エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

ヒメマルカツオブシムシにやられた

2021-09-04 | 日々の生活

 明日、老人会でチョウやトンボ、自然環境の保全についての話をする。

関心を引いてもらいたいので、写真やきれいなチョウの標本、そして拾った物の標本を持参するつもりでいた。

半世紀も前のチョウの標本は、時々ナフタレンなどで管理してきたが、拾い物標本が大変なことになっていた。

拾い物標本  

マムシ  道路で拾う。

拾ったがキーワードだ。先日、息絶えたマムシを拾い、アルコール漬け標本にした。https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/7459e5072d9f88fca23e26e30dc331f5

拾い物標本箱には、里山で見つけたいのちを落としたチョウヤトンボ、セミやヤゴの抜け殻や、蛹が入っている。

アシナガバチの巣や沢山の木の実もある。

今回はヒメマルカツオブシムシの被害は、クモの巣で死んでいた美しいエゾトンボ?(カラカネトンボか同定中だった)や、小さなゴマフカミキリ、

ジャコウアゲハのハチに寄生され穴の開いたジャコウアゲハの蛹などで、悔しい。

 

中身のないヤゴの殻まで穴をあけていた幼虫をピンセットで駆除した。                       憎き幼虫 ↑        

成虫の死骸も1匹見つけた。脱皮した殻も見つけた。 

ヒメマルカツオブシムシは、庭先に咲くマーガレットで見かけている。

 

 


豊かな遠い夏の日を思う

2021-09-03 | 自然観察

今朝、駄文が新聞に掲載された。

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  豊かな遠い夏の日を思う  ( 掲載題名「老いても変わらない昆虫愛」)

 あの夏の日も捕虫網を携え、麦わら帽に首に手ぬぐいと身支度を整え、山へ向かった。ミンミンゼミの鳴く炎天下、草原にはジャノメチョウが舞い、静寂の林道にオニヤンマが通り過ぎる。輝くゼフィルスを感動に震える手で捕らえた。/チョウやトンボに魅せられた少年の日は、再びかえらぬまぼろしであったのだろうか。嗚呼、今老いた心で、遠き日のあまりに豊かな日々を誰に語ればいいのだろうか。/あれから半世紀余り、かつての昆虫少年は捕虫網をカメラに持ち替え、人一倍強い自然への畏敬の念を抱きながら、崇高な虫たちのいのちを見める昆虫老人となった。今年も小学生と自然観察を楽しみ、小さないのちに教えられた自然観を伝えたい。子どもたちには自然に関心を抱き、自然を守る大人になって欲しい。

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昨日、地方紙の記者からコバネアオイトトンボについての取材を受けた。

話しているうちに、自然環境の保全に傾ける思いがふつふつと湧いてきた。

日曜日に、老人会で「自然環境について」何か話してと依頼を受けているが、

皆さんに、少しでも関心を持ってもらいたい思いを語ろうと思っている。

昆虫について、植物について、そして自然環境について、その保全について語りたい。

資料を準備した。『蝶・私の青春』  35年前、若者へ語った思いだ。

 


マダラナニワトンボのこと

2021-08-29 | 自然観察

マダラナニワトンボはレッドリストで絶滅危惧1類(CR+EN)【絶滅の危機に瀕している種】の希少なトンボ、何とか保護しなければならない。

例年は8月末に林道に顔を出すマダラナニワトンボ、何度か出かけたがようやく1頭に出会えた。♀のようだが。

ススキの穂がばらける前の尖がりに止まっていた。少し高所だったので、いい写真は撮れなかった。

  

 

ほとんどがノシメトンボだが、マユタテアカネやマイコアカネもいた。

リスアカネやヒメアカネもいる、胸の斑紋やら顔面の色、産卵弁などを情報にするが、なかなか難しい。

ノシメとコノシメの区別もつきにくい。

 ノシメトンボ  ナツアカネ   

  コノシメトンボ 

 マユタテアカネ

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【以下、数日前にまとめておいた駄文を載せる。】

今年はすでに7月に、思いがけない場所で再会した。1年ぶりでもあり疑ったが、間違いなくメスだった。 

      【参】「ヒメシロチョウ第3化発生か?  早くもマダラナニワトンボか?」 2021-07-30 | 自然観察
          https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/9c5cb8b943db8d5e4331ef138e8646ec

