澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

「海角七号 君想う、国境の南」インタビュー

2009年12月29日 16時25分29秒 | 音楽・映画

台湾映画「海角七号 君想う、国境の南」は、12月26日ロードショー公開された。
当日は、主演の氾逸臣・田中千絵が舞台挨拶し、民主党の蓮舫議員もかけつけたようだ。

『海角七号』ファン・イーチェン、田中千絵インタビュー

『『海角七号』ファン・イーチェン、田中千絵インタビュー』
主人公のアガを演じたファン・イーチェン(右)と友子を演じた田中千絵(左)




『『海角七号』ファン・イーチェン、田中千絵インタビュー』 『『海角七号』ファン・イーチェン、田中千絵インタビュー』 『『海角七号』ファン・イーチェン、田中千絵インタビュー』
田中千絵 ファン・イー… 「海角七号/…

[ムビコレNEWS]  2008 年8 月に台湾で公開され、台湾で上映された同国映画としては歴代1位、外国映画を含めても『タイタニック』に次ぐ歴代2位の大ヒットを記録したのが、この『海角七等/君想う、国境の南』だ。

敗戦後まもなく、台湾から日本へと戻る引き揚げ船に乗っている若き教師。彼は日本に着くまでの7日間で、台湾に残してきた恋人への尽きせぬ想いを手紙に綴っていた。一方、60年後の現在、郵便配達をしているアガは、今は存在しない「海角七号」という住所宛に届けられた小包を見つける。中には7通の手紙が入っていた。それこそが、日本人教師があの船の中で、恋人の友子宛に綴った手紙だったのだ……。

手紙入りの小包を見つける主人公の阿嘉(アガ)役を演じるのは、台湾のポップスター、ファン・イーチェン。日本から働きに来ていて、アガと反発し合いながらも恋に落ちていくヒロインの友子役に、この映画の大ヒットでアジアのスターに躍り出た田中千絵。2人に初対面の印象や撮影の裏話、そして、この映画と出会ったことで変わったことなどを語ってもらった。

[動画]『海角七号/君想う、国境の南』 ファン・イーチェン、田中千絵インタビュー

──2人はこの映画ではじめてお会いしたそうですが、初対面の印象は?
田中:『海角七号』がクランクインする前、リハーサルがあったんです。そこではじめて会ったのですが、まず感じたのは、アガという主役のイメージそのままの人だなってことです。
 最初は、すごくクールな人だなって思っていました。あんまり喋るイメージもなくて。でも、撮影に入ってからは、ものすごくユーモアのある人で、音楽の才能にも長けているし、本当にアガという青年がそのまま現れたっていうイメージでした。
ファン:僕はそのリハーサルの場所でお会いするまで、この映画のヒロインってどんな人なのかな? 噂では日本の女性って聞いているけどと、ずっと期待していたんです。そしたら田中さんが階段から降りてきて、「うわー、すごい、きれいな人だな」っていうのが最初のイメージですね。

──2人で一緒に演技レッスンも受けたそうですが?
田中:映画が資金難になって、クランクインが半年間、伸びてしまったんです。そこで私が先に、演技レッスンを受けていたんです。OLさんみたいにクランクインまでの間、毎日、事務所に通って、『海角七号』の中国語のセリフなども教わっていました。その後、クランクインが決まって、撮影に入る1か月くらい前から、特別にこの映画のためにレッスンをという形になって、ファンと一緒に受けはじめたんです。
ファン:レッスンでは、先生からテーマを与えてもらって、そのテーマについて、きちんと準備し、先生の前で演じてみせるというのが主な内容でした。今でも覚えているテーマの1つが、映画本編にもあるのですが、田中さんに歌って聴かせるシーン。そして、もう1つがキスシーンです。
田中:私に歌って聴かせてくれるレッスンは、すごく大変だったと思います。先生はもともとミュージシャンで、この映画では音楽が1つの大きなテーマでもあるので、彼が私に歌を聴かせ、私が本当に心から感動したら手を繋いでって言われたんです(笑)。楽曲も彼が自分で選んでくれ、ギターもわざわざ家から持ってきてくれたのですが、私が本当に感動して、彼の手を握るまでにすごく時間がかかっちゃったので……。
──すぐに手を握ろうとは思いませんでした?
田中:この映画にとって、彼が演じるアガと私が演じる友子という役は本当に重要なので、そこら辺はきちんと心から作っていきたいなと思ったんです。
──ファンさんはそのとき、どうしてすぐに手を握ってくれないんだって思いませんでした?
ファン:お会いしてまだ時間が経っていなかったので、親しくなっていないのが原因かなとは思っていました。
──それでキレかかったりはしませんでした?
ファン:自分のせいかとも思いました。自分の歌に感情が入っていなくて、感動してもらえないのかと。

