トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*長月

2012-09-24 | 感じるままの回り道

               雨も無く積乱雲の九月なり

               仰ぐ空夕焼け発の里の秋

               また一人落ち栗まだかと人の来る

               八朔に病葉ちらす山桜

               かじられて数多転がるリンゴ畑


高い所が好き…

2012-09-23 | 遊び子は

Photo  久しぶりに現場至近に子供達が見えた。到達距離ではないとは言え、伐倒方向に入ってきたから作業は中断、給水と目立てで去るのを待った。

 斜面や小高い所が遊びのポイントになり易く、刈り払ったばかりの場所で歓声を上げている。小生は背中側だったから知る良しも無いけれど、幼児たちの活動だから推して知るべしか…。

 それにしても「…と…は高い所が・・・」なんてフレーズがあるが、こういう場所は好まれる。親たちが見たら怒るだろうが、悪意はありません。見に行く方が「お邪魔虫」なのだから。


*黄泉路吟行

2012-09-23 | 温故痴新

           釣瓶老いしと言えど口答うるさかり    水原秋櫻子

           目に余る島ほっといて恥じ勝つ世      素堂

           しょんぼりと秋の空見る理不尽さ      鬼貫

           渚鳴る白波見えた悪夜かな         高浜虚子

           雪の肌ニタリニタリと下衆の顔       捨女


葛の花

2012-09-23 | 感じるままの回り道

Photo_6  林道を通ると、花弁が落ちているところがある。今は葛の花弁であるが夏の盛りはスイカズラだった。初夏の頃はフジの花、春先は山桜だ。

 後者の三種は、それなりに好感があるのだが、葛の花は色合いからして好きになれない。刈り払いで毎年苦労させられているという恨みもあるけれど「のさばっている毒々しい」印象なのだ。

 冷静に眺めればえんじ色というか、和風の色彩と思えなくもないけれど、この花色の植物から、あの葛粉が採れ、美味しい和菓子に変貌するなどとは結びつかない。

 それはともかくとして、葛粉を原料にした食品は大好きである。


収穫はゼロ

2012-09-22 | 感じるままの回り道

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   フィールド脇にあるリンゴ園にはリンゴが一個もついていない。色付く前にすべて食害されたのだそうだ。先日には、捕獲されたハクビシンを見る事が出来たが、アライグマは居ないと思っていた。後日、リンゴ園のご主人に伺ったら、アライグマも捕獲した事はあるそうである。

 狸は昼でも歩いているのを見かけるが、狸は食害するのかどうか確認しなかった。何回か見た狸は多くの体毛が抜け落ちていてみすぼらしい姿だったけれど、おそらく皮膚病にでも罹患していたのだろう。

 写真のハクビシンとアライグマは兄の畑で捕獲された千葉県産の個体だ。小生の手元にはご当地産の写真がないから拝借した。

 リンゴ園のリンゴは数種類の品種がある事は、果実からうかがい知れたが、どの樹も矮性台木のリンゴだから、青森や長野のリンゴ畑のような姿にはならない。我が家の二本もそうなので判るのだが、どうしても樹勢は活発ではない。大きくならない細工は生理的活性も落とすようだ。


**悲観の汚中日

2012-09-22 | 合混で闘作すれば

 誰か誰かと陣笠隠し

       永田に逃れ日は沈む ハア コリャコリャ         渇 会衆

 ペルシャ湾まで泳ぎに出ても

       沖はあやふや放置国 ハア コリャコリャ         自詠鯛

 陸は宣教海なら漁船

       守るを盾に国を獲る ハア コリャコリャ          蟻馬場

 善知識海容国家となりにけり                    海厭隊

 口元に指をあてがうシーライン                   逆本凌間

 火遊びで済まぬ亡国狂賛徒                     柴臣

 アポフィスのくぐつなりたり未熟者                  トロル

 四方うみ国境線は波枕侵犯法もまた夢枕            乃木大将

 血気のみ成熟無縁のかの国に更に劣るやこの国の稚児  不和雷童

 国守る水の石垣放水銃海去るまでは艦でほこたて      賛雄志


斜面を刈る

2012-09-21 | 今日は真面目に

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 後回しだった斜面を刈り払う。一見なだらかに見える斜面でも傾斜は強くて、足場を確保したり作業中の反動に耐えるには心もとない踏ん張り状態である。

 地際から伐り取ったとは言え、孟宗竹の切り株に刃が当たると反動が大きく、作業は不快感がある。それでもひこばえを衰退させるためには地際から刈り払わなくてはならず、作業に入るのは後回しになり勝ちなのだ。

 まだ集積した竹も完全には腐食しておらず、形があるようでも、載り上がると「ズボッ」と脚を落としてしまうから、これもストレスの源だ。燃料タンク一杯分を消費しないうちに下着まで濡れてしまった。


*ススキ原

2012-09-21 | 感じるままの回り道

               アキアカネ翅はきらめく碧き空

               十年で千分の一アキアカネ

               これやこれバッタ追われて刃の真先

               テレビより虫の音がよし二度わらし

               雲は夏尾花萌えでて秋到来


カワセミが来た

2012-09-21 | 小父のお隣さん

Photo_4  水草を取り払い水面が広がった泥水池にかわせみがいた。一旦飛び立ったが、また降りて小生のほうを向いている。これ以上近づけさせてはくれないだろうから、ゆっくりとした動作でケータイを出し1枚撮影できた。

 その間にも2回、「パシャン」と水しぶきを上げて水面に突入していた。魚類はメダカだけだし、腹の足しになるのはツチガエルくらいだろうが、何を捕食していたのかは判らない。今年確認できた最初のカワセミなだけに嬉しいけれど、なによりも色彩の艶やかさがたまらない。


大満足セスジイトトンボか?

