トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ

2013-05-25 | 小父のお隣さん

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 泥水地の水見回りの途中、オオシオカラトンボ♀が飛び立った。羽化したばかりの個体に襲い掛かったのはシオカラトンボだった。オオシオカラトンボ♀は草むらに落ちたが、小生が写真を撮ろうと草を分けてケータイを構えた時に舞い上がった。

 その一瞬に、シオカラトンボに捕獲されてしまった。自分と同等の体格のトンボを抱えて飛行し、擁壁に降りた。覘いてみると頭部から噛み砕いている。捕食行動の大半は理にかなった進め方だ。これは肉食系の生物に共通するようであるが、当たり前か…。しかしながらシオカラトンボの獰猛さを改めて知った。

 写真では水平面にいるように見えるが、実際は時計回りに90度回転させた、垂直に近い擁壁だ。二体分の荷重を細い足で受けている。「結構、脚力があるなあ」が、小生の印象。


八ヶ岳の主峰

2013-05-25 | 今はうたかた

Photo_5  諏訪から中央高速に乗った。快晴だったから八ヶ岳連峰が丸見えになっている。

 高校の部活動で年一回は縦走していたなじみの山なのである。社会人になって主峰赤岳登山を計画し、赤岳鉱泉にビバークした夜、激しい雷雨に見舞われ、翌日も天候不順で美濃戸へ下山した時、中年のグループの中に「もしや?」と思う顔を見出した。

 思い切って声を掛けたら、まぎれもなく顧問だった先生だった。お互いびっくりするやら喜ぶやらだったが、そんな偶然も今は遠い過去である。

 恩師は母校の校長を務め、家庭内介護をしていた身だったが、早い段階で百名山を達成している。小生はと言えば、里山でウロウロしているだけである。


ノアザミにアゲハ

2013-05-25 | 小父のお隣さん

Photo_4  もう「アロハ!」である。泥水地のノアザミにアゲハが舞った。低い位置で撮影できるのはヒガンバナとノアザミくらいだ。

 ノアザミは、アゲハを寄せるし花も好きなので、庭にも実生の株を据えてあるけれど、ジャコウアゲハは産卵に訪れても吸蜜する姿は見せてくれない。産卵のために壇蜜、いいえ断蜜している訳でもなかろうにと思うこの頃だ。

 さて、訪れた蝶の名前はマックロケ。名前に注意が行き過ぎると絵を楽しめない…。


保全の難しさ

2013-05-24 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

Photo_6  この時期、一回だけだがホタルを確認に行く。満月直前の月光の影響を心配したが、泥水地も隣の沢も立ち木の陰で月光は届かなかった。

 20時過ぎには、ちらほらと光が見える。飛び方も点滅ものどかなものであるが、保全の状況は厳しくなるばかりである。荒れていた里山も保全が進めば生物が戻ってくる。戻ってきたことが知れるにつれ狩人が増え荒らされる。これは動物も植物も同じで、保全活動が成果を出すにつれ、新たな「破壊活動」を誘引する。

 保全区域に、誘い合って補虫網と虫かごを手に手に、立ち入る家族連れに出合って、もう傍観は出来なく、県の担当部署に立て看板の設置許可を取りに行った。結果はまだだけれど、役に立たなくても「保全の場所」程度の周知はしなければならない時代環境になってしまった。

 申し立てするにも「数値」が無いと根拠が薄いようにみなされる傾向があるようだが、感覚値の段階で対応しないと「遅きに失する」、そんな事も多いのである。これも感覚値だ。


緑の虹

2013-05-24 | 旅行記

Photo_4  草刈り従事君の帰路、同じルートばかりでなく異なる道筋を通ってみた。初めて走った大門街道だったが、経路が変われば趣も変わる。

 周囲の山は新緑萌え萌えで、車を止めて佇んでいたかったがそうもいかず、写真を撮るだけのミニ停車だ。どうしてそうなるのか理由は知らないけれど、山の緑が斜面に沿って流れ落ちている。

 こんな虹のような緑は初めてである。いつも見ている新緑は、モコモコとモザイク状であるけれど、新鮮な緑が更に新鮮に映えてくる。写真では写しきれないのが惜しい。

 近くに縞枯れ現象が名前の由来になった縞枯山があるが、ここは縞萌えであった。それも縦縞!。


キバネツノトンボ

2013-05-24 | 小父のお隣さん

Photo  草刈りに出向いた中山道・望月宿、刈り払い中に飛び立った虫がいた。三角形に見えたから蛾の一種だと思ったらツノトンボだった。

 刈り払う草原を透かして見ていると、何匹も飛行している。結構高速で敏捷性もある。急上昇もして十メートル位は普通に舞い上がっていた。

 小生のフイールドのツノトンボは、ヒラヒラと頼りなく飛ぶ。ツノトンボにも色々な性能があるようだ。写真のツノトンボ、主翼?は透明だから、一見するとガの仲間に見えてしまう。


草刈り従事君

2013-05-23 | 今日は真面目に

Photo_2  刈り払いに佐久市まで出かけた。ようやく八重桜が終わった頃で、水田も田植え済みより代掻きが終わった田圃が多かった。

 くだんの刈り払い地、予想より草が伸びていない。でも、昨年伐り倒したモミの木がそのままで、片づけないと刈り払いも出来ない。午前中を消費して集積した。

 長いのは4メートル位もあるから草刈りより大仕事になってしまった。この斜面で集積・刈り払いをして約1万歩、動いたと言えば動いたし、たかだか1万歩と言えばそうだけれど、そのあとは掛け流しの温泉が待っていた。かくして労苦は報われる。


