澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

陳水扁・前総統の逮捕

2008年11月12日 06時35分55秒 | 台湾
台湾の陳水扁・前総統が公金横領の疑いで逮捕された。
最高権力者といえども、不正があれば、法の下で裁かれる…台湾では民主主義の基本原理が機能していると羨ましくなるような話だが、果たして本当なのだろうか?

陳水扁氏が外交機密費などの公金を流用していたことは事実のようだが、それは多分、国民党政権下では当たり前のことだったと思われる。民進党の陳水扁氏は、清廉なイメージとは裏腹に、国民党式の金権政治に染まってしまったわけだ。
今回、国民党の馬英九政権が誕生して、前政権の恥部が暴かれたのだが、その意図は何なのか。

台湾独立を志向する民進党がダメージを受けることによって、一番トクをするのは中国だ。先日、両岸交流協会の中台首脳会談が実現したように、馬英九政権は急速に中国接近を図っているが、このことと今回の逮捕が連動しているという印象はぬぐいきれない。


  (中華民国総統府)


陳水扁氏の逮捕で、台湾が一気に「香港化」への道を歩む恐れが、現実のものとなった。
世界でもまれな「親日的」国家である台湾を、見捨てたままでいいのか。