トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

雖覆一簣、進吾住也 2

2022-12-21 | 水辺環境の保全
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 前日に底の泥を浚い仕切り堤としたのがようやく功を奏して通水を遮断でき埋め立て地内の水位が下がっていた。狭められた二つ池は漏水部と切り離された事で満水位を保ったままオーバーフローから水を出している。下棚への流路も久しぶりに流れが戻ったのだ。
 それは良いとしても肝心なのは埋め立て土砂の調達である。沈泥部の浚渫土を運び陸地部分の瘤を削って調達してみても大勢は不足である事に変わりなくジグソーパズルの無くなったピースをどうするかの様な塩梅なのだ。

 前日に考えたのは一輪車の荷台を外して運搬船として浮かせればジョレンの3~4浚い分は載せる事が出来そうに思えて、それで対岸近くの泥浚い分を運び調達する予定だったものの「初霜・初結氷」の日となった結果、胴長装着しても水域に入る気にはならず高い部分を崩し運んでお茶を濁したのだ。まっ、当然水も濁ったけれど何ら差し支えはない。
 作業開始直後は指が痛いほど冷たくて保温手袋装着の必要を感じた。生憎、保温手袋は自宅なので時折ポケットに入れて温まるまで足踏みしつつ辛抱辛抱。傍から見れば尿意や便意で切迫中みたいな様子だったろうなあ。実態は「漏水切迫中」に他ならないからほかっておけないだけなのである。

二点位置流「昆虫すこいぜ!」

2022-12-21 | 小父のお隣さん
 S先生が飼育下で終齢幼虫まで育ったアサギマダラの幼虫をフイールドまで持参し見せてくれた。野生下の大きな幼虫は見たことが無く蛹化体は一回だけの視認に過ぎない。それも脚立に上がっても手が届かない高さで会った故に「写真だけ」と言った方が正しいかもしれない。

 現在、フイールドで視認できる幼虫は2齢程度なのかどうか30mm程度までは育っているのだが室内飼育の写真の幼虫は蛹化直前の行動を見せているらしい。環境が整えば健やかに育つけれど外には出せない季節である。
 食草園の個体は高い場所に居るから探る事も出来ず見上げて判明したのが写真の個体だ。逆光になって補正をかけたけれど明確には写せなかった。

 室内で飼育蛹化させるとすると早春前に羽化するそうだから放蝶は適わず、しばらくは糖蜜を与えて飼育しなければならないとの事なのだが小生には斯様なお世話はとっても無理である。室内飼育の成長が早いのは桜の開花のように積算温度と外気温で決まるような気もあるけれど所詮は素人の妄想だろう。
 それは別にして雅な貧乏米作農家の生まれと育ちでは牛や山羊の飼育は出来ても繊細な生物の飼育は無理でまあ、何よりも勝手知ったる百姓仕事が無理が無く、人それぞれ「持ち味」に添った生き方が高齢者には気楽であろうし望ましい。

        

雖覆一簣、進吾往也

2022-12-20 | 水辺環境の保全
 木枯らし吹きすさぶ中、薄氷の浮く池に立ち込んで泥浚いの年の瀬なんて阿呆の所業と言うしかないが一方では論語の一文が浮かび自ら言い聞かせ震えながら自らを鼓舞する。靴下二枚はウール、保温膝サポーターを装着し保温手袋にゴム引き手袋を重ね立ち入る。

 「一簣を覆すと雖も、進むは吾が往くなり」と詠んで納得と言うか自らを慰める。これも読んで字のごとく自慰なのかどうかは水に流して爺の所業である事だけはまちがいない。まあ、「いい子いい子」の孤爺版である。自らでも禿げ頭をナデナデしてもホルモンは分泌されるのであるから姥捨て山も捨ててはおけない。この輝頭をナデナデする所作はやっぱり危ない所作である事を今知った。叱咤激励のうちには入らずとも激励にはなろうぞ。

