澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

北朝鮮のアナウンサーを真似して総統選挙を報道する台湾TV

2011年12月21日 12時11分18秒 | 台湾

 金正日死去が報道された一昨日、私は夕方まで全くこのニュースを知らなかった。東日本大震災ほどの出来事を見てしまえば、金正日の死去など、まさに他人事にすぎない。 
 その後、日本のマスメディア報道をじっくり見ていると、客観性を装った無責任な報道が数多く見られる。
 北朝鮮有事を考えれば、この出来事は実は「対岸の火事」「他人事」ではない。にもかかわらず、「お茶の間の話題」程度の感覚でいるマスメディアの態度には、腹立たしいばかりだ。

 そんなところに、台湾通の知人から興味深い映像があることを教えてもらった。台湾の人気TV番組(下記映像)で、局アナがあの北朝鮮の女性アナを真似て、チマチョゴリを着て、朝鮮語で話し、賛否両論を巻き起こしたそうだ。台湾のマスメディアが完全に「自由化」されたのは、たかだかこの20年間に過ぎない。それまでは、中国国民党による独裁政治が続き、台湾人は独裁政治のウラオモテを知り尽くしている。それ故、北朝鮮の帰趨についても、日本人と違った目で見ることができるのだろう。

 来年1月、台湾では総統選挙が行われる。その結果によっては、台湾が共産党独裁国家である中国に併呑される恐れもある。そんななか、北朝鮮を笑い飛ばすようなこの番組、台湾は、まだまだ日本よりずっとパワーがあるようだ。加油 台湾! 

【record chinaより引用】

2011年12月19日、台湾・今日新聞網によると、台湾の民放テレビ局・中華電視の女性アナウンサーが、北朝鮮の国営朝鮮中央テレビで最重要報道を担当する名物女性アナウンサー、リ・チュンヒ氏の物まねでニュースを読み、インターネット上で「やり過ぎだ」と批判を浴びた。

問題となった女性アナウンサーは、夜のニュース番組に登場。ピンク色の民族服・チマチョゴリに身を包み、髪を結い上げた様子は北朝鮮のリ氏そっくり。韓国語であいさつし、ニュースを読み始めたところ、いきなり台湾なまりに。これを見た視聴者からネット上に「やり過ぎだ」「視聴者をばかにしている」「救いようがない」などの非難が殺到した。

同局ではこれまで、アナウンサーが農民、声楽家、歴史上の人物、選挙候補者、屋台店主など、さまざまな人の格好にふんしてニュースを報道。しかし今回は金正日(キム・ジョンイル)総書記死去直後。視聴者もさすがに笑えなかったようだ。(翻訳・編集/AA)