強制移住

2013-05-23 | 蝶の食草園

Photo  庭のウマノスズクサに産卵が多すぎて、例年食べつくしてしまう。小生が困惑する事は無いが、茎まで食べつくして悄然?としている姿は毎度のことなのである。

 今季は例年になく産卵数が多く、幼虫が育たないうちに一部をフイールドに移住させた。フイールドにもジャコウアゲハは飛翔しているが、どういう理由か不明だけれど、ウマノスズクサに産卵しないのである。Photo_2

 小生、「名探偵コナン」や「金田一」の様に推理は得意でないから詮索はしないけれど、強権発動はしてしまった。容器に入れて車で移動し、さて現場で容器をあけてびっくりした。何と7匹入れたはずが5匹しかいない。

 たかだか15分程度の移動時間で神隠しにあってしまったのだ。座席周りを丹念に調べたが発見できなかった。体長5mm程度だから、そんなに遠くまではいくわけがないと思うけれど…。移した5匹は葉裏に散っていった。

 小生、推理や詮索は苦手だが、水利や洗濯は日常茶飯時である。


今日のトンボ

2013-05-22 | 小父のお隣さん

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 オオシオカラトンボ♂の初見となった。この濃さではシオヤトンボと見紛う事は無い。ショウジョウトンボはメスばかり飛んでいたが、今日はオス一匹を見つけた。

 トンボ池の水面に浮かんでいて、体色が不完全だったから若いオスなのだろう、既にアメンボが数匹取りついて食事中であった。トンボに吸えるほどの体液があるかどうか知らないけれど、いったんチリジリになったアメンボが群がって来るのだから、それなりの獲物なのかもしれない。

 生物界の理とは申せ、あまり見たくない光景でもあるし「連鎖」を実感する時でもある。このトンボも「キラキラメガネ」をかけて、光の中へ飛びったってしまった。


クルミ開花

2013-05-22 | 小父のお隣さん

Photo_5  実生で何年生か忘れてしまったが、クルミの幼樹が胸の高さで開花した。雌花は梢に、雄花は葉の下に花穂を下げている。Photo

 最初は花と思わず、新芽とばかり思っていたが、間違いなく赤いのは雌花だった。結実するかどうか心配だったけれど、しばらくして子実体が膨らみ始めた。

 最初の収穫が出来るかと思う頃には落下が始まって、現在は半分しか残っていない。さて、どうなるやら…。


棚田の落とし口

2013-05-22 | 水辺環境の保全

Photo_3  棚田二枚の落とし口を変えた。塩ビ管で落としていた部分と落差が大きく段差工で落としていた部分の両方を木製の樋にしたのである。

 管の場合は、ゴミがたまると容易に越流の原因になり堤を壊す。頻繁に立ち寄れないから開放型にした。

 段差工の個所は浸食が進んで放置できないから樋にした。どちらの樋も断面V字形で、簡単な作りである。当初は断面コの字形にするつもりだったが、板材もなかったから最小限の資材の結果だ。


流路の草刈

2013-05-21 | 水辺環境の保全

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 食草園内の排水路と最終流路の清掃をする。どちらも浅い水路なのでカワトンボやイトトンボが飛翔してくれる。と言うより、そのための環境設定なのだ。

 最終流路はスゲを切り取っただけだが、カワトンボの飛翔には十分な空間である。産卵のために川底にも降りやすくなった。どういう訳か、こういう場所にいるとカワトンボは逃げていかない。動かない限りは近くにも来るし衣服にも止まる。不思議な世界である。


ニホンカナヘビ

2013-05-21 | 小父のお隣さん

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 泥水地の堤に二匹が顔を突き合わせていたのだが、小生が気づいた時に片方は逃げてしまった。

 色合いや体長から、ニホントカゲでなくニホンカナヘビの幼体ではないだろうか。カナヘビもトカゲも逃げる姿を目撃する事は多いが、静止した姿を晒してくれるのは稀である。

 ところで、尻尾を切り離して逃走するのはどっちだったか…。追体験で確認する気はないけれど、そのために捕獲した頃もあった。前世期の話だ。


5月定例会

2013-05-20 | 月例会

2013/05/19(日)9:00~13:00

会員 12名

活動 中央道バイパス作り

 先月に引き続いて新道を開く作業だ。最後の急斜面までは終了しないと読んで、枕木を運び浸食溝に渡して旧道に接続した。それでも危険個所の回避には十分役に立つ新道になった。

 昼まで多少の時間があったから、直下竹林の手入れをする。周辺の竹林には、どの竹林も若竹が一本もない。裏年でもあるが、それほど採りつくされたとも言える。若竹を育て更新する事は不可能で、除伐・全伐・林内整備ていどの活動がほとんどである。

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今日のトンボ

2013-05-20 | 小父のお隣さん

Photo_3  光とカメラの位置関係が悪く本体が影になって判明しにくいが、間違いなくオオシオカラトンボの♀だった。

 見つけた時、背中を小生に向けていたのだが、カメラを起動しピントを合わせる頃には90度回り込んでしまった。トンボが位置を変えるなんて、これも初めての観察だ。

  朝の水見回りで、多く目にする羽化したばかりのトンボはムギワラトンボとショウジョウトンボの♀が多い。赤いのは先日に見たきりである。