 二日前に仕切りの護岸丸太内側に泥土をジョレンで手繰り寄せ盛って仕切り堤としたのだが二日間で泥の堤は沈下して水域は繋がっていた。この日は二回目の泥寄せで仕切り堤を設えたのだ。これで本来の池との通水が絶たれれば漏水部からの浸透で仕切り内の水位は下がるはずであるのだが、先日に仕切り内の水底を麦踏の如く踵で踏み固め、見えない漏水孔潰しをした結果、下棚へ出る漏水は明確に減った。このことから埋め立てする事の妥当性は感じられる。あとは粛々と埋め立てを達成するまでなのだけれど「用土の調達」が生命線だ。


          

今日のトンボ「シーズン終焉⁉」

2022-12-19 | 小父のお隣さん
 15日に今期初霜と初結氷を記録した。気象台が報じた最低気温は1.2℃でマユタテアカネもオオアオイトトンボも複数飛翔、翌日は1.8℃。それでもこの日はオオアオイトトンボを確認できた。17日は曇りのち小雨で日照は無くて飛翔確認はできなかった。

 18日は快晴になり最低気温3℃であっても偏西風が強くてトンボの視認は零だ。今日19日最低気温は1.5℃と先日の最低気温より僅かに高いものの水域の氷結面積は更に増えて冷えが進んだことが分かる。既に連日の最高気温は10℃に満たない日々が続いていたから今期のトンボ終見日は16日のオオアオイトトンボとした。向こう4カ月はトンボの飛ばない期間がある。
 それでも穏やかで暖かい日よりでは成虫越冬するタテハチョウの仲間やキタキチョウ、スジグロシロチョウなどが突然現れる事もあるからそれは楽しみだ。しかし突然深夜に襲い来る冬のイエカは忌々しい。電気蚊取りを収納できないのである。

今期最終日の個体  

      

漏水多発部と最終決戦始めた!

2022-12-19 | 小人閑居して憮然
 猪に荒らされた二つ池の水際線に手を入れ池の中のウシノヒタイのコロニーを引き上げて一昼夜。親指の入る程度の漏水孔を潰せた結果満水位になってくれた。
 しかし現状では何時また漏水が始まるかは分からず漏水と老衰はお約束でもあるからまずは手の出せる漏水部の埋め立てをする事にしたのだ。多発部に関して述懐すれば「頭頂部の多発部は惨敗」だっただけに二つ池の多発部には留飲を下げたい。
 前日の漏水孔潰しの結果、満水位になって現状ではニホンアカガエルの産卵水域は復活したけれど何時また漏水で水位低下を招くかもわからず、ここは水位の安定を図る事が水域面積の維持よりなにより重要なのである。

 埋め立て範囲の水際から外した護岸木で埋め立て範囲を決めた。この中に漏水多発部二カ所が入ったので有効な埋め立てが出来れば漏水に悩まされる局面は大幅に減少すると思っている。
 しかしながら埋め立てに使う用土の目途が立たない。残す水域から浚渫した泥土を入れ込んでも十分とは言えず、下手に底を深く浚渫すれば泥土の下の耕盤を削ることになって耕盤下の漏水ネットワークと仲良しこよしされかねないのである。

 とりあえずは水際線から引き上げた威之志士様の跋扈蹂躙物を投入したが土より植物体が多いのでそうそう役には立たない。まずは沈泥地の浚渫土を一輪車で運んでみたが車輪が埋まって押せない。バックで曳くとバランスが取りにくいしこの日はやり掛けで万事休すだ。つらつら棚を眺めていて思い当たった。「棚の端にある盛り上がった部分から用土調達すればよい」。量的には不足する感もあるものの浚渫土と合わせればなんとか辻褄は合いそうにも思えた。コブの部分は一旦は舐めるように刈り払ってから再度、採土に挑戦する。
 満水位になったがリスクは残ったままなので埋め立てる事にする。二本の棒の部分が多発部位で手前が昨季の埋め立て部
      