──では、キスシーンはどうでしょう? どっちがリードしていましたか?
ファン:本番では僕がリードしました。なぜかというと、そのシーンは、まず友子が手を繋いでくれ、それがきっかけで、僕が演じるアガが主導権を握るからです。
──うまくリードしていただきましたか?
田中:はい(笑)。

──この映画は、届かなかったラブレターが重要なアイテムになっています。2人はラブレターを書いたことがありますか?
ファン:もちろん、書いたことはあります。17歳のときに告白のためにラブレターを出したのですが、告白なので、特に深い内容は書いていないです。
田中:私は高校生の時に書いたことがあります。でも、書いたことよりも、幼稚園のときに男の子からもらった思い出がすっごく強くて(笑)。内容は覚えていないんですけど、幼稚園のときにラブレターなんて、そんなによくわからないじゃないですか。まわりで幼稚園の先生がキャーキャーと騒いでいて、それがすごく印象的でした。

──この映画はアジア中で大ヒットしました。ヒットを受けて人生は変わりましたか?
ファン:変わったことは多いですね。自分は歌手としてデビューして、歌手活動しかしてこなかったのですが、この映画の大ヒットで、たくさんの方にファン・イーチェンという名前を知ってもらえました。注目されたことは僕の人生のターニングポイントになっていると思います。
田中::私も大きなターニングポイントになったと思います。16歳のときに日本でデビューし、映画やドラマに出演してはいたのですが、『海角七号』という素晴らしい映画に出会えたことで、映画界のスタートラインに立たせてもらえました。この作品を通して、私もアジア映画からのオファーが多くなりましたし、日本以外でも大勢の方が、私のことを知っていてくださる。この映画には「夢をあきらめてはいけない」っていう1つの大きなテーマがあるのですが、そのテーマを改めて感じさせてくれたのが、この映画でもあります。

──最後に読者に向けて、メッセージをいただけますか?
ファン:みなさん、こんにちは。ファン・イーチェンです。この映画は家族揃って楽しめる映画です。この時期は寒いですが、劇中、夏の風景がたくさん出てきますので、この映画を見て、温かく感じてもらえると嬉しいです。
田中:はじめまして、田中千絵です。私は『海角七号』でヒロインの友子という役を演じています。私もそうですが、友子も1人で台湾に渡り仕事をしていて、見た目はすごく強そうな感じなんですが、結構、弱い一面もあったり、本当にかわいらしい女性です。『海角七号』は音楽、夢、そしてラブストーリーと、国境を越えて、人が普遍的に持っているテーマが、たくさん描かれています。台湾で上映されて1年という時間が経ちましたが、こうして日本のみなさんに『海角七号』の感動を伝えることができ、嬉しい限りです。ぜひ、応援をよろしくお願いします

 

 


NHK「日本と朝鮮半島2000年」の歪んだ歴史観

2009年12月29日 10時06分00秒 | 歴史

NHK教育TVで「日本と朝鮮半島2000年」というシリーズ番組が続いている。「プロジェクトJapan」という企画のひとつだそうで、あの「アジアの”一等国”」もこの企画のひとつだった。周知のとおり、「アジアの”一等国”」は日本の台湾統治を採り上げたが、その偏向ぶりが問題となり、視聴者による訴訟問題にまで発展している。

