澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

「みのもんた」の傲慢

2008年01月05日 19時16分35秒 | マスメディア

朝のワイドショーでたびたび失言を繰り返し、その非常識さが問題となっていた「みのもんた」がついに名誉毀損で告訴された。

 タレントのみのもんたさん(63)とTBSが、情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」での発言や取材方法などをめぐり、都内の男性から1100万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こされていたことが29日、分かった。事件現場からの生中継に居合わせた男性は、みのさんの発言によって「周囲に事件と関係あるような印象を与えられ、名誉を傷つけられた」と主張。原告側は「発言に影響力のある人だからこそ、軽率な発言は慎んでほしい」と訴えている。

  訴えたのは、都内のごみ収集業の会社員男性。訴状によると、「朝ズバッ!」は平成19年1月11日早朝、外資系金融社員の夫を殺害した東京都渋谷区の三橋歌織被告(33)の事件で現場となった東京都渋谷区のマンション前から生中継を行った。  現場近くで家庭ゴミの収集中だった男性は、取材をしようとするアナウンサーに撮影を拒んだ上、「これテレビに出るんですか」と質問。アナウンサーは「映さないように配慮します」と応じた。
 これに対し、みのさんは「映っちゃってるよ、もう十分」と笑いながらスタジオからコメント。こうしたやりとりが約3分間、テレビに映された。この間、みのさんは「手首を生ゴミと一緒に出したってことは、この収集車が集めに来てるわけ?」などと発言した。

  原告側は、みのさんの発言に「撮影を拒む原告をあざ笑った。さらに遺体の一部を運搬したかのような印象を与え、放送後、子供がいじめられるなどの被害を受けた」と主張。「軽い気持ちの発言かもしれないが、一般人の原告には深刻な問題」と訴えている。  みのさん側は、12月4日の第1回口頭弁論で提出した答弁書で、原告は明確に撮影を拒絶していない▽アナウンサーの発言に失笑しただけ▽事件にかかわったとの放送はしていない-と反論、全面的に争っている。

  みのさんとTBSは「係争中なのでコメントは控えたい」としている。

  歯にきぬ着せぬ発言が人気のみのさんだが、「朝ズバッ!」での発言が物議を醸すことも多い。不二家の賞味期限切れ原料使用問題では、裏付け取材が不十分なまま、「廃業してもらいたい」などと発言し、謝罪。香川県坂出市で祖母と孫の姉妹の3人が殺害された事件でも、姉妹の父親がすぐに警察に届けなかったことに「普通だったらそのまま電話しないかね」などと発言し、父親から批判されている。

 ここで一言付け加えたいのだが、この他にもまだまだ「被害者」はいるということ。例えば、ごく普通に働く市役所の職員はどうか? 「みのもんた」に「公務員はずるい」「働かない」最後には「税金泥棒!」とまで罵られて、何ら反論できないのだ。こういう人たちが全国で何人いるのか、TBSは考えたことがあるのだろうか? 視聴率がとれれば、何でも許されるというのなら、「報道の自由」も何もないだろうが! 坂出市の山下清氏は、これに続いて名誉毀損訴訟に踏み切ってほしい。「みのもんた」のような男をマスコミ界でのさばらせてはならないのだ。


地球温暖化というイデオロギー

2008年01月04日 22時49分00秒 | 社会
正月の番組でやたら目立ったのが「地球環境」「地球温暖化」という言葉。
いつも思うことだが、映像の威力はすさまじい。論文に書かれた冷静な文章でも、そこに恣意的な映像を加えれば、人に与える印象は一変する。「地球環境」の話もそういう側面があるはずだ。

東京湾の釣り船が橋の下を航行できなくなったのは、地球温暖化の影響だという。その後にベネチア、ツバルなどの映像を流すので、さらに信憑性を感じさせる訳だが、果たして本当なのだろうか??

もうひとつ、誰も指摘しないが、不可解なことがある。上智大学が「地球環境専攻」という大学院を設置した。理科系の設備もなにもない、マイナーな大学が、どうしてこんな「大それた」名前の専攻科を設けたのだろうか。直感的に連想したのが、1970年代の「ローマクラブ」報告だ。ローマと言えば、バチカン。そう、これはキリスト教(カトリック)のイデオロギーではないのか?

古館伊知郎の「地球危機2008」(テレビ朝日系列)は、ひどい番組だった。アラル海やガラパゴス諸島まで引っ張り出して、地球環境問題を論じるのだが、視聴者に何を伝えたいのかさっぱり分からない。
歴史認識では「自虐史観」が問題になっているが、この番組にもそれと似たものを感じた。日本人が世界中の資源を収奪し、環境を破壊しているかのような印象を与える場面があったが、ナイーブな子供にはいい影響を与えないだろう。現在の日本人には世界中の資源を購入できるだけの経済力があるのだ、ということを何故言わないのだろうか。世界中が皆平和で平等など、金輪際ありえない話なのに、その醜い現実を見ないで、きれい事に終始していると思えてならない。
身の回りの節約で二酸化炭素が何グラム減らせたなどというのも、同様に怪しげな話だ。
こんなこけおどしで、おどろおどろしい番組がまかり通っている日本は、まだまだ平和ボケした、お坊チャン国家だ。テレビ朝日とTBSは、特にこういう番組に熱心だから、始末が悪い。

TVで大騒ぎすることは一応疑ってみるべきだろう、と改めて思った。