エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

赤いカメラが見つかった

2014-05-30 | 日々の生活

 一週間前、滝沢峠の自称ウスバシロの楽園で,東京からエゾタンポポの撮影にこられたタンポポ博士がカメラを落としてしまった。

カメラも防水、耐寒性の高性能デジカメだが、中の写したデータが失しなわれることが残念だった。

当日、次のタンポポ群生地へ向かいそこで落としたことに気づいた。計画通りにあちこち回って、帰りに林の中を探した。

夕方まで二人で探したが見つからなかった。あきらめきれなかったろうが博士は予定もあり翌朝早くに帰京した。

   

その後、4~5回その林の中を計画的に丹念に探したが、見つからなかった。

いよいよ見つからないときには、来春雪解けを待って・・・と思ったが、よく考えると枯れた草の下になり見つけられないだろう。

今日も朝9時過ぎに「赤いカメラ」を見つけに行った。途中、長原付近で高校生の隊列に出会った。

生徒たちは「ザベリオの森」に草刈りに行くとのこと。ふとカメラが頭をよぎった。

引率のT先生に行事のことを聞き、カメラのいきさつを藁をもつかみたい気持ちで話した。

快く理解して下さり、草刈り作業に入る前に生徒にも話しを伝えてくれた。

たまたま、年に一度の行事「ザベリオの森」、草刈りの場所も同じところだった。

お昼までの約1時間、全校170余名の高校生たちが広い林に展開し、草刈りをした。

でも残念ながら見つからなかった。先生方、生徒たちにお礼を言い別れた。

   

 

  

 

 帰宅し食事を終えたころ、ザベリオ学園高校のT先生から電話があった。

「カメラ見つかりました」「ふれあいの駐車場まで下って閉会式です。」と。 嬉しかった。最近にない喜びが、感激が湧いてきた。

生徒の到着を待ってT先生から、初めて見るタンポポ博士の「赤いカメラ」を受け取った。そして、生徒たち一人ひとりにお礼を言った。

事情を聞くと、昼休みの後、生徒が草刈りに使った鎌の数が足りなかったので、林に鎌を探しに戻ったところ、上の方でカメラを見つけたとのこと。

生徒が鎌を忘れなかったら、この赤いカメラは永久に見つからなかったかも知れない。 また、今日探しに行かなければ生徒たちにも逢わなかったかも知れない。

ともかく、幸運の重なり合いがあって、夢にまで見たカメラが見つかった。ありがたかった。

この朗報をタンポポ博士にすぐに電話連絡した。無論、博士の喜びは私どころではなかっただろう。

すぐに郵送したいと思う。

ザベリオ学園の先生、生徒の皆さん有り難うございました。 

以上が宝物発見のいきさつだ。

 

エゾタンポポもほとんど咲き終わり、綿毛が伸びていた。 今日もウスバシロチョウがたおやかに舞う山里はのどかだった。

 

 


ヒメシロチョウを守りたい

2014-05-29 | 環境問題

 深緑の季節4月に、待ちかねたヒメシロチョウが今年も元気な姿を見せてくれた。

かよわき彼女たちは元気に舞い、芽吹きはじめた田の土手の食草ツルフジバカマに産卵を繰り返していた。

 思い出しながら、毎年のそんな光景を嬉しく思っている。

 かつてはあちこちで見られたヒメシロチョウは、いまではほんの狭い地域で細々と生息、いつしか環境庁のレッドデータで絶滅危惧Ⅰ類に分類されてしまった。
 

 今日、田植えの終わったヒメシロチョウの里を訪ねた。幼虫の様子を見に行ったが、案の定、その土手の草はきれいに刈られてしまった。

 農家の人は、年に2,3度の草刈りは、米の大敵カメムシの発生を抑えるためと言う。

 

 また、除草剤で黄ばんだ土手のツルフジバカマに孵化した卵の殻を見つけたが、幼虫は見られなかった。例年のことだが、寂しく暗澹たる気持ちだった.

