トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

** 「光りの中で」

2011-03-22 | 大震災

       春彼岸初満月はこうこうと灯りなき地をあまねく照らす

       涅槃雪融けて現る町址の泥土の通り満月乱る

       月明かりたどる家路は講堂のブルーシートの毛布の一座

       避難所の月の灯りは眩しすぎ眠れぬ人はただ町を見る

       雪融けて靴跡の水きらめけば誰と知らぬが生きてて嬉し


池の掘り下げ

2011-03-22 | 水辺環境の保全

Photo_4  ひょうたん池の容積を増すために底を掘り下げてあった部分を拡幅した。降雨があるとの予報に急かされて掘ることにしたのだ。水が溜まると掘り下げや拡幅がやり難い。

 最大水深は45cm程度だが、大部分は15cm程度の浅い水深だったから、浅い部分をスコップ一掘り分掘り下げてみた。

 ついでに深いところも更に泥浚いをして深さを保つようにしたのだが、期待していたヤゴは発見できなかった。泥の中には5mm程度の幼虫が沢山いたが、ユスリカの幼虫だったのだろうか。昆虫はアメンボとマツモムシくらいだった。掘った部分に廃材を投げ込んで終わり。

 溜まっていた泥は明らかに周囲の土壌と異なる状態になっていて、掘り上げた後に生成された性状だということはすぐにわかった。林床だけでなく水底の土も生物などの働きにより改善されているのが見える。この泥土は地盤の粘土層より微粒子なので、地盤の割れ目に侵入し水漏れを防いでくれると良いのだが…。新しい底になる部分もに広げて置く。

 作業の間、駐車地の方からヘタな口笛の様な「ヒョー、ヒュー」という声が聞こえていたのだが、鳥の声と思って就寝前にCDでチェックしたらトラツグミの鳴き声だった。実物は図書館のガラス窓に衝突して息絶えた個体を見ただけである。生息は承知していたが鳴き声の認識は初めてだ。