エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

涼しい夏の朝に

2010-07-30 | 日々の生活
  
梅雨明け以来、酷暑が続いていた。昨日は久しぶりに恵みの雨、涼しかった。
涼しい曇り空のもとでのラジオ体操だった。
薄い雲の間からわずかに青空が見えた。
空を見上げながらの体操、なぜか走馬灯のごとくに在りし日のつらかったことが思いだされた。
 病院のベットで流した涙、見舞ってくれた人たちの顔、リハビリの日々・・・、そして
あの退院の喜びの日。
 今月のお寺さんの日めくりに「雲の上には青空」とあった。
確かに辛いこと、悲しいことばかりではない。
雲の上にはいつも広い広い青い空が広がっている。


涼しい朝の庭に、蚊に刺されないように気を付け花を眺めた。
 次々に咲くキキョウ、ピンクのオイランソウ、毎日咲くアサガオ「暁の紅」、クリムゾンの鮮やかな赤、
陽のあたるギボウシは盛りを過ぎたが、日陰の斑入りのギボウシが咲き始めた。
2メートルにも伸びたひまわりも太陽のように咲いている。
何時しか、ムクゲやサルスベリも・・・。
夏の花は、今朝は久々のお湿りに生き生きと咲いている。

 年々歳々花相似たり、繰り返す自然の営みが有難い。
 

高郷カイギュウミュージアム

2010-07-27 | 教育を考える
          (ステラーカイギュウ骨格模型  福島民報より) 

夏の朝はけだるい。でも身体を動かすと、かえってすがすがしいものだ。
 連日強い日差しを受けている庭の緑に、たっぷりの水をやる。
 孫の飼っているトンボのヤゴをお世話する。昨日5匹目のアキアカネが羽化した。
 ヤゴも最後の一匹になった。金魚も近ずくと餌をせがんで動きが変わる。
6時20分、孫とラジオ体操へと、分刻みの夏の変わらない日課だ。
今日も暑くなりそうだ。

  
 もうじき空へ

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 日曜日、高郷カイギュウミュージアムに行った。孫の化石の勉強だ。
  1000万年~900万年前、この高郷一帯は海で、貝やサメの歯の化石が古くから産出することは知られていた。統合で空き校舎になった小学校を活用して、最近、高郷町塩坪地区から出土するステラーカイギュウ、クジラ、貝化石などを展示する施設ができた。
 
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約1000年前の地層から貴重な化石が多く採掘されてきた喜福島県多方市高郷町に17日、「喜多方市カイギュウランドたかさと」がオープンする。市が旧高郷一小校舎を活用して整備した。同町で発見されたアイヅタカサトカイギュウや学術的に貴重なクジラの化石などを展示する。
 「カイギュウランドたかさと」は3区画に分かれている。
 1階の体験学習区画は、教室が化石展示室に生まれ変わった。古い海の時代から連続的に重なる喜多方市西部特有の地層や、約1000万年~約800万年前に「会津最後の海」が広がっていたことを物語る貝化石、国内で数例しか発掘されていないナガスクジラ、世界で1頭しか確認されていない県天然記念物アイヅタカサトカイギュウの頭骨などが並ぶ。石を自分で掘って化石を探せる体験コーナーもある。 (福島民報より)
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小学校4年のころ、ハンマーを打ち降ろして化石を探した思い出が残っている。
そのうち、孫にも同じような体験をさせてやりたいと思っている。
 帰りに「ふれあいランド高郷」でゆっくり温泉につかった。草むらに今年初めて
のジャノメチョウをみた。少し秋の気配を感じた。
こうして時が流れていく。

  ジャノメチョウ



夏休みの観察日記

2010-07-26 | Weblog
 アカスジカメムシ

 武琉くんの夏休みの観察日記、今朝は、いつもフランネルの花に来ている虫について調べた。
 臭いはほとんどなく、手に取って観察できた。
 アカスジカメムシはきれいだ。大きさも色の濃さも個体差があるようだ。
 黒色に5本の赤い縦すじがあり、腹側(裏)は赤に黒い斑点が規則正しく並んでいる、なかなかのデザインだ。
 中には終齢幼虫もいたが、終齢で冬を越すはずだが、それにしては時期が遅いような気がする。弱齢で冬を越すこともあるのかもしれない。
我が家のセロリの花にも何時もいた。セリ科の植物が好きなようだ。
 孫と一緒に、身近な虫たちの別の面も見て見たいと思っている。

