トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

利合醜散

2010-10-02 | 今はうたかた

Photo_4  兄から渡された維新の頃の集合写真のコピーだが、「フルベッキ博士とその弟子たち」だという。「ご先祖様だ」と謎の一言を添えられて…。

 彼は何者か、初めて聞く名前で外国人は「ペリー提督」くらいしか想い浮かばないが、写っている若者たちの名前を聞くと、維新はこの者たちによって成し遂げられたのが実感できる。

 ところがネット検索してみたら、出る出る、真贋も判らぬ説や解釈のオンパレードだった。確かに日本黎明期の重要人物たちが一同に会したなどとなると、暦女でなくとも心踊るエピソードではある。

 ただ写真を見ながら嘆息するのは「玉石混合だとしても、この中の一人にも相当する人物がいない」今の永田町の惨状だ。写真の人物の真贋はともかく、かような群像を期待するのは維新だけではない。今は「日出づる国」の気骨や気概は文字からさえ拾えない。


*溜息もでず

2010-10-02 | 水辺環境の保全

         猪荒らす新藁もなき泥まみれ

         噛み盗られ新穂消えたり棚田かな

         ヌタる猪泥こすりゆく根太杉

         うたかたの夢と消えたり棚田米

         喰われれば稲穂の波は藁の波