苗床二面の草取りをする。マテバシイとクヌギのドングリを昨秋に播種したのだが、昨年は不作で良い種子がとれなかった。そのため発芽率が悪くて五割ほどだった。
夏の猛暑に枯れるのもなかったが、隙間だらけで無様だから、先日採集したトチの実を発芽しなかった列に植え込んだ。今年に発芽した幼樹は、背丈は40cmに達した樹もあるが、平均で一尺前後と言うところである。
同じ時に播種したものでも個体差が大きい、成長の悪いのはまだ15cmほどでしかない。これはドングリの品質によるのかどうかは不明だが、どちらにしても間引き選抜はしなければならないだろう。それでも二面一坪の苗床で50本の苗が生産できる。
三年後に50本を植栽するのは歳を考えると眩暈がしてくるけど、植栽できたとしてもドングリを見ることは厳しい世代になってきた。また、刈り払いと言えども草本の伸長盛期に一回手抜きをするだけで、後は「兵どもの夢の跡」となってしまう中庸の無い世界だ。