トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

巣道の確認

2010-10-09 | 今日は真面目に

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 昨夜からの降雨で本日の作業は中止、暇をもてあまし小雨模様を幸いに「巣道の確認」に行って来た。昨日、崩した竹の山を観察していると、雨にもかかわらずオオスズメバチの出入りがある。もっとも昨日の襲撃では巣本体に被害はなかったはずだから、当たり前田の結果である。

 巣道は予想より右手にあって、地表と積材の隙間を使っている。掘り出した土の粒子が均されているから、地中に穴を穿っている可能性も大きくなった。当初は竹の集積した間に巣を築いたと踏んでいて、薬液もそこに噴射したのだが、全くの無駄使い・単なる徒労であった訳だ。

 小雨の中、立ちんぼして観察していたら、一匹が麦藁帽子の縁に取り付いて歩き回るではないか。手袋はしていないし撃退スプレーも携行していない、防護ネットで顔を覆っているだけの身であるからどうすることも出来ない。そこで「はっ!」と気づいたのは「ガムを噛んでいる」と言うことだった。

 大蜂は化粧品の匂いにも誘引されやすい性質があるから、呼気に混じって放出される甘いミントの匂いに誘われたかもしれない。あわてて吐き出したが、香りがそこで断ち切られる訳もなく、ゆっくりと振動を与えないように後退退避するはめになった。

 悪いことにこれは、今売り出し中の品だったのだ。注意書きには「オオスズメバチを誘引します」なんて記載はなかったが、これはクレームの対象ではない。

 ミスしてその理由に気づく事も多いが、今回は普遍的な注意事項を軽く見た「ヒヤリ・ハッと」である。どちらにしても仕切りなおしの出直しと相成った。


*彼岸花

2010-10-09 | 今はうたかた

Photo_3 墓参り父語る姉不祥の弟

 紅玉を供えて彼岸苔の石

 穴惑いしたるがごとし墓参り

 お中日愁思寂寥ノコンギク

 ご先祖にまた一歩よる彼岸かな