今日は、足を延ばして10年前までよく見られた別の池へ行ってみた。

10年前までは、少なくもトンボにとっては管理がしっかりされていた池だった。

そのころは、チョウトンボはじめ、各種イトトンボやヤンマ類が飛び交い、

池の端のカンガレイには、今の時期アオイトトンボが集団で産卵していた。

その池の周りの草地がマダラナニワトンボの格好の産卵場所で、秋には数か所で打空産卵が繰り返されていた。

ところが、ある年から突然マダラナニワトンボが姿を消した。

ある日写真を撮っていたら、県内で著名な研究者と出会い言葉を交わし名刺までいただいたことがあった。

数日後、その方は、この池が絶滅危惧種マダラナニワトンボの生息地と新聞に紹介してしまった。

それが原因とは言わないが、以降の数年間は、時々、捕虫網を持ったマニアを見かけることになった。

突然、マダラナニワトンボが姿を消した理由はいろいろあろうが、まずは、池の環境の変化だろう。

池はヨシが生い茂りすぎ水面空間は10%ほどに狭まり、池の端も除草が行き届かず好んで産卵する環境でなくなったことだ。

また、いつしかアメリカザリガニが入り込み繁殖、ヤゴの住める環境でなくなってしまった。

おまけに、地下水をくみ上げる人工池でポンプの湖沼が数年続いたこともあった。

この間、池を管轄する県へ幾度となく提言や要望を繰り返したが、トンボ類はほとんどいなくなってしまった。

ついつい愚痴になってしまったが、悔しくてならない。         (2021.8/26)

  (参)里山の自然 荒廃を憂う    2016-11-17 | 環境問題
     https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/29f0486c36f3a0c52874d6215c8a5c3a


ヒメシロチョウ、絶滅の危機を、深刻に受け止めたい。

2021-08-28 | 自然観察

絶滅の危機を、深刻に受け止めなければならない

ヒメシロチョウの第3化の発生を期待して土手へ向かった。

土手に向かいながら、何頭でもいいからヒメシロの舞う姿を見たかった。

いつも頭に去来するのは草刈りのことだ。

もう少し先かと思っていた土手の除草、既に済んでいた。

刈られた土手を見て言いしれない気持ちに襲われた。

何度こうした光景を見たことか。この切なく空しく、暗澹たる気持ちは表現できない。除草後に抱く、いつも同じ思いだ。

昨年刈り残した場所を少しずらした区域を残し、すっかり刈られてしまった。

    

ところどころに、刈られたムラサキの花が見えた。ツルフジバカマは今美しく咲き始めたところだった。

数日前に1頭のヒメシロチョウがひ弱に舞い、紫の花穂を吸蜜していた。

第三化の1号かもしれなかった。

新しく刈り残された島には、ベニシジミ、ツバメシジミ、シオカラトンボ、ミヤマアカネ、イチモンジセセリ、ジャノメチョウ、モンキチョウなどが何もなかったように飛び交っていた。

          

 刈られた大海原に浮かぶ小さな島は、まさに虫たちのオアシスだ。

ヒメシロチョウは、ここ数年は9月中は数えるほどとなってしまったが、舞う姿を見ている。

暫らく観察を続けたいが、いよいよ覚悟の絶滅が近い印象を持っている。

以前は門田から湯川までの堤防に広く分布していたが、今はここだけ、何とかいのちをつないでいる。

除草の問題は難しい。

ヒメシロチョウの特徴からは除草の意義もある。

でも、産卵された新しいいのちが蛹まで育つ間の除草はやめたい。

せめて羽化のピークを過ぎた頃が好ましい。

そして、何とか生まれた命に、刈り取り後に伸びた柔らかな新芽に産卵してもらう。それが1番だろう。

このところ数年間、奇跡的に命を繋いでいるといって過言ではない。

これから1~2週間の羽化、発生の状況次第では、ほぼ絶滅ということだ。

近いうちに、河川事務所へお願いに上がりたい。

土手の除草については、いよいよこれまで以上に真剣に検討すべき段階だ。

 

土手には、数年あまり見られなかったジャコウアゲハがかなり舞っていた。

数年間、注意して刈り残してもらったウマノスズクサに、幼虫を何頭も見ることができた。うれしい。

 

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 一斉草刈り前のヒメシロチョウ (8/19撮)


秋の気配

2021-08-25 | 自然観察

週末にかけ暑さが戻る予報だが、少し秋近しを感じた。

黒いアカトンボに会いに出たが、まだ林道には出てこない。

秋を感じながら林道を歩いた。

    

