トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

根っ子の大きさ

2011-03-24 | 小人閑居して憮然

Photo_3  沢で地盤が浸食された部分の杉は「風前の灯」状態だ。一月も林内の大杉が一本倒れたばかりである。ここも根回りの半分は流失して残り半分でかろうじて立っている。

 根を張っている表土の厚さは50cm未満、その下は粘板岩か頁岩のような水を通さない、根も通さない層である。このような状態の杉やヒノキはまだ多いのだが、遊歩道に傾いているから安全のために、除伐の必要はあるのだろうが、樹高や直径、掛かり木の心配などから、素人にはかなり危険な条件になる。

 何よりも足場が悪い場所ばかりで、バランスを崩せば谷に転がり落ちるだけ、ましてや肋骨骨折したばかりでは手を出すわけにはいかない。「手を出せば自分の身、出さねば他人の身」、危険な要素は早めに処理するのが鉄則とは言え、そうも行かないのが浮世である。


** ホアンホアン・インイン 合コン編

2011-03-23 | 大震災

           保安院蚊顎的なる情報量      罵笑

           原始炉や破局に至る水の音    茶釜

           危機意識拡散模様記者発表     珍糞

           保安院脳分裂で問い拡散      官糞

          安全の神話が基準危機管理      隠平

           危機意識未曾有の天災想定害   木瓜


取り付け金具

2011-03-23 | 何よりの楽しみ

Photo_9  ヘルメットに取り付けていた顔面保護カバーの取り付け部が痛んでしまって、使用勝手が悪く煩わしいので、思い切って作り変えた。

 もともとヘルメットと一体型だったわけではない後付の自作品なのだ。一体型は有名メーカー品になって、知る人が見れば「それ!」なのであるが、高いのと色合いが気に食わないからハイブリットにしたのである。

 既存の樹脂台はスペアなどないから、拾ってきたアルミサッシを削りだして求める形体を追ったのだが、これが写真の様に「ナイス!」なのである。なにはともあれ、物を作り出すのは楽しいものだ。それが料理であっても、工作であっても、山の手入れであってもだ。使用感は誠に良くご満悦で自画自賛だあ。


** 「光りの中で」

2011-03-22 | 大震災

       春彼岸初満月はこうこうと灯りなき地をあまねく照らす

       涅槃雪融けて現る町址の泥土の通り満月乱る

       月明かりたどる家路は講堂のブルーシートの毛布の一座

       避難所の月の灯りは眩しすぎ眠れぬ人はただ町を見る

       雪融けて靴跡の水きらめけば誰と知らぬが生きてて嬉し


池の掘り下げ

2011-03-22 | 水辺環境の保全

Photo_4  ひょうたん池の容積を増すために底を掘り下げてあった部分を拡幅した。降雨があるとの予報に急かされて掘ることにしたのだ。水が溜まると掘り下げや拡幅がやり難い。

 最大水深は45cm程度だが、大部分は15cm程度の浅い水深だったから、浅い部分をスコップ一掘り分掘り下げてみた。

 ついでに深いところも更に泥浚いをして深さを保つようにしたのだが、期待していたヤゴは発見できなかった。泥の中には5mm程度の幼虫が沢山いたが、ユスリカの幼虫だったのだろうか。昆虫はアメンボとマツモムシくらいだった。掘った部分に廃材を投げ込んで終わり。

 溜まっていた泥は明らかに周囲の土壌と異なる状態になっていて、掘り上げた後に生成された性状だということはすぐにわかった。林床だけでなく水底の土も生物などの働きにより改善されているのが見える。この泥土は地盤の粘土層より微粒子なので、地盤の割れ目に侵入し水漏れを防いでくれると良いのだが…。新しい底になる部分もに広げて置く。

 作業の間、駐車地の方からヘタな口笛の様な「ヒョー、ヒュー」という声が聞こえていたのだが、鳥の声と思って就寝前にCDでチェックしたらトラツグミの鳴き声だった。実物は図書館のガラス窓に衝突して息絶えた個体を見ただけである。生息は承知していたが鳴き声の認識は初めてだ。


** 「渚にて」

2011-03-21 | 大震災

      津の魔人渚を越えて荒ぶれば小さき者になすすべは無し

      海吼えて皆もろともに呑みて引く明けて渚はだだ返す波

      蹂躙の傷を隠して涅槃雪白布のごとく朝日に映える

      わたつみの歌は再び涅槃雪浜辺ましろくむくろを蔽う

      茫漠と見ゆる浦々津々の奥もまれて還る命たくま


ルリタテハ初見

2011-03-21 | 小父のお隣さん

Photo_2  Photo_3

 今春になってルリタテハの初見だ。どうしたことか個体は一匹ではなく何匹も飛翔していたのだ。集団で越冬でもしているのだろうか。相変わらず敏捷な飛翔だから撮影するにはジッと我慢が必要で、1m程度まで接近しないと画面いっぱいに撮影できないから、ついつい時間を食ってしまう。今日は体温を上げたかったのか羽を開いていてくれたので、久しぶりに大きく撮影できた。

 小屋の前にはフクラスズメが地上に居た。これも後羽に瑠璃色があるけど、蛾は苦手である。名前は可愛いけれど、電線に並ぶフクラ雀とは全く異なるイメージだ。今、花の盛期であるオオイヌノフグリも瑠璃色の綺麗な花だが、こちらは可憐な花とは全く裏腹な大層な命名で可哀相に思える。訳して「オオキナイヌノキンタマ」なんてストレート過ぎるが、理解できる人も少なくなっているだろうから花にとっては恥ずかしさもちょっぴりと言うところだろうか。生き物に限らず命名権を持つ者は心しないといけない。