今日のエッ!品「干し大根の甘酒とごどのハイブリット漬け」

2022-12-18 | 何よりの楽しみ
 ベッタラ漬けを作ってみた。大根薄切りを軽く塩振りし重しをして一昼夜水分を抜いた。塩抜きしてからレシピ通りに漬けてはみたものの水分が多くて肝心の糀の風味が活かされなかった。この反省に立って塩漬けでなく風乾と日干しで水分を抜いて作ることにしたのだ。
 大根1本約1kgが一昼夜の風乾と日干しでソフトボール大までに嵩が減る。これに甘酒を加えて付け込む算段だったのだが乾燥が早く終わり甘酒を仕込む時間が足りない。仕方がないから禁じ手の市販の甘酒を急遽用意したのだ。

 これにお酢を加えるつもりだったが冷蔵庫に9月に仕込んだ「ごど」がまだ残っている。130g程度しかなかったものの「しょうゆの実」の方がご飯のお供になり易いから「ごど」もぶっこんでみる。お酢も大匙3杯入れ甘酒は無糖を400gである。

 仕込みから3カ月になる「ごど」まあまあの熟成振りでも大根から抜けた水分量を想えば漬け液を吸った干し大根の戻り具合が気になるところではあるけれど、初めてのレシピでもあるし出来上がりの予想は出来ないのだった。
 保存袋に全て投入し空気を抜いて冷蔵庫で落ち着かせる。何日掛かるか分からないがまあ、ちょびちょびとつまみ食いしながら様子を見る事にした。今回、塩分は皆無なので常温には置けないけれど糀とお酢の作用で腐敗は押さえられよう。

 「ごど」の中で繁殖した乳酸菌がどのような味をもたらすのかが今回の肝になる。さしあたりは翌朝のつまみ食い・・・。考えてみるまでもなく「ごど」が投入されたことから「えひめAI」の食品化で「たべるえひめAI」とでも言って良かろう。植物に大歓迎される混菌製品が人体に悪かろうはずはないと言うのが小生の信仰なのである。この結果については不服申し立ても行わないし事情聴取の必要も無い。

 さて一晩冷蔵庫に寝かした「エッ!品」を起床早々に試食してみた。甘酒の水分を吸収して大根はもう少し膨れるかと思っていたのだが切り干し大根がそうであるように思ったほど膨れない。噛みしめればカリカリキリキリと歯切れが心地よいのだが入れ歯だとどうだろうか。スライスし干したのをまとめて刻んでおいたのが良かった。今度はスライスではなく突き大根にして薄塩と重しで水分を抜く方が美味しいだろう。
 塩味はごど由来の量しか入っていないからほとんど味わいに無く水分の無い甘酒にまぶした辛みの残る干し大根を食する感覚、と言えば単純すぎる。これってつまみ食いに最適、お茶の友に掌に乗せて食べる食べ方も「あり」だが今時は行わないだろうね。締めは「ごどが少なすぎた…」。
 

二点位置流「昆虫すこいぜ!」

2022-12-18 | 小父のお隣さん
 トンボ池横の陽だまりでアキアカネを追っかけしつつダべリングしつつ日向ぼっこ中にチョウはキタテハやシジミの仲間が確認できる。驚いたのはカメノテントウが多数いた事で小生の服にも2匹ほどが引っ付いてきた。手に取って体液を掛けられる事は無かったがSさんは掌にべったりと液体を出された。
 カメノコテントウは近くのヤナギの大木に寄生しているアブラムシを捕食に集まっているらしいのだが枝先は高く姿を確認するのは不可能だ。
 尾根突端部の平坦地に設置した養蜂箱からは気温が上がればミツバチが姿を現す。しかし既に開花して蜜や花粉を提供する植物とて無いようなフイールドだから日向ぼっこだけなのかどうか。オオスズメバチの飛来も無くなると見物する興味も薄くなり一別して去るだけの日々になってきた。