2012-09-20 | 小父のお隣さん

Photo Photo_2 Photo_3

 帰り際、水見回りで泥水池に寄った。トンボ池への取水管入り口を清掃して、何気に横を見たらイトトンボがいる。かって見たことのない小ささである。どうみても体長は30mm程度だ。

 小さいトンボ=ハッチョウトンボの認識だったので、イトトンボであったことに驚きがあった。動かないで観察していると産卵のための場所を探しているようだった。気に入った場所だったのか、尾の先端を水中に差し入れて茎に産卵し始めた。産卵しながら頭部まで水中に入ってしまい、そのまま産卵を続けている。

 随分と長い間、水中に留まっていたが、全身水中に没したトンボの産卵も初見である。産卵しているので、オスも存在していたのだろうが発見できなかった。図鑑と照らし合わせ、体長と体色からセスジイトトンボではないかと思ったものの違うかもしれない。

 小生にとって、名前がどうと言うより「体長30mmのトンボの存在」が重要なのである。泥水地を築いて「良かった!」と思えた一瞬だ。ハッチョウトンボは18mmだという。信じられない大きさである。


**彼岸の彼方

2012-09-20 | 今はうたかた

    故郷は遠い記憶の彼方なりこの風景は他人の空似

    仏壇の前で寝た夜忍び泣く添い寝る母の寝息に寝入る

    開け放ち畳で昼寝る父母の午後の畑は星の出るまで

    稲を刈る手を休めては遠く見る昼餉を背負う母は点でも

    田の泥を洗いつシジミを漉き採りし小川もう無く田んぼは宅地


蜘蛛の排泄物

2012-09-20 | 小父のお隣さん

Photo_2  ジョロウグモがあちこちに巣を張っているが、たまたま低い位置で下にコンクリート製の板があったから、排泄物の確認が出来た。体液を吸っている食生活では固形の便を出すのかどうか知らないけれど、巣の下には排泄物がある。

 網を仕掛ける場所としては不適切極まりない場所と思えるが、当のジョロウグモは丸々と健康体だ。Photo_3

 ジョロウグモの丸々と充実した腹部を見てると美しさを感じる。あえて比較はしたことはないけれど、この腹部の縞模様は個体毎に 総てことなるのだろうと言う気がしてくる。

 地上30cmの高さにいたから横臥して一枚撮影したのだが、どうして下向きで待機しているのか、少々気になった。ウンコを被るではないか…。


怖い場所がある

2012-09-19 | 今日は真面目に

Photo  刈り払う場所も気楽に作業できる環境と、ピリピリしながら作業する環境がある。今日はピリピリせざるを得ない場所の刈り払いだった。

 散策道からの駆け上がりで竹林に続く、いわゆる林縁部に相当するが、実生樹帯として保育している場所である。刈り払い回数が少ないから今回は背丈に近い藪の様相になっていた。

 竹林の斜面には除伐した孟宗竹の集積が随所にある。ここはまたオオスズメバチの好む営巣環境でもあって、過去何度か巣の処理をした。

 だから蜂に注意しながら造林鎌での刈り払いとしたのである。刈り払い機を装着していては、イザと言う時に一目散とはいかない。スズメバチに出会う事は無かったけれど、虻の羽音にピリッとするし、アザミやバライチゴの棘にも「やられた!」とビックリしながらの作業だった。


昆布と梅干の佃煮

2012-09-19 | 何よりの楽しみ

Photo  夏の間、水筒に入れるために用意した梅干も、そろそろ出番が無くなる。使い切りたいから昆布と佃煮にした。

 昆布は「田んぼ復旧ボランティア」で南三陸町に通っている知人から分けてもらった品である。水揚げされて間もない南三陸町産だけれど肉厚で、茎の部分は別にして食べてみたが、歯切れも歯ごたえも気持ちの良い昆布だった。

 小生、復興ボランティアとして参加はないけれど、食べることはする。味醂、醤油、砂糖、酒をレシピどおりに加え煮込んで出来上がりだ。美味しくできたが「レシピどおり」と言うのが気に食わない。そこで唐辛子1本のところを、辛くて収穫しないシシトウ二本を入れた。

 こういうのを「天邪鬼」と言うのだろうか…。


*残暑厳しい

2012-09-18 | 今日は真面目に

               玄関で残暑を浴びて今日も汗

               色は秋入道雲とはなんじゃいな

               草刈りで濡れ鼠なり猛暑の日

               日に何度顔に網貼る刈り払い

               幾筋も眼鏡曇らし汗の跡