トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

** 「春彼岸」

2011-03-24 | 大震災

     制御無き核のお釜が並び立つヒーッフゥーッ見い余苦界は続く

     彼方まで打ち砕かれし故郷は探すもならぬ逃げるもならじ

     取り崩す無常の山のまたここに此岸を去りし人おわします

     お中日瓦礫を取れば慟哭の寒き日背に春の陽優し

     うつし世を皆もろともに破壊され夢砕けても彼岸をここに


根っ子の大きさ

2011-03-24 | 小人閑居して憮然

Photo_3  沢で地盤が浸食された部分の杉は「風前の灯」状態だ。一月も林内の大杉が一本倒れたばかりである。ここも根回りの半分は流失して残り半分でかろうじて立っている。

 根を張っている表土の厚さは50cm未満、その下は粘板岩か頁岩のような水を通さない、根も通さない層である。このような状態の杉やヒノキはまだ多いのだが、遊歩道に傾いているから安全のために、除伐の必要はあるのだろうが、樹高や直径、掛かり木の心配などから、素人にはかなり危険な条件になる。

 何よりも足場が悪い場所ばかりで、バランスを崩せば谷に転がり落ちるだけ、ましてや肋骨骨折したばかりでは手を出すわけにはいかない。「手を出せば自分の身、出さねば他人の身」、危険な要素は早めに処理するのが鉄則とは言え、そうも行かないのが浮世である。