 枯れそうなツルフジバカマにヒメシロチョウの幼虫を見つけた。このままでは生長できないだろう。このいのちを、別の元気な株へ移してやった。

   

 

帰りがけに、たおやかに舞うウスバシロチョウと違う懐かしい白いチョウに出会った。

ヒメシロチョウだ。え~、もう2化が出たのだろうか. 

   

自然豊かな会津だが、いつ絶滅してもおかしくはチョウやトンボがいる。

 一度失われたら二度と戻らないのが自然のいのちだ。

 精一杯に命をつなぐ小さな虫たちを守りたい。何とか命をつないでいるヒメシロチョウが愛おしくてならない。

  

 

 


早くもアサギマダラが飛来

2014-05-26 | 自然観察

 

朝から曇り空、夕方孫たちが帰宅する頃から雨となった。
降り出す前にウスバシロチョウの楽園に、[赤いカメラ]を探しに行った。

最もタンポポが多い、きのう探した西側を竹の棒を握って重点的に探した。

やはり朝のうちはタンポポに止まり蜜を吸う個体が多かった。約1時間半、大分伸びてきたフキの間に顔を出すタンポポを見ながらさがした。

今日も見つからなかった。

  

    

 

長原の山林へ立ち寄った。入ったことのない道を川沿いに進むとかなり奥の方まで田んぼがあった。上の方は水が入っていたが田植えはまだだった。

咲き出したウツギの花の周囲をチョウが舞っていた。ゴマダラチョウか?いや時期が早すぎる・・・と眺めていたら、なんとアサギマダラだった。

   

 

   

夏から秋に会津若松市内でもたまに見かけることはあったが、今年は大分早い飛来だと思った。

8月には裏磐梯デコ平に群生するヨツバヒヨドリを求めて多数飛来し、現地で観察会も行われている。最近はマーキング調査が盛んだ。

このチョウ、春は南方より北上、秋には気温の低下と共に日本から南方へ長距離を移動することが判明している。

でもその目的は不明で、生態については謎が多いチョウだ。

 フジ  ミズキ

 ヤブデマリ ウツギ

 

アサギマダラの幼虫の越冬北限は食草のキジョラン(ガガイモ科)とほぼ一致し、会津では幼虫越冬が出来ない。

思わぬところで、思わぬチョウに出会った。

 

 


ムカシヤンマ

2014-05-26 | Weblog


 
 日曜の朝、タンポポ博士のなくしたカメラを探しにウスバシロの楽園へ行った。

 約1時間、妻と二人で探した。広い林のタンポポのある区域を何回かに分けて探そうと思っている。残念ながら今日も見つからなかった。

 朝9時を回った林には、もうウスバシロチョウが舞っていた。お腹が空いたのだろう、タンポポやハルジョオンの花に止まり蜜を吸っていた。

  

 かなり黒い個体 (多雪地帯に多いと言われる)

 ここで、羽化間もないヤンマを見つけた。未だは翅は半乾き、そう遠くないところで羽化したと思われた。

  

 黒褐色の複眼や特に翅胸前面の模様が特徴的なムカシヤンマと分かった。日本の特産種で、1属1種が生息している。

 このトンボ、生息環境や生活史が変わっている。付近に水辺はないが、このトンボ、ヤゴは水に入らずに育つのだ。
 

 *** ウィキペディアより ***

 ムカシヤンマ

 《 本種は名前が示すとおりムカシトンボと同じく、原始的な特性を持つ種で、他のトンボと違い、生殖弁ではなく、産卵管を持っている。
  ヤンマという名が付くように、ムカシトンボよりも大型でがっちりしており、体長が80 mmに達する。見た目はオニヤンマや大きなサナエトンボのようにも見えるが、オニヤンマとは複眼の色が違い、サナエトンボのように複眼が離れており、止まり方も木の幹にセミのように、羽根を広げたまま張り付いた格好で止まる事が多い。
  成虫は主に、4-8月にかけて発生するが、幼虫(ヤゴ)の生態と生息環境が変わっており、谷の崖などに水がしたたり落ち、ゼニゴケなどのコケ類が一面茂っているような環境を好む。低水温で、きれいな水質に住むが、幼虫は水に入ることはほとんどなく、湿ったコケの中にトンネルを掘って住み、半水生の生活をする。成虫になるのに約3年かかるといわれ、これはムカシトンボに次ぐ長期間の幼虫期である。》

 ネコノメソウの種が出来た   クルマバソウが咲いた

  ニホンカワトンボ♀  ヤブキリ(幼虫)?

