澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

「中華航空」か「チャイナ・エアライン」か?

2007年08月22日 08時36分58秒 | Weblog
20日の中華航空事故には驚かされた。
この事故の報道に関しては、首を傾げることがある。事故機について、民放各局は「中華航空機」と報道しているのに対し、NHKは「チャイナ・エアライン機」と呼んでいるのだ。
あの朝日新聞でさえ「中華航空」と報道しているので、NHKの報道姿勢の異様さが際だつ。

NHKは中国に何を遠慮しているのだろうか!?「中華」という呼称は大陸中国を指すのだから、台湾の航空機会社を実名で呼ばないとでも言うのだろうか?
そこで思い出すのが、今から40年ほど前起きたNHK「中国語講座」問題。
当時、日本は「中華民国」(=台湾)と国交を結んでいたので、大陸中国についての情報を当該講座に取り入れることに極めて消極的だった。親北京派の「中国語学者」にその点を突かれて、単なる外国語講座番組が「二つの中国を認めるのか」という政治問題化した経緯があるのだ。

今回、NHKだけが「チャイナ・エアライン」と呼ぶ背景には、権力に弱いNHKの体質がある。現在の中台関係を見ると、大陸の力が圧倒的だ。だから、北京のご機嫌を損ねないように…というNHK的配慮なのだろうか。

NHK内部には、こういう姿勢に批判的な人も多いと思う。そういう人にぜひ、台湾の紹介、日台交流に役立つ番組を作ってほしいと思う。