トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

陽の中で

2010-10-23 | 感じるままの回り道

Sn3d0021  「危ない事をする奴だ!」と思ったのは、ミカンの天辺で瞑想しているバッタの事だ。いくら保護色とは言え、周囲360度丸見えの場所は、捕食者からも同じのはずである。

 小鳥の中には梢の天辺でさえずるオスが最も「かっこいい」もてるタイプなのだそうだが、まだ成体になるには数回の脱皮を必要とするこの個体には、そんな危険を冒すだけのメリットは何も無い。

 有るとすれば「我思う。故に我あり」なんて精神世界からの必要性だけか…。それとも「私は何処から来て、何処へ行くのか?」だろうか。小生的には「オイオイ、そんな事では餌になる!」と言いたいのだが、邪魔はしなかった。達観したような微動だにしない姿は美しくもうらやましい。

 初氷の便りも聞かれる霜降だと言うのに、「さあ、どうぞ!」とも取れる、なんとも大物バッタだった。昔々、火の中に身を投じた兎がいたとか、そんな逸話を思い出したバッタだった。バッタでさえバタバタしないのに、国の頂点は毎度のバッタバッタだ。


*大蜂駆除

2010-10-23 | 今日は真面目に

 日没に巣穴の奥を目視せば帰巣の大蜂我にまつわる

 ガム噛みつ巣穴に寄れば大蜂は匂いにひかれ面に飛び付く

 当たりつけ積竹崩し巣を曝す大鎌に立つ蜂柱かな

 巣を襲う我にぶつかる大蜂の体感を得つ本丸攻める