 

 

 

 


自然観察会の基本を学ぶ

2014-05-25 | 自然観察

  

 きのうは、もり案の今年度第1回の支部研修会が会津坂下自然の家で行われた。

 15人の参加で、講師はWa.MaとSeさんの担当。

 ○午前中は先ず案内人の基本的な姿勢について、自然観察会での注意点を聞いた。

  Waさんの話法にはいつもながら感心する。ユーモアたっぷりの体験談を聞いた。

 「森で遊ぼう」でも経験するが、先ずは ○安全 、○時間厳守で ○子どもたちの心をつかむことが大切だ。

    
 

 ○野外研修で施設内の森を歩いた。 林間を楽しく散策した。立ち止まり解説をききながらメモをとった。

  帰宅後、メモ帳から以下の名前を判読した。
 
チドメグサ(なめて手に貼る、葉の汁を傷口につけると血が止まる)、エゾユズリハ(ボールペンでよく字が書けた。はがき、はしがき)、マムシグサ(雌雄異株、臭い、受粉のメカニズム)、ホタルカズラ、コシアブラ(柄の臭い)、ヒメアオキ、クルマバハグマ、シダ植物について(弱い光で光合成)、ヌルデとウルシ(進化)、ツチグリ(煙を吹き出す、ニオイしない、ナメクジ、胞子分解しない)、アオダモ(水に溶け青色)、チョウジザクラ、ツクバネソウ、ツクバネ、ヒメハギ、マツボックリ(老齢で実付ける)、ウラジロヨウラク、ガクウラジロヨウラク、クルマユリ、タガネソウ(茎断面)、カマズミ、コウゾ(桑に似る)、サボガヤ、ダイコンソウとキジムシロ、ガンクビソウ、ハイイヌガヤ、ホウチャクソ、ノギラン、イワガラミとツルアジサイ、ハイイヌツゲ、ハウチワカエデとコハウチワカエデ、ヘビイチゴとミツバツチグリ、ツタヤカエデ、オケラ、・・・・

 主なものは写真に撮ったが、帰宅後に聞いた内容を思い出しながら図鑑を見る。これが一つの楽しい作業だ。

   

ショウジョウバカマ こんなに伸びた             ヒメアオキ                                  ヒメコウゾの花 

   

       ナツハゼ つぼみがいっぱい                       イワカガミ 残り花                                

  

                              ギンラン                                      ノギラン

    

ヒメハギ                            ヒメシャガ                                       マムシグサ

 トカゲとカナヘビの区別は紛らわしい。
「ニホンカナヘビ」はうろこが細かくて金属光沢があり、しっぽは体長の2/3、
「ニホントカゲ」はうろこはかさかさした感じでしっぽは体長の半分くらいだ。
   よく見かけるメタリックブルーの尾はニホントカゲの幼体。

 ニホンカナヘビ  ニホントカゲ

 ミドリヒョウモンの幼虫 コジャノメ

 感想・・・森に生きる数千の生き物たち、それぞれに精一杯の生をつないでいる。
       あらためて、自然のすべてがすばらしいと実感。

○午後はまずシェアリングネイチャーゲームを実践した。
  いくつかのゲームを知り、「私は誰でしょう?」をやった。

○その後、Waさんの案内で「植物の見分け方」について午前中と同じ森のコースを歩いた。

 小生はカメラを提げて関心のあるある生き物を撮りながらみんなの後をついていく。どうしても遅れがちになって、案内のWaさんの解説を聞き漏らしてしまった。

 反省するも、どうしてもカメラに記録したいものが多い。

 案内する側になると、カメラも自由には使えないだろう。

 しばらくは案内するより、カメラを片手にいろいろ説明を受けながら自然の中を歩いていたいと思っている。

 

 


