澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

「八月の濡れた砂」と「鬼太郎の見た玉砕」

2007年08月13日 18時25分46秒 | Weblog
「鬼太郎の見た玉砕」は、水木しげるの戦争体験に基づくTVドラマで、昨日NHKで放送された。
「八月の濡れた砂」(1971)は、藤田敏八監督による、有名な青春映画。これはケーブルTVで、再度見ることができた。

両者に共通するのは「夏」…ただそれだけ。
「鬼太郎…」の戦場であったパプア・ニューギニアは、常夏の国。そこで起きた不条理な全員玉砕の命令は、今なお水木の心に突き刺さる。
一方、「八月の…」は、ルネ・クレマンの作品を模した、日本版「太陽がいっぱい」。湘南に別荘を持つブルジョア家庭の娘と、複雑な家庭で育った青年との一夏限りの体験を描く。当時は、目新しい風俗だったはずのものが、今やありきたりで、映画そのものがレトロな雰囲気を醸し出す。
演技下手の村野武範は、この映画ではとてもよかった。藤田みどりの厚化粧も結構魅力的だった。テレサ野田は、どうしているのだろうか…。
そういえば、この映画の主題歌が大好きで、いつだか石川セリのコンサートに行ったことも思い出した。

夏はいいなあ…。どんな夏でも、夏は大好きだ。