混合樹林内でコッペパンを見つけてしまった。大きいのは握りこぶしほどだ。触感はもっちりとして、パンなら米粉パン、緻密な組織はマシュマロにより近いか…。
成長したのは表面にシワが出来ている。「ノウタケ?」と思ったものの基部が全く無い。皮を引き寄せた様な窪みから直接菌糸が地中に伸びていた。図鑑のノウタケは、短い基部があるとの説明だった。
手に取った感触も色合いも、半分に切った断面もパンそのもののようだ。昨年の林内では発見できなかったから、冬に照度調節で常緑樹を除伐した影響なのだろうか。
理由など知る良しも無いが、ふっくらもちもち、表面すべすべの感触を大いに楽しませてくれた一品だった。お皿に盛ったら、殆どの人が口に運ぶだろう。下側を観察すると、パンや大福を整形する時に、下側に皮を引きよせて整えるが、そのまんまひがし、ではない「そのまんまの皮形」なのだ。