来客 エゾタンポポの撮影

2014-05-24 | 自然観察

 

 昨日の午後、エゾタンポポの写真を撮りに東京からの来客があった。

 ひょんなことから、つい数日前に触れ合った縁だ。エゾタンポポがまだ見られる会津へ・・・、と依頼された。
 いただいたメールから、お客さんのホームページを見ると著名なタンポポ研究家だった。

 エゾタンポポは何処でも咲いているが、なるべく【つぼみ~花~咲き終わり~冠毛】が観察できるところ、多少の群落があるところを案内したいと思った。

 日頃、トンボやチョウに目が行ってあまりタンポポは気にしていなかったので、前日に下見をしに近くの里山の様子を見に行った。

 開けたところではエゾより雑種タンポポが多いことが分かった。また、意外とセイヨウタンポポも少なく雑種に押されているようだった。

 時期的にはセイヨウや雑種はもう花期を終え、エゾは遅いのでこれからのつぼみも十分あった。

    タンポポ博士

 

   

  数カ所を案内した。折角なので、自然を相手にしているお客さん、ヒメオドリコソウの群落やら、今盛んに発生しているエゾイトトンボの里や絶滅が心配なヒメシロチョウの里などもコースに入れた。そこにもエゾタンポポはいくらもある。

 漆沢の群生地で見つけたシロバナ 

オクウスギタンポポだろうか? 博士の言うには、エゾタンポポくさいと。カントウタンポポではシロバナがでることがあるらしい。

 カラスビシャク オドリコソウ

 最後のヒメシロの里では少ない食草に集中して訪れたのだろう、びっしり産卵されたヒメシロチョウの卵を観察できた。

それにここは除草剤が使われたようで、元気がないツルフジバカマの成長が心配だった。

 ヒメシロチョウの卵  シオヤトンボ♂

 遠路わざわざこられたお客さんに、なんとか数カ所、季節の花々見てもらうことも出来た。

 甲斐あって、思い道りのエゾタンポポの写真が撮れたようで満足して帰られた。

 でも、残念なことが起こった。はじめに行ったウスバシロチョウの森で、タンポポ博士はカメラを落としてしまったのだ。

 帰りに初めの撮影を始めた林へ戻った。カメラも高級だろうが、接写で写したデータがもったいなかった。

 博士は3台のカメラを使っての撮影していた。一面フキの生える広い林の中、そのカメラで接写で写したのだろうタンポポの生える回りを懸命に探した。

 でも二人で小1時間探したが、見つからなかった。 カメラをなくしたお客さんには気の毒でその場を去りがたかった。

 しばらく時間のあるときに探しに行こうと思っている。どうしても見つからないときには、雪解けのころに目立つであろう「赤いカメラ」を見つけたいと思っている。

 この広い林のどこかに、大事な「赤いカメラ」が待っている。

 初めて会ったタンポポ博士とは意外な共通項もあった。出会い、縁とは不思議なものだと思った。

 これからもいろいろ教えていただこうと思っている。

 

 


雑種タンポポ (仮称)トウホクタンポポ

2014-05-21 | 自然観察

 この変わった、エゾとセイヨウの中間的なトウホクタンポポ(仮称)は、里山を巡るとあちこち結構広域に分布しているようだ。

先日拙ブログでも 「変わったタンポポ」について書いた。 【オクウスギタンポポだろうか。2014-0515】 

http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/509e7c35331fae0a0196f421a98577bb

その前日も書いた。 【クロスジギンヤンマ羽化2014-05-14】

http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/52a6e8cc511319ab54ac8d5098d6ed11

 いろいろ調べていろいろ分かった。この雑種タンポポ、見た目ではっきり特徴が分かる。

 先日も混生する現地で、それぞれのタンポポを車のボンネットに並べて比較してみた。             

              

  ○葉とつぼみの比較・・・左がセイヨウ、右が変わったタンポポ

  ○咲き始めの比較 ・・・左セイヨウ、中央が変わったタンポポ、右がエゾ(写真2)

  セイヨウ エゾ

  雑種   

                                                                 咲き終わり   左:セイヨウ  中:雑種   右:エゾ

 エゾ 雑種

 