   白花カンガレイ

アジアイトトンボ キイトトンボ   ♂ ♀ マイコ 

 ノシメトンボ 

  

    

 

   

   ヤマ   

 オオチャ ルリ  ゴイシ  

長原の田んぼに寄る

ボタンヅル  

  

  

シオカラ クロイト ニホンアマ

秋近しと思いつつまだ8月、残暑の里山だった。  

暫らくは、マダラナニワトンボに会いに通うことになりそうだ。      2021.8.24

 

 


一期一会のいのち

2021-08-25 | 自然観察

今朝の新聞の文芸欄川柳に拙句が紹介された。

  山歩き一期一会のいのちあり

7月末には俳句が

  林道の小さきいのち夏来る

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

天気さえよければ小さいいのちとの対話を楽しんでいる。

このところ変わりやすい天気の合間を縫って、ちょっと歩いてくる。

小雨降る庭を眺めながら、昨日会ったいのちの写真を整理している。

小さな虫の美しさにあらためて感謝ながら・・・。

小さな池の端のヤブの中の美しいいのちの宝石を想った。

以下は、絶滅が心配されるコバネアオイトトンボとの感動の一文

コバネアオイトトンボ ♂

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  俗世間から離れた小さな池の畔に、君はひっそり息づく。
  目の前をすーっと細いイトトンボが横切り、薮の茎に止まった。
  大人になった君は緑の金属色に輝き、眼は深いルリ色に変身した。
  この豊かな空間に、神の創りしいのちの宝石を見つめた。
  美しい君はじっと、僕を見つめている。
  しばし佇み、今年も元気な姿を見せてくれたいのちの輝きが嬉しくてならない。
  生きとし生ける小さきいのちに心から声援を送りたい。生き抜け、いつまでも!と。
  今年も再会できた喜びを君と共にし、この感動を心の奥にしまった。
  深閑とした林のなか、枝越しに小さな秋の空を見上げた。   (新聞掲載の拙文 2020.9.16)

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腹部を翅ですり合わせお掃除

  

よく似たアオイトトンボ (胸部に白い粉を帯びる)

      

写真はいずれも(8.24撮影)

 

 


ヒメシロチョウ 第3化

2021-08-22 | 自然観察

明日から天気が悪い。ちょっと暑いが「ヒメシロの里」が気になって出かけた。

年に3回、夏型は6月下旬から7月下旬の発生だが遅いものは8月にもみられるだろう。

第3化個体は、翅先端の黒い紋が濃い夏型と区別できる。

いつもの広場中心に、付近に三々五々飛んでいて、産卵行動も見た。

夏型のよう 第3化か

 →     産み終えて

「モートンの水たまり」はひっそり、ヌマトラノオやセリの小さい花がきれいだ。

 

夏型  

 キイト♀

ツバメ♀ トラマルハナバチ

後翅が小さい キアゲハ♀   ヤマトシジミ コジャノメ

クロコガネ ツリガネニンジン カマズミ ビロードモウズイカ 

ナガコガネグモ                      ノシメトンボ                          ヒメアカネ

  

アオイトトンボクリーニング   モノサシ  オオアオイトトンボ コバネ♀ ♂  

 早いソバ畑

庭で

 

いつも、小さな生きものを一つづつ、一匹づつファインダーを覗きながら、一期一会の出会いを思っている。

大切な出会いをしっかり脳裏に焼き付けたい。

そろそろ黒い赤とんぼを心待ちにしている。           2021.8.21


ヒメシロチョウ 心配な一斉除草(二回目)が始まる

2021-08-20 | 自然観察

昨日、久々に土手のヒメシロチョウを見に行く。

例年9月初めだった一斉除草が数年前から早まって8月末、この2週間のずれがヒメシロチョウの生息にかかわるかもしれない。

と言っても、産卵から幼虫の生育状況との関わりだろう。しかも、前年秋の第3化の個体数にもよる。

難しい。一斉草刈りは、時期のよってはチョウの絶滅につながる。

誰一人いない土手にはツルフジバカマがきれいに咲いていた。か弱いヒメシロチョウが1頭、ツルフジバカマの花を訪れた。

 第3化の♀と思われる

 

刈り残された島は時期によってはオアシスとなる。草むらにジャノメチョウが舞い、シオカラトンボ、ミヤマアカネが憩っていた。

  

