トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*飲む打つ買う

2010-10-13 | 温故痴新

 やがて死ぬけしきは見えず蝉の声   芭蕉

     やがて死ぬ景色などより世魅に恋

 借銭の淵や瀬となるあすの春      蝶々子

     賭け銭の淵で責められ明日も張る

 ぴいと啼尻声悲し夜の鹿        芭蕉

     ヒイと泣くダミ声哀し夜のおのこ


グミ原分けて

2010-10-13 | 何よりの楽しみ

Photo  栗畑の収穫は終了したが、山菜はまだシーズンである。秋の山菜と言えば「マツタケ」が筆頭だろうけど、食の記憶に繋がる物は「アケビ」「くるみ」「グミ」が御三家になる。キノコはアマンダレがメジャーだったが、記憶には名前だけだ。

 アキグミは小粒で酸っぱくて渋かったけど、それでも小1時間はあるいて川原まで食べに行ったものだ。途中の藪や荒地でアケビや胡桃は拾うことができたが、持ち帰るのは稀で、大抵がその場で食べれる物に終始した。

 胡桃は稲刈りの昼休みに、田んぼ脇の沢筋で拾うことができたけど、母の実家から頂く量が多かったように思う。炒り鍋で炒って口を開け割った。小数なら金槌が出番だ。

 アケビは庭に三つ葉種と五葉種が一本づつあるものの、セオリー通りの整枝剪定をしないから実着きは良くない。隣県ではアケビの中身より皮の料理が主のようだけど、皮を食べた記憶は無い。新芽と同じく苦味があるが、ゴーヤは全国区になって、アケビは全国区にならないのが面白い。収穫期が短い事や一年草でないことなどで流通させても儲けにならないのだろうか。

 グミ原といえば既に一面、広大な農地になっている。昔と同じ風景は周囲の山並みだけになってしまった。