 あらためて見た目でセイヨウともエゾとも違う、中間的な雑種?と思われた。それで、もう一度写真でまとめてみた。

 

 最近、【http://www.sss.fukushima-u.ac.jp/~thrips-tsutsumi/】福島大学の塘先生、黒沢先生に質問したり、

 ssp(日本科学写真協会)の写真掲示板【http://ssp-japan.net/ssp/index8.html】に投稿したりして、在来種と外来種の交雑が進んでいる現状を知った。

 目で確認しにくいセイヨウタンポポの移入種問題も遺伝子の解析が進んでいるという。

 外見上も明らかなこの変なタンポポ(トウホクタンポポ(仮称))についても遺伝子レベルでの解明が欲しいと思っている。
 

 


ウスバシロチョウの楽園

2014-05-20 | 自然観察

 

 昨日は、久々にウスバシロチョウの楽園へ行った。

のどかな林の中をウスバシロチョウがたおやかに舞っていた。

  

   サワオグルマ

たまに吸蜜したり羽を休めるが、相手を探すのか、産卵のためかなかなか止まらずに飛び続けていた。飛翔中の姿もなかなか写せない。

小学生のころ買ってもらった図鑑には、「食草に直には生まず、近くの雑木に生む」とあり、ずっと信じていた。

 それを確かめようと何とか産卵風景を撮りたいと思っていたが果たせないでいる。一瞬それらしい行動が見られた。

 産卵? 食草ムラサキケマン

 もうムラサキケマンは盛りを過ぎ、カマキリの足のような緑色の果皮が目だってきた。

タンポポやサワオグルマに止まる個体を観察すると、翅を覆う毛が特に黄色いものや、鱗粉が白いものなどけっこう個体差があるものだ。

時折黒化した個体を見かけるが、遺伝だけでなく越冬態の環境要因にもよるらしい。

ヒメアカタテハを見た。普段は秋のチョウ、南のチョウだが北海道でも越冬するらしい。時期的には越冬したものと思われた。

ニホンカワトンボも出てきた。シオヤトンボの成熟体の♂は初見だ。また、大量に発生しているエゾイトトンボもブルーの色がいよいよ濃くなってきた。

 ニホンカワトンボ♀

  シオヤトンボ♂未成熟  ♂

  エゾイトトンボ未成熟    ブルーが濃くなってきた 

 コミスジ初見   ヒメアカタテハ

ミヤマガマズミ オドリコソウ

 ヤマウルシ  ウワミズザクラ

   ヤマツツジ 朱色とピンク

 

咲く一輪一輪に、舞うチョウ、トンボに、いつもこころ動かされている。

 初々しさ           坂村真民

  初咲きの花の 初々しさ
 この一番大切なものを
 失ってしまった 
 わが心の悲しさ
 
 年々歳々花は咲き
 年々歳々嘆きを重ね
 今年も初咲きの
 花に見入る今を生きる  

      

 


孫たちの運動会

2014-05-18 | 日々の生活

朝6時、合図の花火が鳴り響いた。今日は孫たちの運動会だ。
運動会のプログラムを手に萌えちゃんが「じいちゃん見に来て!」と。

地区と小学校の合同大運動会、プログラムのスローガンには
  ~ トップ目指してゴールまで 君が主役だ 走り出せ ~ とあった。


 
 実は昨日は雨で延期となった運動会、おかげで心配なく「もり案」の活動が出来たが、今日は町内会の行事「花いっぱい運動」と重なってしまった。

    今年もプランター植え付け

晴れたり曇ったり、絶好の運動会日和となった。

  今日一日はそれぞれの家族総出での応援だ。 町内の行事を終えて、1人遅れて、自転車で応援に出かけた。

 残念ながら、すでに武くんの130m走、萌えちゃんの100m走は終わってしまった。

  6年生  鼓笛隊パレード 再演

   4年生の 「よさこいソーラン(侍)」

 案の定、足の速い萌えちゃんはダントツの1位、最終プログラムの高学年リレーでも第1走で走りトップでバトンをつないだ。

        速い速い

 武くんももう6年生、きのうピカピカの1年生と思っていたらつかの間の6年が経とうとしている。

 我々のころの運動会は秋、「天高く馬肥ゆる秋」おそらく父に教えられての挨拶だったのだろう。児童を代表しての開会宣言、マイクの前に立ったあの日が甦った。

 昨日、今日と、少し疲れた。

 疲れついでながら、夕方からみんなで柳津までの温泉行きとなった。

 


