澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

大人は子供たちを被ばくさせたがっている・・・

2011年04月28日 18時33分04秒 | 社会

 武田邦彦氏(中部大学教授)が、一週間ほど前のご自身のブログに「大人は子供たちを被ばくさせたがっている・・・」という一文を寄せている。

 このところ顕著なのは、「風評被害」キャンペーンが意図的に流されていること。福島県の農民が原発の「風評被害」で苦しんでいるので、「安全な」農産物を食べようというキャンペーンだ。
 3月11日以来のマスメディアの報道をずっと見ていると、この「安全」キャンペーンは全く信用できない。東京電力は、3月15・16日、チュエルノブイリに次ぐ放射線、放射性物質を大気中に放出したが、このことについて国民に十分説明をしなかった。

 間違いなく放射性物質で汚染されている野菜を食べても「大丈夫」だという根拠は何なのか? 汚染野菜は食べないに越したことはないと何故言わないのか?

 武田邦彦氏の一文は、その疑問に明快に応えてくれる。


  大人は子供たちを被ばくさせたがっている・・・


●「雄々しく放射線に立ち向かう」というのが立派なことだろうか?
 なにか戦前を思わせる.放射線が人体に害があるというのは国民的コンセンサスなのに、なぜ急変して「我が身を放射線に曝すのが格好いい」となり、「ついでに子供も被ばくさせてしまえ」という自爆主義は許されるのだろうか?

 ●60の爺さんが「大丈夫」とパフォーマンスをして、その野菜を子供が食べるというのはどういう意味があるのだろうか?
現在のように全体的に汚染されているときには、思い切って汚染地域の農作物は捨てるのが正しい。無理して放射性物質を含む野菜を食べなくても良いのに、なぜ出荷するのだろうか? 
 

●なぜ、給食に地産地消を強調するのだろうか?  

子供は給食を拒否できない.拒否できないものに放射性物質を使うのは許されない.食を供給する人は「上司」の命令を聞いてはいけない.単純に子供の健康だけを考えることができる。栄養士は「専門職」である。上司はいない。栄養士の人、立ち上がってください!  


●福島が汚染されたのは福島の人の責任だろうか?

福島の人は「福島が汚染された」と言われるのをいやがる。でも、福島を汚したのは福島人ではないのに、なぜいやがるのだろうか?
福島市を汚したのは国と東電なのに. 
 

●東電のミスを福島の子供に転嫁するのは正しいのだろうか?
福島県は福島の子供を避難させない。これは「東電のミスを福島の子供の被ばくで贖う」ということだ。福島の親がそれで良いというなら仕方が無いが、放射線は子供や若い女性に厳しい。私は可哀想に思う.

 ●被ばくしている児童生徒を疎開させるのは面倒なのだろうか?  

文科省は子供に20ミリという高い放射線をあびさせている。疎開させれば無事なのに、なぜ子供達を被ばくさせたいのだろうか?まるで戦時中の竹槍精神を思い起こす.先生方、立ち上がってください!  


●東電のミスで汚染された食材を消費者に転嫁するのが魂のある農業だろうか?
 
 

農家こそ、「消費者が安心して食べることができる食」を提供してきたのではないか。今後も農薬が付いていても「基準以下」なら出荷するのか? 無農薬とか言っていたあれは何だったのか? 
農家の方、立ち上がってください! 
 


●なぜ、福島の大人は子供を被ばくさせたいのか?
 
 

なぜ、福島の大人は子供を疎開させないで被ばくさせたいのだろうか? なぜ、安全委員会でも10ミリまでと言っているのを20ミリも被ばくさせるのだろうか? 保護者とはそんなに子供に権利があるのだろうか?

 
●放射線に高いところの人はなぜ、避難しないのだろうか?  

放射線の障害は20年かかる遅発性が多い.一生に一度しかないのだから数ヶ月でも避難すれば良いのに。  


 
なぜ、突然、放射線が安全になったのだろうか?

 今までの放射線の法規制、専門家の意見はいったい何だったのか? 「ちょっとでも危険な放射線」と言っていた専門家は、なにが変わって「いくらでも良い放射線」に豹変したのだろうか?
(平成23年4月20日 午後8時 執筆) 
武田邦彦