澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

団塊の世代 菅・仙石はもう要らない

2010年09月28日 20時02分47秒 | 政治
  尖閣事件の中国船長について、菅首相が「何故、早く釈放しないのだ!」と声を荒げたという話が伝えられた。思い出すのは、金正日の長男・正男が不法入国したとき、田中真紀子外相(当時)が「そんなの早く出国させなさい!」とわめいた一言。
 
 ふだんエラそうにしている人でも、我が身が脅かされかねない事件が起きれば、その人間性を露わにする。首相就任以来、最も危機的で重要な判断を求められる状況で、冷静さを失い怒鳴った菅直人は、首相の座には不適格な人物であることが明らかになった。政敵のあら探しと追及にかけては一流品の菅だが、自らが責任を負うべき重大事件を前にうろたえたのだ。あげくの果てに、検察に責任を転嫁して、野党や国民を欺こうとしている。こんな男だったのかと失望している人も多いことだろう。

 菅も仙石も、団塊の世代、全共闘世代に属する。彼らは、カネもコネもない普通の庶民から「優等生」として這い上がった、受験戦争の勝利者。だが、この世代共通のイヤらしさを特徴的に露出している。それは反権力・反国家意識と個人主義…国家や「公」に対して厳しく追及・糾弾するものの、自分には極めて甘いミーイズム。
 菅直人がラジオ日本の番組に出演したとき、君が代斉唱を拒否したのは有名な話だが、首相になっていなければ、日の丸掲揚でさえ拒絶していたはずだ。仙石の話を聞いていて呆れるのは、どこぞの悪徳弁護士=法匪と変わらないということ。「検察の報告をもって了とする」だと、バカ!あほ!と言ってやりたい。

 団塊の世代の政治家は、もう日本に必要ない。彼らが「日本国家」を攻撃している間に、彼らが大好きな隣国は我が国の領土を着々と狙っていた。そう、彼らには「愛国心」が全くないのだ。彼らの辞書に「愛国心」は載っていない。

尖閣の次はどこ? 「土匪国家」中国の野望

2010年09月28日 10時32分14秒 | 政治

 尖閣事件は、われわれ一般国民が抱いてきた「中国幻想」をぶち壊すかのような衝撃だったが、牙を剥きだした中国の攻勢はこれだけでは終わらない。
 「台湾の声」には、王紹英氏が寄稿して、中国の戦略を分析している。(下記参照)
 ここには、次のような驚くべきことが書かれている。

 『ちなみに、沖縄は中国の教科書には中国の一属国としている。台湾と同じ、沖縄はわけのわからない「歴史的事実」に基づいて中華の一部とされている。沖縄の「主権の返還」を日本に突きつける日はそう遠くないと思われる。さらに、九州は秦の徐福が「発見」した未開の地であり、九州の「主権」は中国に有ると内心は思っている。』

 中国が、清朝と日本に両属していた「琉球王国」(沖縄)を中国領土だと主張するのには、「盗人にも三分の理」的な意味合いでは理解ができる。もちろん、中国の主張を認めているわけではないが、西欧列強がアジア侵略を始める以前の伝統的な東アジア世界は、近代的な国家意識や厳密な国境線で国家関係が結ばれていたわけではないからだ。現在の中国は、自分の都合のいい部分だけ、華夷秩序下の国家関係を持ちだして、強弁しているに過ぎない。中国、中国と簡単に言うが、厳密に言えば「ひとつの中国」など存在しない。中国史は漢民族と遊牧民族の興亡の繰り返しだ。

 だが、驚いたのは、九州さえも中国領土だと内心思っているという指摘。日本各地に「日中友好」の証として「徐福」の碑が建てられているようだが、中国はこれさえも中国の国家主権が及ぶ証拠だとわめき立てるかも知れないのだ。こんな観光記念碑は、この際撤去すべきだろう。

 どこまでも厚かましく、下品で、ふてぶてしい中国人。日本に来る台湾人は、お気の毒だ。中国人に間違えられて。

【寄稿】尖閣の後はどこ
「台湾の声」より
王 紹英※             ※ http://www.denentoshi.com/doctor/10735/df/

 今回の中国漁船の尖閣領海侵犯事件は誰かの目に映っても中国の完勝と言える。こんな早く尖閣を中国の領土かように黙認し、主権を放棄したかのような政治決定を下したのは意外だった。今回の事件はもちろん、中国の漁民が自発的、偶発的、技術的のミスによるものはあり得ないことは素人でも分かる。わたしは思わず中国人の深謀には再び脱帽したくなる。

 これで日本の威信が完全に地に落ちた。アジアの国々の命綱はアメリカしか残っていないことになった。

 しかし、早く中国の条件を飲まないと次々と「スパイ」で人質にされている日本人商社マンの死刑手数料請求書が家族のもとに送られる危惧もなくもなかった。とにかく、人命をあまり重く見ていないのがお国柄である。ひょっとしたらタリバンは彼らの足元にも及ばないと思うとこもある。相手はわれわれが考えている理性的な交渉は成り立たない思想の持ち主である。この決断を下し、主権を守らなかった政治家を責めてと可哀そうと思っている。大変苦渋な決断だったと思われる。

 今回の事件には領土と主権を守るほかに幾つかの側面もあった。すなわち非中華文化対中華文化、民主対独裁、法治対人治、単純明快に言えば文明と野蛮の対決でした。残念ながら、今回は野蛮側に一本取られた。なお、台湾には既に実証済みであったのは、軟弱な文明人は常に野蛮に負けることだった。

 台湾の経験をふまえて不謹慎ながら今後の展開を予測してみたい。すべての中国の闘争劇を同じ、展開と脚本に法則がある。

法則その一、軟土深掘。(柔らかい土には深く掘れ)
法則その二、得寸進尺。(一寸得たら一尺を得よう)

 日本の完敗で尖閣事件はこれで幕が下がったと思うのは天真爛漫と言える。日本が上げた白旗は第一幕の花束に過ぎない。

 早くも中国は日本に謝罪と賠償を要求してきた。誰から見ても傲慢不遜と理不尽だが、中国に理論武装させ、気勢を上げさせたのは日本の政治決着だった。しかし、謝罪要求は間奏曲にすぎない。

 第二幕、第三幕はこうなるでしょう。

 日本の「黙認」で中国がいよいよ大々的に尖閣列島は中国の領土と領海と世界に向けて「説明」する。

台湾にいる中国人、中国系台湾人を馬先卒、もしくは手を組んで再び尖閣を自国領土として領海に操業する。

中国は軍艦を出し、「台湾の漁民を保護」する。

日本の海上保安艦隊を尖閣領海から出るように警告する。

尖閣列島に人民解放軍を駐留し、五星旗を立てる。

沖縄近海に多数の漁船を操業する。「技術的なミス」、もしくは「偶発的」に日本の海上保安艦隊と衝突するか、沖縄の漁船と追突する。

沖縄領海を日本と共同管理するよう日本に要求する。

いずれも中国にいる日本人の人質作戦をとる。

 ちなみに、沖縄は中国の教科書には中国の一属国としている。台湾と同じ、沖縄はわけのわからない「歴史的事実」に基づいて中華の一部とされている。沖縄の「主権の返還」を日本に突きつける日はそう遠くないと思われる。さらに、九州は秦の徐福が「発見」した未開の地であり、九州の「主権」は中国に有ると内心は思っている。

 第二幕は必ず上演される。日本の政治家は用意できていると信じるしかない。ここで思わず浮かんできたのは、1996年の台湾海峡ミサイル危機、中国に向かって李登輝総統が罵った一言だった―「土匪国家だ。」今ももちろん十分通用する。