トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*不稔の秋

2010-10-19 | 感じるままの回り道

      枯れ落ちし毬るいるいと猪も来ず Photo

      毬栗の口開けどもしいな栗

      栗見れば夏の稈暑を思わざる

      我が庭の柿は一果も着かぬ年


雲泥の差

2010-10-19 | 小父のお隣さん

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 今の時期、ハムレットではないけど「行くべきか、行かざるべきか?」と悩ましい命題がオオスズメバチの件とこれだ。見様によっては蝶が乱舞しているように思えなくもないのだが、一方は「アゲアゲ」片方は「サゲサゲ」のテンションと、好対照である。

 原はヒョウモンチョウやシジミチョウ、それに引っ付き虫の大発生なのだ。蝶のほうは立ち入りたくなる光景だけど、引っ付き虫は後のことを考えると、戻りたくなる。このフイールドに入った頃は「綺麗な花だなあ」と思って見ていたヌスビトハギが、年々その数を増して、日当たりが良くなった事も幸いしてか、作業道や植栽地に大繁茂している。

 花の前に刈り取った部分は低く、刈り取らなかった所は腰の高さまで伸びて「引っ付いて」くるのだ。作業を終えて車に乗る前に取り除かないでシートに付くと、更に取りずらくなる。面倒になって、そのまま乗り込んだら、今度は座席と玄関前で「猿の蚤拾い」だ。少ないからと洗濯機に直行させると、タオルや靴下は目も当てられない。

 そんな風に例年悩まされていると少しは学習して、服地を張って「爪で掻き取る」のが一番と判った。今日の引っ付き虫は片手山盛りも付いていたが、自宅前の道路の端に座り込み、ズボンを引っかいている小父さんは、なんとも奇妙に写るだろう。「挨拶された」と言うことは、しっかり「観られた」と言うことだ。間違いなく「変な小父さん」である。