 ♀ 

これまであまり見なかったジャコウアゲハが結構飛んでいた。一昨年からツルフジバカマと一緒に刈り残してもらった食草ウマノスズクサのおかげだ。

刈り取り後、わずかに残されるウマノスズクサで産卵し無事蛹まで育ってほしい。

  

  ツバメ♂

  シラホシハナムグリ

ツルフジバカマに産卵を繰り返すウラナミシジミは初見だ。

 

昨年刈り残した少し横に、今年刈らない予定区域3か所と、ウマノスズクサの生える場所にテープが張ってあった。

間もなくの2回目の除草への阿賀川河川事務所の配慮だ。帰宅して会津出張所へお礼の電話を入れた。

   2021.8.19

夏が戻ってきた。診察日、涼しいうちに病院(循環器科)へ。

昼を過ぎ気温上昇、ちょっとばて気味で、意に反して外出を中止した。

小学生の孫、あずかって3日目。ばーちゃん子守疲れのようだ。

 


大発見か クロヒカゲモドキ?

2021-08-19 | 昆虫

林の中でクロヒカゲが活発に舞っていた。雑用があり夕方近くの里山だった。

夕方のせいもあるのか、クロヒカゲが活発だった。

ふと目の前にクロヒカゲらしき交尾態が止まっていた。でもちょっと変。

ときどきヒカゲチョウほどの茶っぽい個体を見ているが、少し大きめで何となくおかしい。

近づいてピントを合わせた。

クロヒカゲ  ???

家に戻り写真をじっくり見てみると、どうもクロヒカゲモドキのようだった。

分布を調べると、本州,四国,九州に生息するが,生息地は限られる。環境省カテゴリーでは絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されている。

また、クロヒカゲに似るが,前翅裏面翅頂付近の眼状紋が同じ大きさで3つ出現するので区別することができる。とあった。

まさに前翅裏面の眼状紋は3つあり、クロヒカゲモドキでは?

また、東北の記録は岩手県(1982年以降の採集記録なし)の他は無いようで、これは新発見かと胸が騒いだ。

ただ、撮った写真に疑問がわいた。

この交尾態、上は♀で下が♂と思われるが、♂にはこの眼状紋は2つしかないのだ。

メスを見ていると、異種間交尾も頭をよぎった。その前に、眼状紋が3つのクロヒカゲもいるのだろうか。

昔、昆虫に関する質問サイトがあったことを思い出した。

さっそく「昆虫質問箱」を見つけ、聞いてみた。

間を置かずに、「眼状紋が3つのクロヒカゲもいるようです」の返信回答をもらった。

一瞬のぬか喜びだったようだ。

この個体、色合いがヒカゲチョウに似ていて余計迷ってしまったようだ。

「下翅の眼状紋の方へと食い込んでいる線が、眼状紋近くまでグッと食い込んでいるのがクロヒカゲで、ヒカゲチョウはわずかに折れ曲がっている程度」との情報も得た。

潔く、クロヒカゲと断定することに。 一件落着!

 

帰りに、コバネも気になった。やはり少ないが、居たいた。

コバネ♀コバネ♂

 アオイト オオアオイト

アジアイトトンボ  オオイトトンボ

モノサシ  オオルリボシ

  

   オスグロトモエ?

  マイコアカネ

   

そろそろ黒い赤とんぼもお出ましか。心配しながらも楽しみにしている。  2021.8.18

 

  

 

 

 


キトンボ 初見

2021-08-15 | 自然観察

梅雨末期の様相、全国的に天気が悪く被害が出ている。

まさかこれで夏が終わってしまうのだろうか。

暫らく籠っている間、ヒメシロチョウ保護がらみで草刈り方法を考察していた。

そうそう、「森で遊ぼう」が無事終わった8/7の午後からも、台風の影響もあり雨模様が続いた。

8/11、翌日からまた天気は良くないようで、何日ぶりだろうかコバネの青い目玉に会えたらと里山へ出かけた。

コバネアオイトトンボはレッドリストでは絶滅危惧第1類だが、県では準絶滅危惧種。

でも、やはり年々明らかに少なくなっている。

全国的にも産地が限定されるが、池の植生やアメリカザリガニなどの影響もあるのではないだろうか。

オオアオイトトンボ♀    アオイトトンボ♂

コバネアオイトトンボ ↓  今年は7/22に初見したが、未成熟個体の橙色も徐々に消え、すっかり?大人になっていた。

7/22 7/22

8/11 まだ未成熟っぽいのもいる。 美しい青色も濃くなった。♂

 ♂ ♀も

 

