水を焼き山を焼きたる大津波
青き踏む場所無きほどの瓦礫なり
踏み絵ならまことに酷き四苦八苦
春の夢覚めて欲しかり地獄絵図
幸の海生業の海憎き海
水路の傾斜部は侵食防止のため丸太を埋め込み、その間に玉石を置いて河床にしてあるのだが、出水のたびに石が流され深く掘れてきたので、再度玉石を落とし込んだ。玉石の長径は50cm近くの石ばかりだけれど、さすがに転がしてくるだけで息が上がってしまう。
高さをそろえるために石を移動させていたら、ヤゴとカエルが現れた。「こんな所に!」と思わざるを得ないのだ。雨が降ればドッと出水するし、降らなければチョロ水の水系なのである。石の下には浅い水溜りがあるけれど、まさかヤゴが生息しているとは思っても見なかった。写真の中には種類の異なる二匹のヤゴがいる。近くにもヤゴはいたから、結構生息数はあるように思えた。
もともと、こんな手間隙を掛けているのは生息環境を安定させるために行ってきた作業だけれど、生息を目の当たりにすると嬉しいものだ。ただ3月も末日だと言うのにヒキガエルの産卵は無いし、ツバメの初見もしていない。コブシも桜も開花が遅れていたから今年の春は例年に無く遅いのだ。異常と言ってよいだろう。