木漏れ陽に輝跡のごとく藪蚊くる
振り向けば蚊柱が追う森の道
小さくも女郎蜘蛛なりからむ糸
せまり来る大蜂と目あわせたり
わくらばを落とし裸の山桜
秋の陽射しを浴びながらWさん夫妻が幼樹の周りを手鎌で刈り取ってくれた。シーズン中に2~3回は刈ってくれるのだが、随分と助かる。
刈り払い機の作業能率が格段に向上するのだ。何よりも幼樹の切断を避けられるのが嬉しい。とは言え、低い姿勢での草刈りは楽な作業ではない。
夫妻は共に後期高齢者だ。曰く「家に居ても眠くなるだけで、夕方になると体調不良になるから午前中だけでも山に来る」のだそうだ。
旦那さんと小生は同県人、二人とも農作業の経験は社会人以前の年齢の時しかないが、作業の精度と速さは比較にならないほど上級だ。おそらく手作業だけで機械化されない時期の家庭内労働力としての経験値の賜物なのだろう。