池の端を離れると、アマゴイルリトンボは♀のみでわずかとなった。モノサシトンボやキイトトンボのペアも。

 

  

ちょっかいを出すのも ギンヤンマ産卵 

キトンボが姿を現した。今シーズンの初見だ。

  

他のトンボたちもすっかり色づいてきた。

マイコアカネ 尾部の白色は? マユタテアカネ

コノシメトンボ? ショウジョウ♂

ミヤマ♂ 新生ルリシジミ

♀池からかなり離れた田んぼで

ヨモギの葉にエゾゼミ  

哀れ  キバラヘリカメムシ幼虫 

イヌゴマに   咲き出したフジバカマで

ヤマキマダラヒカゲ イヌザンショウにイチモンジ

  ギボウシ ヌマトラノオ

お盆を迎える。涼しい。すっかり秋めいてきたようだ。 (8/11)


平和への思い

2021-08-14 | 日々の生活

 朝刊の読者のページの <平和への思い> に拙投稿文が掲載された。

平和を願う一助「無言館展」

 郡山市美術館で開催中の企画展「無言館展 遺された絵画からのメッセージ」を見てきた。今年も盆や終戦の日を迎え、忘れてはならない思いをあらためて心に刻みたかった。/長野県上田市郊外に戦場に散った画学生の絵を展示する無言館を訪ねたのは10年ほど前になる。志半ばで戦地に散った多くの若者たちの絵画作品や書簡に接し、彼らの無念な思いを心に留めた。/終戦の日が近づくと、新聞の読者欄などに悲しく辛い戦争体験が語られる。それらは決して忘れ去られてはならない。そして、特に次代を担う若者へこうした戦争の悲劇や平和の意義を継承しなければならない。/今回の企画展で再度見つめた数々の無言の作品に込み上げた涙を決して忘れない。この企画展「無言館展」は平和を願う一助となるに違いない。

 上田市郊外の 無言館

 (参)拙ブログ内検索  
  「無言館の戦没画学生を思う」 2006-02-09 | 文芸 ほか
           https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/s/%E7%84%A1%E8%A8%80%E9%A4%A8


お盆の墓参り

2021-08-13 | 日々の生活

                  

今年もお盆を迎えた。父、母を、そして自分の生き様を反省するお盆だ。

昨日、お昼寝を終えたころ真ちゃんから電話。お墓の掃除をしてくれた。

枯葉を集め10袋にもなったようで、我が家の庭に捨てに持ってきてもらった。

例年は春彼岸に汗を流していたが今年は省略、お墓の掃除が気がかりだった。

数年前から一族の集まりもなくし、吾輩の体調もあり、妻も一緒は無理な身体となったりで、少しずるい心がもたげてもいた。

いつもお盆には子どもたち家族と都合をつけてお参りし、食事会をしていたが、コロナ禍でもあり今年は取りやめることに。

思いがけない真ちゃんの手伝いでこころが晴れた。

広い墓所、秋に降り積もった枯れ落ち葉集めの作業は一大事だ。

真ちゃんが枯葉を届けてくれた後、ばあちゃんと墓参りをすることにした。

豊岡の静寂にミンミンゼミの合唱が聞こえた。しばらくぶりのお墓は清々していた。

あらためて、真ちゃんの心遣いに感謝した。ありがとう。

  

例年の通り、花春で盆花を求め、庭に咲く菊やメゾハギと一緒に墓前に供えた。

目を閉じていっぱいの線香を手向けた。先に逝った方々を思う。父や母が浮かんできた。

そして、今のささやかな幸せを感謝した。
 
 親があり、親の親があり・・・。

父の残した「家系概記」に
「厳然存在する現世の個人は,必ず先祖より伝承された個人であって,何人も忽然とこの世に生まれ出たものではない。」とある。
 
「お盆」をブログ内で検索した。

檀家の小冊子にあった詩を見つけた。


****************
夏のきみへ

たとえばきみの親の親の親
きみの子の子の子
遠い過去からはるかな未来へと続く
ひとつのつながりの中にきみはいる
そしてきみは
わずかな時間を生きて死んでいく
だけれどもきみはきみ
ほかのだれをもっても替えられない
ただひとりのきみなのだ
道に迷ったら引き返せ
転んだらどうにかして身をおこせ
そうしてまた歩き出せ
きみがほんとうのきみになるために   
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そんな、少し若いころの思いは薄れたが、息子や娘、孫たちに教えたい心だ。