もりの仲間と

2014-05-17 | 日々の生活

 

  ・もり案の行事「会津の森」の除伐作業に出かけた。

 朝から風が強く、雨模様で孫の運動会は日曜日に順延となった。孫たちの活躍を見れないだろうと多少の未練もあったのでかえってよかった。

 我が輩はTaさんがリーダーの除伐グループに入れてもらった。

 まず、すでにある程度整備されていた遊歩道を歩いて、森の全体像をつかんだ。

   

 Taリーダーが一人で調査された樹木の調査データの資料をいただいた。

 調査は2月に3日間かけて行われたもので、冬芽から広葉樹が37種、針葉樹4種、ツル性6種とあった。あらためて驚き、敬意を覚えた。

 約2時間半、うっそうと茂る雑木の森に入った。 除伐グループは8人だったが、小生の体力、仕事ぶりは半人前で皆さんに悪いようだった。

 この森の利用理念は分からないが、何分広い森だ。今年の除伐作業はあと5回計画されているが数年はかかるだろう。

  時折強い風が吹いたり霧が出たりしたが雑木林は豊かでとてもすがすがしく感じられた。今日は植生調査グループの面々も来ていた。


 ・帰宅して、庭の一隅にトマト、キュウリの苗を植えた。

 ・午後は、もり案の第2弾、M.Waさんが仕掛け人の、Hoさん宅での研修会へお邪魔した。

 M.Waさんには会議の座長から料理長まで、そしてHoさんにはログハウスの豪邸で何から何までお世話になりました。

 初めて参加させてもらったが、状況もわからずのお客様で、本当に申し訳ない気持だった。

 ”私は誰でしょう”の構想を練ったあと、夕食会の準備へ。

 皆さんご自慢の山菜料理を持参、手打ちそばをいただた。パリパリに揚がった山菜天ぷらは特にとてもおいしかった。

  

  

小生、残念ながら都合でお酒は飲めずに、宿泊組を残し夕闇が迫るHo邸を後にした。若松の夜景を眺めながら帰路についた。

  

初めてお話しする方たちも、皆いい人だ。

今日も1日、周囲にお世話になり生かされていることを思った。

こうしてしばらくは森の仲間お世話になりながら時が流れていくのだろう。

 


オクウスギタンポポだろうか。

2014-05-15 | 自然観察

 

少し変わったタンポポを見て以来、タンポポについていろいろ調べている。

セイヨウタンポポともエゾタンポポとも違う、この変わった中間的なトウホクタンポポ(仮称)は、里山を巡るとあちこちにあることが分かった。

 

 

 

昨日A地点で白いタンポポを2株見つけた。昨年D地点の田の畦で初めて見かけた。

ネットでいろいろ調べていたら福大の塘研究室(生物圏環境解析研究室)の興味あるサイトを見つけた。

早速、疑問点①変わったタンポポの件と②白いタンポポについておたずねした。

今日白いタンポポの鮮明な写真を撮りに行った。
初めて知った東北地方に分布する白いタンポポはオクウスギタンポポかも知れない。

  

他のタンポポと違って花が少なく、一株は花は1本だけが直立、もう一株も咲き終わり2本とつぼみがあと1本見えた。

また、舌状花の中央部は明るい黄色で数も少ない。よく見ると先端の縁がオレンジ色だった。種が出来たら観察したい。

 

 


クロスジギンヤンマ羽化

2014-05-14 | Weblog

 

今シーズン初めて、郊外の池(A地点)を覗いた。
クロスジギンヤンマが杭の丸太で羽化したのだろう。ヤゴの抜け殻につかまって根を乾かしていた。

   