       

二つ池の泥浚い

2022-12-17 | 水辺環境の保全
 今期も多発する漏水に悩まされ続けた二つ池だった。その対策として昨季は漏水多発部を埋め立てして「一件落着」と安堵したのだったが新たな水域に漏水が始ったのである。9月頃、漏水部を潰して満水位になったのに12月に入ってからは減水したままである。これではニホンアカガエルの産卵池としての機能が果たせない。
 晩夏、大きく漏水し場所が不明で底を晒した結果、ヤゴやメダカなど失ってしまった二つ池なので越冬期に入った現在、泥浚いし大きく環境攪乱したところで影響は少ないと勝手解釈で泥浚いに入った。とにもかくにもニホンアカガエルの産卵域となる浅い止水域を広く用意しておかねばならないからである。

 まずは沈泥分水部となる壺の泥浚いだ。ここは長柄のジョレンで十分に用を足せるのだが15号台風のあおりで堆積土砂が半端でない。ジョレンでなくスコップで掘り上げる羽目になった、となると腰に負担がズーンと来る。痛みを起すほどの負担を掛けると年末まで作業中止だし、ここは細々と継続させるのが得策と判断してのボチボチ活動である。
 先だって杭列を設えた結果、分水部のオーバーフロー部からの漏水が止まったのだが本体部の漏水があって満水位が回復しない。本体部の護岸木を露わにして漏水部の発見に努めたのだが、この時点では発見できなかった。夏以降の威之志士様の跋扈蹂躙で草本部は絨毯を剥ぐように起こされて水域近くの部分は池に落とされている。これを引き上げないと泥浚いも漏水孔の発見も難しいのだった。

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 池の中に繁茂したウシノヒタイ、別名ミゾソバを引き上げないとこれに落ち葉や泥が溜まって水域から脱してしまいかねないので
4本鍬で絨毯を剥ぎ丸めるようにして引き上げる。もちろん重量物になるから剪定鋸で泥土の中まで碁盤の目のように引き切って曳く単位を小さくする。こんな手太楽を弄しながらようやくミゾソバのコロニーを片付けた。
 池の水際線を露わにしている間に僅かな水の流れなのだが濁り水が細く伸びている先を観察すると黒い穴状の部分があった。穴の周囲の泥を崩すと吸い込まれていくから漏水孔と判明。スコップを差し込み耕盤ごと崩し踏み固めて処理したのだが、これでは「モグラたたき」と同じだ。意を決して漏水多発範囲を埋め立てる事にした。



      


キジョランの採種に行ってみた

2022-12-16 | 蝶の食草園
 木枯らし1号だろうか前夜から強風が吹きまくりつつ黄砂で空気が濁って冬晴れの一日という訳にはいかなかったこの日、水域に立ち込んでの泥浚いは早めに切り上げ教えてもらったキジョランの採種をするために郊外の山裾まで行って見た。谷川を挟んでの急斜面に1本だけ蔓を発見したが食痕は有っても莢は確認できず徒労に終わった。
 それでも谷沿いの歩ける所を遡上してみたのだが急峻な谷あいで日陰のままだし、こんな環境では他の自生株など無い様に思えた。結局は空振り無駄骨だった。磯用のたも網の網を外して先端に稲刈り鎌を装着した切り取り用の道具を携えて行ったものの役立たずである。
 S先生の手持ちの種子は無いとの事で更に郊外の山の頂上付近の大株も莢を付けなかったとの話だったから来季の播種育苗は断たれたと言って良いだろう。どういう訳かフイールドのキジョランの生育は悪いままで適地に当たるまで定植したいのだけれど苗が無くては如何とも出来ない。
 種子が大量に飛ぶと言う東京都のあの山に行って見たい気は昔からあるけれどコロナ禍の今日、もう行く機会さえ無いだろう。

       