今を大切にしたい。


水生昆虫ウオッチング

2021-08-07 | 環境問題

 森で遊ぼう 第2回   「水生昆虫ウオッチング」があった。

 当初6月実施予定のテーマ「昆虫ウオッチング」がコロナ禍で中止となったが、

今年は別に、新しいテーマ「水生昆虫」を取り上げていた。

観点は、

 ①自然環境として [河川水質と生息する生きもの] 

 ②水生昆虫について  ③ 滝を楽しむ だ。

問題は、活動場所だ。事前調査で活動場所を金堀の滝に決めた。

でも、例年、昆虫ウオッチングの途中で遊んでいた金堀の滝については、虫の種類、量が少なく心配していた。

 「金堀の滝」は猪苗代湖からの堰から落下する清流で、観察できる水路も短く、サワガニの他はトビケラやカゲロウ類がわずかにいる程度だった。

近くにはU字溝のない水路が少なくやむを得ない。

でも、今日の滝での活動は正解だった。

滝までの裏の田んぼ道から山神社を経て20分、いろいろなトンボを観察できた。

オオシオカラトンボ、シオカラトンボ、ミヤマアカネ、オニヤンマなど。

 オオシオカラトンボ♂シオカラトンボ♂

 

滝での活動は約40分、小さな石の裏を観察したり、網ですくったりして虫を採集した。

3班に分かれ採集した生きものをそれぞれトレーに集めた。

    

カゲロウ類は少なかったが、大きなトビケラやヘビトンボ、ブユの幼虫の他サワガニが沢山採集できた。

小生が40年ほど前に採集した水生昆虫の各種標本を持参したが、大いに参考となった。

各班代表から、捕れた生きものの報告、感想の発表があった。

何よりも、子供たちが歓声を上げながら虫を探し、自然の環境に親しめたことがすばらしかった。

虫たちをリリースしてから帰路20分で分校跡へ。子供たちは元気だが年寄りには少々応えた。

少し休憩をとった後は、簡単な土壌の実験をした。

子どもたちはそれぞれに大いに興味関心を示したと思う。

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事前準備の際、ビオトープでアズマヒキガエルを見つけた。あまりに大きく黒い身体は一見岩のようだった。

アズマヒキガエル    

 


トンボの糞 その2

2021-08-02 | Weblog

しっぽから糞が出ているマユタテアカネに出会った。

  

以前にも一度出会ったことがある。
  拙ブログ:「トンボの糞」2011-09-19 
  https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/9b14a5c48033340c86fe2642b5481c67

 ずいぶん長い!

初めて見たことで、寄生虫かとも考えたが、糞との判定に落ち着いた。

小さいころトンボの翅を指で挟んでお腹をさすって卵を産ませていたら、糞をしたことを思い出した。

トンボも糞をするんだと思った。

トンボだって生き物、あまり話題にならないが、エサによっては糞も切れずにくっついていてもおかしくないだろう。
 
いろいろな虫の糞といっても、ピンと来るものはチョウの幼虫や飼育カブトの幼虫の糞など。

いつも眺めている金魚の長いふんは時々見かける。琉金の糞は和金のより長い。泳ぎに勢いで切れやすいだろう。

金魚の糞は健康状態を判断できるという。長すぎは便秘らしい。

わが家の金魚たちは食欲旺盛で、餌が足りないのか水草を食べつくし、ホテイアオイの黒い根もなくなっている。

そういえば、先日は落としたての熊の糞を見た。

トンボの糞から話は脱線したが、

われわれ人間もおなじ生き物、たまには便のこと、健康のことをしっかり考えてみたいものだ。


雨の中で撮った コバネアオイトンボ

2021-08-01 | 自然観察

以下は数日前の雨の中で写したいのち。

例年7月末にはコバネの♂に会える。もえちゃんの迎えから戻り、午後もう一度出かけた。

途中雨が降り始めた。カメラが心配だったが、濡れながら観察した。

コバネは、まだ未成熟個体が多い。 でも多少成長した♀にも会えた。

【オオアオイトトンボ】

 ♂           ♀  

【アオイトトンボ】 

     

【コバネアオイトトンボ】

未成熟♂

抜け殻  オゼ

   

     

        キイトトンボ交尾

 目にするすべてが、一期一会のいのち。 それぞれに美しすぎる。 

                      (2021.7.28 続き)