                                                                 羽化間もない翅の輝き     

   

                                                                                                                                              1時間後 腹部が青く発色(オス)

 コサナエ  エゾイトトンボ

 鯉のいない方の池は浅くて一面オタマジャクシで真っ黒、その群れの上にアメンボも群れていた。

昔アメンボが水に浮かんでいたイトトンボに群がっていたことを思い出した。

アメンボは肉食で、岸辺に身体を出して群がるオタマジャクシに口吻を刺しているように見えた。

ウスバシロチョウがのどかな空間をたおやかに舞っていた。   本当にいい季節を迎えた。

   

 最近タンポポを注意して観察しているが、池のまわりで白いタンポポを2株見つけた。

まれに見つけるが、オクウスギタンポポだろうか。クリーム色の頭花は中央は黄色が濃かった。

 シロバナタンポポ?  オクウスギタンポポ?

 

 ところで、先日から家の私道で観察しているタンポポは、明らかにエゾタンポポでもなく、セイヨウタンポポでもない。

つぼみの時点では総包外片がめくれることはなく、咲き出しのころから外片が少し開いてくる。

咲き終わるとほとんどすべての花の外片が90度前後にめくれている。

セイヨウタンポポに比べて明らかに丈も高く、花も大きい株が多い。

  

セイヨウタンポポ                                     ? トウホクタンポポ(仮称)                               エゾタンポポ

 

    セイヨウタンポポ                                  トウホクタンポポ(仮称)

 カントウタンポポとも違うし、雑種かも知れないがトウホクタンポポとでも呼んでおくことにする。

 このタンポポは、現在観察進行中で、そのうちデータをまとめておきたいと思っている。

 


ウスバシロチョウを初見

2014-05-11 | Weblog

 

今日は母の日、子どもたちが孫を連れて集合、食事会だ。
お母さんではないが、いつも有り難う。

 
にぎやかになる前に、呑む前にと、近くの里山を巡った。

久々、生井からさわやかな飯豊連邦を望んだ。

 

Huさんの柿畑にはウスバシロチョウがで始めた。まだ元気でいたヒオドシチョウがタンポポに静かに蜜を吸っていた。ご苦労さん。

ヒメジョオンにハナムグリが集まり始めていた。

  ウスバシロチョウ

   アゲハチョウ

 ヒオドシチョウ  ベニシジミ コアオハナムグリ ホオジロ

 この辺りはほとんどがエゾタンポポ、気になる種などを観察した。農道をYaくんはいないか覗いたが畑はきれいに耕されていた。元気でいるだろうか。

   ホウノキも咲いた

 強清水のHaさんのりんご園によると、この前つぼみだったつがるが咲き誇っていた。

 

磐梯をバックにパチリ。エゾイトトンボの里では新生イトトンボを初見した。
きらきら光っておぼつかない飛び方で止まったイトトンボは、未だ色の発現がなくて同定しにくかった。

 エゾイトトンボ オオイトトンボ

  コサナエ 


次はギンイチモンジセセリ、アマゴイルリトンボが現れるだろう。

 


「森で遊ぼう」始まる

2014-05-11 | Weblog

今年も「森で遊ぼう」が始まった。
 今年の森林エコカル子どもクラブのメンバーは募集が50人、希望者も昨年の倍の47名と大人数になった。
 今日は第1回、41名(保護者11名)の参加、昨年同様の開講式から始まった。
 8時半の受付前から金堀小の分校跡地には大勢、昨年も参加したみなれた顔も・・・。

       準備体操

 T会長さんからは、「自然の中で元気で遊びながら、「親しみ」、「学び」、「育てる」ことで、自然環境の維持と森林への意識向上を図ると」言った、エコカルの活動目的についてかみ砕いた話しがあった。
 Yu副会長さんは生き物にとっての空気の話しから、森林やみどりの自然の大切さを話された。Ho副会長から「服装、安全、協力」について諸注意がされ、共生の森の会のメンバーの自己紹介があった。
 小生は昨年同様、「昆虫じいちゃんです。小さいころから昆虫少年・・・みんなも虫大好き人間になってね。!」と挨拶した。早速活動中に虫じいちゃんと呼ばれ、作戦成功。
 準備体操後、ノコギリをベルトで巻きヘルメットを着け「みんなの森」へ入った。

