている名前のスペルとパスポートのスペルが異なると言う理由で航空会社のオフィスまで出向いた時にいただいたものです。


飛行機や風景の写真を期待してもらったのですが、中身は私の好みではなく、どうしたものか…ともてあますところでしたが、なんと旧暦対応ではないですか!

これは貴重だ!

と言う事で、目線より高い位置に掲げる事にしました。(上半分の写真は目に入らないように)




さてさて雨水ですが、この時期は湿度が比較的あり体の調子を整えるのに良い時期です。

そして、それは脾胃からまず始めるとよいそうです。

中医学では“脾胃は後天の本(モト)”、“気血を生み出す源”と考えます。

人体の機能活動に必要な栄養、気血、津液、精髄など全て脾胃が産生します。また、人体の中心にあり他の臓器と協調して生命活動が正常に行われるようにします。

よって、養生家はみな脾胃の保養を重視します。



脾胃を整えると言うとやはり食事の面で気をつけたいことが多くなるのですが、春は徐々に暖かくなり風も強くなるので皮膚が乾燥しやすくなります。これを防ぐ為に新鮮な野菜や果汁の多い果物をよく食べるといいようです。


五行学説(木・火・土・金・水に分類)では春は木に属します。そして木に属する味は酸味です。五臓では肝

よって春は肝の気が旺盛になりやすく、これを防ぐ為に酸味のものを控えめにして、甘味のものを多めに摂取するのが養生の教えです。

肝気が旺盛になりすぎると脾を克すので、脾を補う甘味のものを摂るのです。


ニラ、ゆり根、豆苗(トウミョウ)、春菊、たけのこ、山芋、れんこん、タロイモ(八つ頭とかで代用できないかな?)、大根等が紹介されています。




精神面では心静かに過ごすように。

「努则伤脾」と言いますから、ふだんから消化機能が弱い人、胃潰瘍、胃炎の人はなるべく怒らないように…

特に食事の前後は厳禁です。


それに「胃不和則睡不安」とも言われ、胃が健康で和やかでないと安眠出来ないようです。消化器内科で実習していた時に先生に聞いたらやはり胃に問題がある人は睡眠障害を併せ持つ事が多いとの事でした。

寝る前に食べ過ぎるのも良くないってことですね(汗)。



楽しく過ごせるように健康面に気をつけましょう♪
コメント
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