ここまで自民党が大敗するとは思わなかったが、選挙期間中にその予兆は多く見られた。それを一言でいえば、マスメディアによる意図的な安倍叩き。森友問題、加計学園、自民党議員の不祥事、スキャンダル等々が、まるでスケジュール管理されたかのようにメディアに継続露出した。言わば「安倍叩き劇場」が連日上演されたのだから、有象無象の集合体である「都民」への影響は、極めて大きかったはずだ。
安倍首相を引きずりおろせれば、次の自民党政権は、石破茂のようなオポチュニストが引き継ぐだろう。それによって、憲法改正の機会は半ば永久に失われ、近未来の有事への対応は不可能になるに違いない。
『「小池劇場」が日本を滅ぼす』(有本香著)とは、絶妙のキャッチコピーではなかったか。
選挙終盤戦に報道された「安倍、帰れコール」は、「市民の声」などではなくて、マスメディアに扇動された「愚民」による愚行に思われた。計画的な情報操作と印象操作、それこそがマスメディアの意図するものであったはずだ。