今日のトンボ「初霜・初結氷の日」

2022-12-15 | 小父のお隣さん
 朝の気象情報で最低気温1.2℃を報じていた。フイールドに到着すると初霜だったし泥水池は結氷している。どちらにせよ今期最低気温であった事は確かだろう。そこで気になるのはトンボの動向なのだが10時過ぎないと日照が届かないし多少は温まらないと活動もしないだろうから11時過ぎにトンボ池横の陽だまりを歩いてみた。

 マユタテアカネ3匹、オオアオイトトンボ1匹を確認したが取り立てて珍しい訳でもなく興味の中心は「アキアカネが居るかどうか⁉」なのである。11時頃は8℃台で更に気温が上がる昼過ぎまで立ちんぼしていれば出会う機会もあるかもしれないと思ったものの2種の確認だけで帰宅したからアキアカネの動向は不明のままだ。
 たまたまデジカメを忘れたので撮影は無し。スマホで撮った初霜・初結氷の泥水池3の様子を参考までに載せる。
 

家は針山向かうは鏡

2022-12-15 | 何よりの楽しみ
 ワクチン接種の予定日が迫ってくると当日と翌日をどう過ごそうかが課題だ。まあ、何が起きても不思議はない現世、とは言え免疫暴走なんて手太楽は願い下げなので「いい子いい子」いいえ「いい孤いい孤」しているのである。そんな折に会友のMさんから「作務衣用に」と生地を頂いたのだ。現役時代は不条理な針山地獄も我慢しなければならなかったものの今ではすっかり針山の住人としてプチ移住してしまう。
 正午の予約なので朝食後から型紙の製図、生地に写して裁断し断ち目かがりの途中で接種に外出する。帰宅して作業続行。二日間の予定が1日で終わってしまった。

 裁断の型取りが悪かったのか「少し余分に」と切り取って頂いた生地だが片袖の半身分がどうしても採れない。半身分を継ぎ接ぎすれば賄えるのだがそれでは「あんまり」なので別布にした。姿見に映してみれば共布より感じが良い。我ながらセンスの良さは抜群であった。
 この風体で思い出したのは漫画の主人公だ。名前は忘れたが着流しに大刀を肩に担いでまあ、いいところの次男坊という役どころだったかどうか、けっこうおもしろかった傾奇者の漫画だ。傾奇者と言えばよゐこに大人気の番組をお蔵入りさせるきっかけの本人はまだ針山なのだろうか…。
 褒められる事だったでは無いにしろ世間一般よくある顛末、ましてや傾奇者の所業で、よゐこに大人気ユニーク番組をお蔵入りさせる料簡の小ささや寛容のなさは自己保身でしかない様に思えるのだ。

 まあ、それはともかく久しぶりにミシン針、待ち針、縫い針と針三昧した結果は袖表裏の縫い付け間違いやら結び紐の出し間違いなど散々だった。その上、型紙製図の寸法通りに縫い付けた結び紐の位置具合が悪くて更に付け直しの羽目になったのだ。
 製図通りに裁断したのだが襟の付け具合に難が出来てしまい今までの作務衣作りのように綺麗にいかなかった。保管してある型紙がいくら探しても判らず急遽ネットから印刷した型紙だったからなのかどうかまでは分からない。まあ、羽織って「派手過ぎる!」と思っていた模様も色違いもそれなりにシックで姥捨て山ボッチなら着ていても「らしい!」と思われる程度で済みそうだ。
 派手な菊模様なのだが白菊模様ではないのがせめてもの救いである。なんちゃってシンデレラ、いいえイキテルラーだ!。

      

