山の紅葉にはまだ間があるが、里はコスモスが満開である。山の斜面は山萩の花盛りだ。写真の山萩は根元から先端まで二メートルを越えるが、クズが絡まってお辞儀を強いられているのが惜しい。
この面は、7年ほど前に孟宗竹を全伐して、実生樹の発生状況を観察している面だが、今年は選択的刈り払いを2回も実施しなければならないほど草本が優勢になってきた。土壌は粘土質でツルハシも打ち込めないほど硬いのだが、それでも実生苗は根付くし、草本は繁殖する。圧倒されるばかりだ。
近くにはツルグミが数株成長して、今期は数粒の果実を賞味できた。今は淡い花色の花盛りだが、来期は何粒食べられるのだろう。雑多な植生の中から要り分けたり、見出したり出来るのは活動の面白い一つである。「不思議発見!」なんちゃったって…。