昨日の「産経新聞」一面は、「世界各国、地域が日本に寄せた主な支援内容」が掲載されている。それによると、米国からの圧倒的な人的・軍事的支援は当然のこととして、注目されるのは次のような国である。
台湾……救助隊28人。緊急援助1億台湾元(2億8千万円)
韓国……救助隊107人。ホウ酸53トン
中国……救助隊15人。救援物資3000万元相当。ガソリン1万トン。重油1万トン。
タイ……日本救援予算2億バーツ(5億3400万円) 毛布2万枚。
義援金500万バーツ(1340万円)
モンゴル…救助隊12人。義援金100万ドル(8100万円)
ブータン…100万ドル(8100万円)
インドネシア…救助隊15人、義援金200万ドル(1億6200万円)
インド……毛布2万5千枚、飲料水1万本
大震災発生後直ちに、台湾・馬英九総統(大統領)は、救援隊の派遣を日本政府に申し入れた。すべての国の中で一番乗りだったが、菅首相は、この申し出を2日間放置し、中国が救援を申し出るまで待ち続けた。媚中の民主党政権は、こんな非常時でも「ひとつの中国」という虚構にこだわり、「宗主国」中国の顔色を窺った。NHKを始めとする日本のマスメディアも同様で、台湾を「一地域」扱いにして、台湾からの救援活動を全く報道しなかった※。馬総統は、この日本政府の態度に激怒したと伝えられるが、当然至極のことと言っていい。
台湾では、民間の「日本支援キャンペーン」が沸騰した。ジュディ・オングが出演したチャリティー番組を始めとして、総額60億円(日本円)にもなる義援金が集まったと伝えられる。馬英九総統もポケットマネー55万円を寄付した。
※ http://www.asahi.com/international/update/0314/TKY201103140399.html
現に台湾在住の知人たちは、次のようなコメントを寄せている。
「台湾の日本への義捐金の額は凄まじいですね。一部報道では40億円を超えたとかの報道があったように思います。もしかすると50億位になるかも知れませんが、わずか2300万人が50億の義捐金を送るというのは、他国を圧倒する熱い思いが伝わって来ます。赤ちゃんまで含めて一人200円もの金額になります。台湾で同じような災害が発生したとして、日本人が台湾人にその様な寄付を出来るのだろうかと考えると、台湾の日本に対する愛情とも言える気持ちに感謝の念に打たれます。 」
「私が居た時は既に20億元(約60億円)突破していました。台湾の北から南まで行きましたが、どこへ行っても日本は 大丈夫ですかと心配して頂きました。」
(日本ガンバレ!)
(日本救援チャリティ番組に出演したビビアン・スー)
また、モンゴルは義援金100万ドル(8100万円)を決めたが、これ以外にも「すべての公務員が1日分の給与を拠出する」キャンペーンを始めた。
こういうとき、誰が真の友邦かがよく分かる。
あるブログでは、次のようなリストとコメントが掲載された。台湾については、「最も早く支援を表明し、これだけの巨額の支援にもかかわらず、全くと言うほど報道されず」と書かれている。この人が指摘するように、台湾の援助は、中国や韓国の「冷ややかな態度」(いい気味だ!)に比べれば、その違いは歴然だろう。その台湾を、われわれは「ひとつの中国」」というイデオロギーにとらわれ、見捨てようとしているのだ。
アメリカ 空母派遣 援助隊140人 救助犬10頭以上 救援用機材約150トン分
ニュージーランド 援助隊54人 救助犬
オーストラリア 救助隊72人 救助犬
ドイツ・スイス 援助隊70人 救助犬
イギリス 援助隊63人 救助犬2頭
フランス 援助隊30人
タイ 援助隊24人 救助犬6頭 義援金1400万円
トルコ 援助隊3チーム
シンガポール 援助隊5人 救助犬5頭
ロシア 天然ガス15万トン 救援隊200人待機
中国 援助隊10人 義援金1000万円
アフガニスタン 義援金400万円
(激戦中にもかかわらず「アフガン復興を支援してきた日本に対し、市民を代表して地震と津波の被災者を支援したい」)
★台湾 義援金2億8千万円 救援隊待機
(最も早く支援を表明し、これだけの巨額の支援にもかかわらず、全くと言うほど報道されず)
★韓国 犬2役人5人 義援金0円
(救援隊ではなく、自国民の安否確認のための、役人の日本視察。現地入りせず東京に滞在。TVでは「一番乗り」と大々的に報道)
<東日本大震災>台湾のチャリティー番組で義援金21億円
毎日新聞 3月19日(土)10時24分配信
【台北・大谷麻由美】台湾の赤十字会やテレビ各局などの主催で18日夜に行われた東日本大震災の被災者を支援するチャリティー番組で、生放送中に7億8800万台湾ドル(約21億5000万円)の義援金が寄せられた。馬英九総統も20万台湾ドル(約55万円)を贈り、電話での義援金受け付けを手伝った。番組には、サッカーの元日本代表の中田英寿さんが駆けつけたほか、台湾人タレントのビビアン・スーさん、里帰りして番組に出演したジュディ・オングさんらも出演して盛り上げた。