              傾奇着や日向ぼっちの孤爺用

今日のトンボ「オオアオイトトンボ健在」

2022-12-14 | 小父のお隣さん
 フイールドは二日ぶりの見回りでワクチン接種当日と翌日の自粛である。朝から靄が掛かったような空模様で、そう言えば黄砂が入ってきたと言う事だったから「なーるほど」と思わせる雰囲気だ。風も強くて池の中の立ち作業も馬鹿馬鹿しくなり早めに上陸した。この日の最低気温は7℃台で10時過ぎでは10℃程度だった。
 風も強いし黄砂の影響で日差しも弱く「この雰囲気ではトンボはいないか?」と立ち寄ったところ、マユタテアカネもオオアオイトトンボも確認できた。先日に確認できたアキアカネだが一巡りしただけの時間内では見つける事が出来なかった。おおかた気温が上がる正午頃ならあるいは確認出来るかもしれないと思いつつ、気持ちは「キジョランの採種」に向かう方に入っている。
 12月14日、気温10℃のなか、マユタテアカネとオオアオイトトンボの飛翔を確認した。今週の寒気は強くなる予報だから今期のトンボは残り数日になるだろうか…。

       


今日の素労風努「沖縄おみき風」

2022-12-14 | 何よりの楽しみ
 主体性も無く直ぐに感化を受けてしまう根っからのまっさらな小生であるからして穢れを知らぬ円らな瞳で放送を見たのだった。最初に断っておくが小雪さんの顔を見ていたけれど小雪さんが出演していたからではない。神様にお供えする郷土の飲料と言うのが何とも気になって早速の仕込みだったのが証明である。
 その前に予備知識としてネット検索をしたのだが奄美地方では麦糀の代わりに生のサツマイモを使うのだとか。さすがにサツマイモで発酵させる気にはならず少しは親近感が高い我が青春のみぎり佐藤栄作の署名のある身分証明書で行った沖縄の「おみき」にしたのだ。

 しかし手元に麦糀が無い。車の通りすがりに知っていた糀店まで車でン㎞、歩いて4千歩あまり費やし1升購入してきたのだ。米粉は玄米粉があるから生米1カップ分の玄米粉を熱湯で湯掻いて麦糀は腹合わせで仕込んでみた。南の島々では気温が高いから室温で妥当だろうが当地は既に気温一桁台になっている。発酵適温には遠いからヨーグルトメーカーで40℃に設定し10時間の保温とした。

 ➡  混合し容器には八分目。甘酒ではこの量で吹きこぼれは一度も無かったのだ 

 就寝までに数回のかき混ぜを行い夜間は小用に起きた時に撹拌する予定だったのだが忘れての翌朝、明けてびっくりたまげたたまげた!、暴発しているではないかい。麦糀と玄米粉の腹合わせは米糀とお粥で甘酒を作る分量に等しい。甘酒の場合、暴発など無かったのだから麦糀のガス生産能力が高いのかどうか。ガス生産能力が高ければ甘さも高まるはずと思うのだが甘酒ほどの甘味は出ていない。
 この「おみき風」ガスの発生が多くて室温で直ぐに容器上縁まで泡が上昇して来る。かき混ぜれば下がるのだが粘性も影響しているのだろうか。甘酒のガス発生とは比較にならずボトルに入れ冷蔵庫で保管していても泡立ってくる。カップに入れて飲んでも泡だけのカプチーノ風で何とも言えない。その上、麦粒に残る閉じ口みたいな繊維質も多量に浮遊し口の中で触る。

 さて生の麦糀、今回は丸麦製だが食べて見ると好みでない味がする。米糀の方が嚙み潰してもスルー出来る味だ。そんななんやで出来上がりは美味しくなかった。麦糀に代えて米糀にすれば全くの甘酒であるから今回の「おみき」も麦糀の甘酒、何て言ったらお叱りヤンヤで炎上謝罪になるやもしれん。とは言え作って確認したかっただけであって悪気はないのである。飲用すると丸麦の粒々が邪魔だ。フードプロセッサーで粉砕したら粘度の高い液体になった。水を加え流動性を高めつつボトルに入れて冷蔵保存だ。しばらくはホットで飲むか、それとも白菜を漬けてみようか揺れる。
 現地の品質はこんなんでは無いと想像するが実物を飲んだことが無い小生には「どこがどうだか…」分からないのが結果だ。

