澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

中国が描く日本統治時代の台湾

2010年02月09日 11時16分52秒 | 歴史
ここに、アメリカと中国(中華人民共和国)のTV局が制作した映像がある。両方とも日本統治時代の台湾を採り上げているが、その解釈は正反対である。

アメリカ(ディスカバリー・チャンネル)は、日本統治時代が台湾社会の近代化に重要な役割を果たしたと高く評価するのに対し、中国(中国中央TV)は日本帝国主義がその野望を果たすために台湾・台湾人民を搾取した暗黒の時代であったと描く。
そのどちらが正しいかは別として、われわれが知るべきなのは、中国側の”歴史認識”はただ一つこのようなもので、異なる意見は認められないという事実だ。現在の中国人の多くは、日々こういう番組で「反日意識」を植え付けられているのだ。

言論の自由が保障されているはずの日本でも、昨年4月にNHKが放送した「アジアの”一等国”」が歴史捏造だとして大問題になった。アメリカと中国の映像が、歴史認識において対極にあるとすれば、NHKは極めて中国の立場に近い内容で番組を制作したのである。”権威ある”マスメディアで作られた映像は、一度流されれば一人歩きして、次世代の歴史認識の材料として使われる。中国の立場を代弁するかのようなNHKの責任は極めて重大である。

私見を付け加えるならば、一般の台湾人にとって、中国側の映像は「反日」プロパガンダに過ぎず、直ちに彼らに「反日意識」が受けつけられることはないだろう。台湾人(本省人)は、祖父母の代から日本統治時代の歴史を語り継いでいる人が多い。日本統治時代には、確かに不当な差別も抑圧もあった。だが、教育制度、インフラなど近代的社会制度の基礎は日本時代に作られた。日本が去ったあとの台湾が、中国国民党の独裁によってどれほどひどい目にあったことか…。台湾人の間では日本統治時代には「いいこともたくさんあった」と語り継がれているのだ。



台湾史: 日本血腥殖民?治下的台湾 3/3 Taiwan under Cruel Japanese Colonial Rule


米国から見た日本の台湾統治~「知られざる台湾・台南市」より




米国と中国が描いた日本統治時代の台湾~歴史認識とは何か?

2010年02月09日 10時56分33秒 | 台湾
ここに、アメリカと中国(中華人民共和国)のTV局が制作した映像がある。両方とも日本統治時代の台湾を採り上げているが、その解釈は正反対である。
アメリカ(ディスカバリー・チャンネル)は、日本統治時代が台湾社会の近代化に重要な役割を果たしたと高く評価するのに対し、中国は日本帝国主義がその野望を果たすために台湾・台湾人民を搾取した暗黒の時代であったと描く。
そのどちらが正しいかは別として、われわれが認識すべきなのは、中国側の”歴史認識”はただ一つこのようなもので、異なる意見は認められないという事実だ。現在の中国人の多くは、こういう番組で「反日意識」を日夜植え付けられているのだ。

昨年4月にNHKが放送した「アジアの”一等国”」が、どちらの映像に近いのか、ぜひ比較検討していただきたい。


米国から見た日本の台湾統治~「知られざる台湾・台南市」より



台湾史: 日本血腥殖民?治下的台湾 3/3 Taiwan under Cruel Japanese Colonial Rule