「日本と朝鮮半島2000年」については、教育TVで放送されているためか、その内容が話題になることは少ないようだ。だが、私が見たところでは、「アジアの”一等国”」と同様な偏向、歪んだ歴史観が見え隠れする。

前々回の放送では、いつものおどろおどろしいタイトルバックに「東アジア国際戦争」という文字が踊り、メインタイトルである「豊臣秀吉の朝鮮侵略」が現れる。「アジアの”一等国”」においても、NHKは、学界の通説にはなっていない「日台戦争」という言葉を使用して、日本の台湾統治の非道さを強調した。この「日本と朝鮮の2000年」でも、「東アジア国際戦争」という造語を使用しているのだが、どう考えても異様ではないか? 
まず、豊臣秀吉の時代は、近代国民国家間の戦争ではないにもかかわらず、あたかも「太平洋戦争」「朝鮮戦争」と同様の戦争であるかのように、戦争の概念を拡散させ、ごまかしている。この造語の後に「豊臣秀吉の朝鮮侵略」というメイン・タイトルが来るのだから、何も知らない視聴者に「日本は朝鮮に悪いことばかりしてきた」「これからは仲良くしなければいけないんだ」と思わせる意図が透けて見える。
「豊臣秀吉の朝鮮侵略」は、かつて「朝鮮出兵」と呼ばれていた史実だが、いつから「朝鮮侵略」となったのだろうか? 教科書裁判をもじって言えば、「朝鮮出兵」が不適当なら「朝鮮進駐」「朝鮮進出」では何故だめなのだろうか。
NHKの論法に従えば、「元寇」は「中国の日本侵略」と言うべきではないのか?

この番組に出演していた大桃美代子が、自分のブログにこの番組のことを書いている。
http://yaplog.jp/o-momo/archive/1246

彼女によれば、歴史にはいろいろな見方があるので、いろいろ知り考えていきたい…こういうような当たり障りの無いことを書いている。だがそもそも、「東アジア国際戦争」「豊臣秀吉の朝鮮侵略」という用語自体が、歴史学の常識から見て不公平な表現であり、自虐史観に呪縛されたものなのだ。

近隣諸国の現在の歴史観に擦り寄り、「仲良くすれば平和が続く」と説教する番組。これがNHKの「日本と朝鮮の2000年」ではないのか? もし、現在の中共(中国共産党)政権に代わって、中国に民主的政権が誕生し、現在の「反日史観」「反日教育」を引っ込めたら、NHKはどうこれに対応するのか。これは、決して架空の話ではない。台湾では、およそ20年前、李登輝氏の民主政権が誕生して、それまでの中国国民党中心の歴史教育が改められ、「認識台湾」という教科書を使って、台湾の歴史を教え始めた。その結果、日本統治時代が決して暗黒の時代などではなく、近代化の礎となった時代であることが、台湾人の若者に伝わった。これが台湾では老若男女を問わず「親日的」であると言われる理由のひとつなのだ。要するに、歴史認識は相手国の事情によっても変わり、世代の移り変わりによっても変化するのである。

数週間前のNHK「金曜バラエティ」では、中孝介が「海角七号」で歌った「野バラ」(シューベルト作曲)を歌ったが、NHKのアナウンサーは、台湾映画「海角七号」の話題には全く触れなかった。「台湾は中国の一部である」という放送内規があり、中国の気に障る情報は一切流さないと決めているとしか、私には思えなかった。
こんなNHKが、仰々しく歴史観を説く番組など作るべきではないのだ。視聴者に誤った歴史観を植え付ける作業を進めているNHK職員とは、いったいどんな連中なのだろうか。聞くところではNHKには政治がらみの職員採用が多く、その一部は在日朝鮮人枠だという。道理で、姜尚中が本職を放り出して、NHKで美術館のアルバイトをするのかよく分かった。