         

 糀を用いていろいろのレシピを作っているがやはり郷土食「しょうゆの実」が№1であるし、昔ながらの発酵三昧していると地域もレシピも異なるものの何となく共通項が感じられる。その最大公約数の発酵食品はどうなるだろうか・・・で今夜も眠れない。風が強くて眠れない、小用に起きるで眠れない、フレーズ浮かんで眠れない。
 あーあ、人生はなんと迷いや悔恨や腰痛・ひじ痛に満ち満ちているのだろう。まだまだ泥浚いの作務が足りない。人生は出哀だ出哀だ出哀だ!。

冬眠まだかい⁉

2022-12-13 | 小父のお隣さん
 水辺で補修作業の折々にニホンアカガエルが枯草の塊の中から飛び出してくるのはまだ珍しくも無いけれどトンボ池横やエノキ林の下草の中から飛び出してくるのには驚かされる。冬眠するに適切な場所とは言えない場所であるからだ。
 とは言え寒中、氷が張った水中で産卵するような強者だから初霜も来ていない気温下ではどうて事も無いのだろう。この時期の個体は一見して性別の区別が容易だ。生まれた時からスッポンポンのままであるからしても性別は分からないが冬眠前のメスの腹部は卵体で膨れて来る。もうこれだけで性別判定が出来る。何と小生は賢いのだろうと自ら「いい子いい子」する気分になるのだった。
 しかしながら現実を現世を直視すれば「いい孤いい孤」の孤爺だった・・・。

 よゐ子で無かった頃、刈り取りの終わった田んぼでアカガエルを見つけては穴を掘り短い稲わらを格子にしてカエルを閉じ込めて遊んだことを思い出す。どういう訳かトノサマガエルやションベンガエルではないアカガエルの記憶だけなのだがアカガエルが寒さに強かったという証だったのだろうか。早春、雪が消え始め水溜りが出来た田んぼに卵塊が多数あったのだが当時はアカガエルなのかトノサマガエルなのか知る気も無かったように思う。
 今では産卵場所を設え整備するのが初冬の作務で生物生産緑地は食料生産緑地でもある。

         

         

棚田部の護岸補強

2022-12-12 | 水辺環境の保全
 先日、棚田部の孟宗竹の護岸材を丸太材に交換したが一辺を通すには足らなかった。この日は伐採し林内に玉切りのまま放置してあったスギの丸太3本を林道に落として棚田まで曳いた。急斜面を転がすには材が長く、結局は斜面を曳くしかないのだが安全な上部で曳く訳にもいかず「丸太もろとも」とか単独転落とかの危険が高い斜面下から丸太を曳かなければならなかったのだ。ベクトル方向は我が身に直撃するような位置関係であるから一挙になんて芸当は最大のタブーである。
 ともかく安全に林道に落とした。後は緩い傾斜の林道を転がしてやれば近くまで走る。林道から堤までは鳶口の出番で打ち込んで曳くにしても柄の端を握り曳く以上、鳶口が外れた場合、胸部を強打すれば心停止もありうるからやはり気が抜けない。

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 堤上に並べたら長さは2本でぴったりと収まり仕上がるのが分かった。とりあえず2本を据えて余った時間を浚渫土の山を掘り崩し堤の上端部拡幅に用いた。これで歩くのも楽になるし堤の強度も高まる。土を新たに盛った部分にはチカラシバの種子を削ぎ採りバラ蒔きしておいた。どれだけ発芽するかは不明だがチカラシバの根張りは強固だしイネ科であるからバッタ類の食草にもなりやすい。我ながら「いい案である」と独り言ちである。まあ、姥捨て山ボッチの身では当然そうなるソーダカツオなのであった。
 いーや、ソーダマケオかもしれんが負け爺魂で頑張った・・・拝。