**他力本願

2011-03-20 | 大震災

Photo  永田町この酷難に雨戸閉め狸寝入りで初夏を待つ腹

  国憂う志士は一人もおらざりき政治はいずこ猛禄の臣

  危機知らぬ八岐の臣は明らかに信義誠実無き臣の群れ

  前進をするのみ兵は身を賭して人の柱で掘割り埋める


ベニシジミ

2011-03-20 | 小父のお隣さん

Photo_6  帰り道、足元にベニシジミを見つけた。今期の初見である。「初見」「初見」と競っているわけでも鵜の目鷹の目で待ち構えている訳でもないから、すべては折々の偶然の事象だ。

 それでも目に付く時は、向こうから待ち構えて「そこに居る」感じがする。もっとも目の前に居なければ確認するわけには行かないので、当たり前と言えば当たり前のことであるのだが…。

 幼虫はスイバなどが食草になるらしいのだけれど、直接ベニシジミの幼虫を見出したことは無い。虫に食われた跡はみるけど、キャタピラータイプは望んで見たいとは思わない。成虫がいい。


3月定例会

2011-03-20 | 月例会

2011/03/19(土) 9:30~14:00

会員 15名

活動 午前:林内整備(実生樹選抜育成地区)・年度末総会(三役継続)

    午後:四方山話(大災害)など

*報告・計画等、原案通り可決。監査役1、広報担当3を新たに決める

Photo  Photo_2


* 「細道」

2011-03-19 | 大震災

           立ち尽くす春のあけぼの町は無し

           波が呑み春待つ民は声をのむ

           水引けば血の気も引きし身に小雪

           津の龍は暴れて民は神隠し

           朝日射す見渡すかぎり涅槃雪

           奥歯噛み心に留めて受けて生く


ミツマタの花

2011-03-19 | 感じるままの回り道

Photo  Photo_2

 ミツマタの花が満開になった。ツルグミも色付き始めた果実が見える。口にしたけどまだ渋いままだが、昨年よりは着果が多いから楽しめるだろうか。ヒヨドリに気づかれてしまえば熟した果実を口にすることは叶わなくなる。周囲の竹を除伐して丸裸になっているから発見されれば毎年適期に襲来される。

 それはともかく、花を見て果実を見て汗をかいて帰る、全くもって能天気の毎日であるから、今回の大災害の被災者には申し訳ないのだけれど「明日は我が身」もまた間違いは無いのだ。

 今日は季節風が強くて「天上大風」の様相だったが、被災地は雪化粧もしている。長い日本列島の冬の地から春の地まで大災害が襲って一週間がたった。形容する言葉が無い。


森への道

2011-03-18 | 今日は真面目に

Photo_4 Photo_5  周辺の除竹作業も終了し林内に入っても大丈夫な状況になったから森の中央部に入る歩道を設えた。

 傾斜面を横切るし土壌は砂利層で安定しないから、間伐材でトラバース部分のみ土留めをする。横に置くだけなら運ぶ手間だけだけれど、杭打ちも土均しも必要だ。

 結局、チェーンソー、掛け矢、唐鍬、レーキを運んでの作業になった。歩道の肩に丸太の土留めを行うと、見た目も歩いた感じも格段に向上する。

 午後は林内を上り下りするトレイルに添って目印のマーキングと足元の枯れ枝などを排除して作業は終了した。林内と周囲の孟宗竹は全て除伐したので、見通しの良い明るい森が出現した。周囲には大径木のある林内を散策するコースは無いので、子ども達には格好の教材になるだろう。

 普段から森の中に入っている小生でも、林内で見上げると惚れ惚れする雰囲気なのだから、是非入って大きな木の森の雰囲気に圧倒されて欲しいと思う。


スミレが咲いた

2011-03-18 | 小父のお隣さん

Photo_3  Photo_4

 孟宗竹を除伐して数年たった杉林の林床にスミレが咲くようになった。斜面上部の除竹作業の帰りにご対面となったのだが、小父さんであるにもかかわらずスミレは心躍らせるものがあるのだ。

 しゃがみこんでしばし眺めていたが、何株かまとまって咲いている中の花色が異なるのに気がついた。特に珍しい事象でもないけれど「自分だけが手中にした秘め事」と言いたいような、なにか得した気分になる。

 これに触発されて、毎春群落で花を見る場所を尋ねたのだが、まだ早かった。こちらの方が日当たりが良いので遅いのは腑に落ちないけれど、それはそれでお家の事情が有るのだろう。


** ホアンホアン インイン  都都逸編

2011-03-17 | 大震災

Photo_5 会見しつつ アクセスすれば

   そつなく済んだ 知恵袋 ハア コリャコリャ

 レベルを言えば 線量低く

   院僚高く 望みたい ハア コリャコリャ

座して鼻糞 丸めて待たず

   現場へ飛んで  広報せい ハア コリャ(ダメ) コリャ(ダメ)

 辛抱しても 口報聞けば

   現場死んでも 死に切れぬ ハア コリャコリャ

広報ふんどし 緩んで座り

   現場日の丸 決死隊 フレー フレーフレー