トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

散策道の刈り払い

2012-09-18 | 今日は真面目に

Photo  散策道とその斜面の刈り払いをする。今日も真夏日で作業開始から程なく汗が流れ出てくる。眼鏡は汚れるし、胸や腹部に汗の伝い落ちる感触を楽しむ余裕は無い。

 刈り残していたヒヨドリバナに白い花穂が沢山見えて、アサギマダラを迎える用意は整っている。散策道周囲にはヌスビトハギやフジカンゾウの様な引っ付き虫タイプの種子をつける草の花盛りだ。種子になる前に刈り取っておかないと後が大変でもある。

 数年前までは給油を3回程度はする作業量だったが、この頃は1~2回程度で切り上げてしまう。作業範囲は拡大したのに反し、作業する人数も減って対応しきれないから、重点的にポイント毎の刈り払いだ。

 そんな事で、今期はエリア内の全ルートを一回も刈り払っていない。

 


**野辺山を駆ける

2012-09-17 | 旅行記

              八ヶ岳レタス並べて畑も秋

              コスモスに身を隠したり八ヶ岳

              野辺山やパラボラ立てる秋桜

              主峰見てコスモスを見る佐久の道

              千曲川浅間の色を流しけり

              浅間見て小諸は下の露天漬け

              電波台はやぶさの恩コスモスで


9月定例会

2012-09-17 | 月例会

2012/09/16(日)9:30~13:00

会員  10名

活動  午前:泥水池の水草除去(コナギ・キンバイカ・アオコ等)

     午後:予定作業終了のため昼食後解散

Photo Photo_2 Photo_3

 泥水池およびトンボ池の浮き草と水稲を取り払った。水稲は猪に穂を食べられて収穫の見込みが無いし、浮き草と共に水質悪化の元凶になるからである。

 コナギやカンガレイ、シャジクモなどは在来種で、埋蔵種子からの発芽なのだが、ミズキンバイは入ってきた植物だ。先日、図書館の「レッドデーターブック」を閲覧したがミズキンバイは無かった。ネット上には「絶滅危惧種」の記載があったりして実際はどうなのだろう。生育を観察していた限りでは、繁殖力旺盛で「厄介物」にしか見えない。

 ホテイアオイも投入されていたけれど、これも「水草最大の厄介者」と言うお墨付きの植物だ。この夏、何度か除去作業をしているが、コナギだけでも根絶するのは難しい。その上にミズキンバイやホテイアオイが加わると水辺環境は致命的になる。

 魚類に限らず植物でも移入や投棄は、好意や善意の心算でも、結果の始末に多大な労力を要する事に関知も頓着もしないのが通例で、それは頓珍漢であるけれど、現実の後始末サイクルは果てしない。猫の額でも…。


*ほっとけの顔も…

2012-09-16 | 小人閑居して憮然

               山車舞台くぐつも木偶もピノッキオ

               種にする実は無き鞘の小競り合い

               控えおろう光秀示す五陰老

               依存症寄らば新旗首素アホ好き

               身動きは取れぬ永田の蜘蛛の巣城


*白露

2012-09-16 | 小父のお隣さん

               ウドンゲの生えた灯りの懐かしき

               気がつけばツバクロは居ぬ明けの空

               爽やかな朝に転がるセミ累々

               アカトンボ消えてどこ飛ぶ地拵え

               ゴンズイもクサギも咲けりうろこ雲


水面を開く

2012-09-16 | 水辺環境の保全

Photo Photo_2

 白露も過ぎると、トンボもセミの種類も激減する。トンボはシオカラトンボとアキアカネ、それにオニヤンマくらいしか目に付かない。セミもツクツクホーシの声ばかりである。

 泥水地も水稲の充実した穂は食べられ倒されて見る影も無い。今日は指の切創で中断した泥水池を蔽っているコナギの刈り取りをした。ついでに倒された水稲も刈り取ったのだが、これが結構な量になり重い。

 真夏日の今日も水分補給をしながらの刈り取りだけど、盛夏の頃より持続しないのは夏の疲労のせいだろうか…。水面を広く開けてもトンボが集まってくる時期でもなく、狭い水面にいたトンボが悠々と広がった程度の印象だった。

 そうであっても、これから枯れて腐食していく水草を放置すれば水質悪化になるだけだから、手入れは欠かせない。ここも自転車操業、貧乏暇なしである。


*黄泉路吟行

2012-09-15 | 温故痴新

           順列で籠に乗りけり秋日和      一茶

           行革は捨て所満つ無視の故意    鬼貫

           突き放し心は解散待ちながら     芭蕉

           罪深き徒党は何をする人ぞ      芭蕉

           釣瓶落としと言えど興亡激しかり  水原秋櫻子


キジョランの定植

2012-09-15 | 今日は真面目に

Photo Photo_2

 自宅で育てていたキジョランの苗4ポットを松、ヒノキ、モチノキの根元に定植した。春に種子から育てた苗を定植したが、これは土壌の関係か育ちが悪く、その上、食害を受け葉がなくなってしまった。まだ枯れていないので掘り上げ自宅で再度ポットで養成する。

 今回植えた苗は発芽したものを頂いたのだが、ポットに移植した時、用土に混ぜた腐葉土が原因で大半が根腐れで枯れた。そのうちの残った苗である。移植した地質は粘土質で、適切な土壌とは言えないのだが、目が行き届く範囲でないと蔓植物は排除される恐れがある。