    

  

  4班に分かれて、午前中は「林業体験と基地づくり」、お弁当を食べてから午後はサツマイモの植え付けをした。

 サツマイモ苗の植え付け  カボチャの苗も

 昨年に比べると倍の人数でとてもにぎやかで活動的だった。
 学校も違って知らない子どもたち同士でも、すぐに打ち解けて楽しく元気に活動していた。日頃こうして自然の中で自然に触れ合う機会のない子どもたちにとっては、実に素晴らしい企画だと思う。
 サツマイモの植え付けは幼稚園でもやっている子が多かった。昨年はカモシカに葉を食べられて収穫は芳しくなかった。今年は畑の回りにネットを張った。9月には立派なお芋が穫れるだろう。
 早くに終わり、紙トンボを造って飛ばした。みんな興味関心が高く、競って意欲的に取り組んでいた。一日、楽しい活動に満足して帰ったようだ。みんなの思い出に残る第1回だったと思う。

 今年は8月の「水辺の生き物を探そう」が新しく企画され、昨年より1回多く全6回の実施が計画されている。子どもたちも昨年以上に素晴らしい体験が出来るだろう。
 

 


庭もまた楽し

2014-05-08 | 日々の生活

  

  少し疲れ気味なので今日は一日のんびり過ごした。

 今日は昼に26℃を超える夏日となった。カメラを手に、しょちゅう庭に出て清々しい初夏の訪れを楽しむことが出来た。

 我が家のキリの大木の花が咲いた。望遠で撮った写真にタンポポの綿毛が付いていた。

  

 ライラックにはアゲハが2頭吸蜜に訪れ、トラフシジミやベニシジミも初見できた。

 コミスジも舞ってきた。また、スジグロシロチョウが庭のいたるところに咲くゴウダソウに卵を産んでいった。

   

  トラフシジミ  ゴウダソウ

 シロリュウキュウツツジが咲いた。ドウダンより遅れてサラサドウダンも間近に咲きそうだ。

  

  

 

 ひさびさにキジが来た。写真を撮っていたときには気がつかなかったが、写真を見てオスの脇にメスもいたことが分かった。

オスの美しい姿に気を取られていたのだ。

 

                                                                                                                                                  ↑  こんなところにメスがいた


  珍しいハチに出会った。

 庭のエノキに鮮やかなオレンジのハバチが葉の先を行ったり来たりしていた。

 初めて見るハチだ。触角の特徴から図鑑を見るとコンボウハバチの仲間と推測した。

 ネットで調べるとホシアシブトハバチと判明した。

   
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●ホシアシブトハバチ
 体長16~17mmほどで、ずんぐりした体型のコンボウハバチの一種。
 毛の生えた両肩と腹部は鮮やかな橙黄色、頭と小楯板の全体および腹背面の一部は濃藍色。
 ♀は脚が黒く、♂では基節末端が黄色です。今回はやはり♀だったようです。
 出現時期は4~5月頃で、交尾は羽化直後に行われることが多く、♀はエノキの(若葉の)葉柄や軟らかな新枝に卵を産み付けます。
 孵化した幼虫はエノキ(ニレ科)の葉を食べて成長します。
 分布は本州、四国、九州。
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   どうも産卵活動中だったようだ。そう言えば、ネットに載っている幼虫はいつか見たような気がする。

 【幼虫:ネットからお借りした】

 あとで葉を調べてみたが、卵らしきものは発見できなかった。これから何本かあるエノキを注意して見ていたいと思う。

 

 里山へ出なくても、我が家の庭はいまどき市街地には珍しい、素晴らしい自然に恵まれた環境にある、と思っている。

 これからはジャコウアゲハやアゲハが産卵していくだろう。

 また、ホシミスジが楽しみだ。一層緑が濃くなり、蚊が出てくるのが気が重い。

 季節の移ろいを楽しく見つめて過ごしたいと思ってる。