 この苗を頂いたS氏も山野に定植した体験があるのだが、木に登り始めると引き抜かれて育った苗は無いのだそうだ。そういえば高尾山で、多くのキジョランの根元が切断された事がネットに出たが、「蔓植物=迷惑植物」と言うような認識は「森を守る」常識でもあるけれど、樹木に直接的被害をもたらさなければ寛容でありたい。小生は林業家ではないのだから。

 とは言え、「食草」で括ってもフジやアケビなどの蔓類を食草にしている昆虫はいる訳で、キジョランは残す、なんていう選択的刈り払いを求めるのは難しいのだろう。それはともかくとして、そろそろアサギマダラが姿を見せる頃だ。定植した株で幼虫の育つ姿を見たいものである。


**夏去る頃

2012-09-14 | 遊び子は

   秋来れば幼子の声森に満つ沢の水辺にオヤジの幹に

   虫篭にドングリ入れて差し出す子驚き見ゆる芝居も楽し

   振る網のはるか高みを赤とんぼママとわらべで追う高き空

   シオカラはまたも稲穂に舞い降りるトンボ夏バテ元気なわらし


稲田無残

2012-09-14 | 小人閑居して憮然

Photo  棚田の管理をしている会友のO氏から、会の棚田にも被害が及んだ事を聞いて立ち寄ってみた。

 田植えした四枚のうち最下段は全滅、他の三枚は日あたりの良い北側を食害され踏み荒らされていた。今年はどう言う理由か穂揃えが悪く、同じ時期に植えたのに一様に出穂していない。そのため被害が総てに及ばなかったのだが、この時期に穂が見られないと言う事は、収穫は皆無ということでもあって、猪の被害があってもなくても「全滅」と同じになった。

 穂ぞろえが悪かった三枚の田は、ボーイスカウトのビーバー隊だったかカブ隊だったかが植えたもので、稲刈りまで予定に入っていただろうから、話を聞けばガッカリするだろう。今年は集落周辺の畑にも被害がおよび、猪ではないが、リンゴ園などは実を見つける事が出来ない有様になっている。


*猪獣禄

2012-09-13 | 小人閑居して憮然

               八朔を待たず稲穂をしごき喰い

               稲藁に変えし棚田の猪荒らし

               稲倒し泥跡つづく猪の道

               瓜坊の新米初喰い美味しかろ

               瓜坊の足跡見れば米はよか


タンポポ原っぱを刈る

2012-09-13 | 今日は真面目に

Photo Photo_2

 タンポポ原っぱを二日かけて刈り払った。集草まですれば満点なのだが、そこまで労力はまわせない。この時期に刈り払っても原の草は伸長するが、今期の原っぱの草刈りは終了させ、これから伸びて低いなりに種子をつける草を、小鳥達の冬場の餌の足しにもしなければならない。

 刈り払いもそろそろ終期で、刈り払いの後には竹の除伐、倒木処理と周年のワンパターンの作業展開が待っている。周年変わらぬ活動が必要だからこそ「営み」と言うのだろうが、生活の場ではない里山の活動は執念がいる。走り続けないと「後は野となる山となる」に直ぐに荒れ始めて直結だ。顕在化するのに一年は要しない。

 だから「元の木阿弥」にしたくない一念がエネルギーともいえる。


**てなもんや三度笠 2

2012-09-12 | 合混で闘作すれば

   任期満了 人気は凋落

     二人は欲しい 窓の月 ハア コリャコリャ            迷月

   絆の親書 抗議の信書

     どっちもどっち 稚戯の相 ハア コリャコリャ           王一期奈々

   脈拍はドクトドクトと枕する耳に聞こえる寝苦しき夜       外相

   ここは橋下向かいは大死魔仲を取り持つ難破船         古謡

   いけない子ぺんぺんお尻たたき愛関西主導扶持米一揆    朝三暮四

   初登院会議は解散風の国                       政曲

   小沢涸れ野田は夏草橋下住い                    民子

   光秀はくぐつだったか脳天事                      乱丸


毒気無視

2012-09-12 | 小人閑居して憮然

Photo_3 Photo_4

 二日間、家を空けたら椿とリンゴが害虫だらけだった。フィールドに出かけようとして気付き、急遽、殺虫剤を散布した。椿にはドクガの幼虫で、何時ものことながら綺麗に整列している。

 集合している場合は、ガストーチやターボライターで焼ききるのだけれど、今回はリンゴにモンクロシャチホコの幼虫が発生して、二日前とは比較にならない裸木同然になってしまった。そんな事で薬液を散布したが、毒毛虫の場合は、死んでも毒針毛は作用するから薬液をかけ、さらにトーチで焼き消した。

 どちらの毛虫も、例年必ず発生するが、特にモンクロシャチホコの場合は色合いが不気味なのと、気がついた時は丸坊主のことが多く、害虫の中でも特別に不快感がある。

 小生のPCは「毒毛虫」と変換したくても「毒気無視」と出てくる。長年にわたり、変な漢字の用例を行った事ですっかり扱い難くなった。「毒気無視」したい気持ちは判らんでもないのだけれど…。


**独り立つ浜

2012-09-11 | 大震災

   復興は前人未到の事なれど老いのわが身は彼岸へ野菊

   前の浜前途洋洋後ろ盾前途多難もここに幸在る

   あの時に絆奪われ抜け殻も絆によりて今ここに起つ

   風呂上り仮設を出でて沖見ればさそり座すでに西に傾く

   防護服住むは適わぬ故郷のパンドラの箱あの森の先