 

町内 夏祭り

2010-07-25 | 街中散歩

何時にない暑い夏だ。
 町内の八幡神社のお日市は7月15日、最近は夏休みの第4土曜日にずらして実施している。
孫を連れて昼過ぎに参拝に出かけた。


 
 ≪会津若松市内では、7月に入ると7月1日の「おんばさま」を皮切りに9月8日の「北山薬師如来」まで、
ほぼ毎日、約2ヶ月間様々な縁日が45か所で行われる。
各町内で続いてきた産土神、神社、仏閣の夏祭りで、その日限りの市なので「お日市(おひいち)」と呼ばれ、
古いものは約400年前の蒲生氏郷の時代から行われていたという。
会津の夏の風物詩である。≫  拙ブログ「 お日市(おひいち)2006-07-22 」より

昨年は、まだ梅雨も明けずにわか雨にあったことを思い出した。
 ことしは町内の子ども会や役員のみなさんの活躍で、いつもよりにぎやかな、昔の様なお祭りの雰囲気があった。
子ども会の出店は、安価でふさわしく健全に思えた。
 30年も昔の教え子のMくんは暑い中で一生懸命に焼きソバ作り、役員の皆さんの苦労を思った。
昔、町内の早起き野球など、隣組の付き合いも多かったが、最近は代変わりもあり顔見知りも少なくなってしまった。
 
 孫たちは、お参りの帰りに出店での買い物が嬉しくて仕方ない。
子ども会のお楽しみ券でかき氷を、「くじ引き」では萌ちゃんが縫い包みのボール、
武琉くんが当たってほしいと願っていたカブトムシのフィギアーを手に入れた。
町内のくじ引きは、はずれ無し、我が家が1等賞のビール、孫宅は2等賞ソーメンだった。
 お夕飯は、ちょっとお祭り気分、裏の人神社の打ち鳴らす太鼓を聞きながら冷たいビール。
いよいよ夏本番を迎える。 


(2010.7.24)




新しい朝が来た 希望の朝だ

2010-07-24 | 日々の生活


 
孫が休みに入ってから、一緒にラジオ体操についていっている。
今朝もいつものように出かけた。
酷暑の夏だが、朝はひんやりした空気がすがすがしい。庭の気温が22度だ。
 会場の短大の駐車場に着いたら誰もいない。土日は休みだったようだ。
 孫とグランドを一周して戻った。

”新しい朝が来た 希望の朝だ
 喜びに胸を開け 大空あおげ
 ラジオの声に 健(すこ)やかな胸を
 この香る風に 開けよ
 それ 一 二 三”

 夏休みのラジオ体操は、懐かし夏の風物詩だ。
 何とも言えない、夏の遠い日々がほのかに浮かんできた。

 朝7時、ミンミンゼミの初鳴きが、今日の暑さを予感させる。
 新しい朝、希望の朝の始まりだ。 


キキョウの奇形

2010-07-22 | 自然観察
キキョウの花の奇形


 ときどき、植物の奇形を見つける。

 植物には、何らかの原因で、本来の形とは異なる奇形が生じることがあるようだ。
これまでにも結構いろいろな奇形を見つけている。
記憶にあるのは、オオバコの花、ノアザミの花、ユキノシタの花、マーガレットの花だ。
 
これらは、前にブログにまとめた。
 拙ブログ【「3つの奇形植物」(2006-09-21)】
  【「珍しいユキノシタ」(2006-06-21)】
  【「マーガレットの奇形」(2008-05-24)】

 今回は、咲き始めた庭のキキョウ、ふつう5弁の花だが11枚の花が咲いた。
 これはつぼみのときから妙に大きかった。
 11枚の大きな花はテッセンのようで、平べったく豪華だ。
 また、別の茎には6弁の花が2つ咲いていた。

 チョウの翅の斑紋も(ヒメシジミの裏面)ときどき異常なものがあり、興味を持って観察している。これも一種の奇形と言えるだろう。
 
 これらの奇形は、成長の過程で何らかの影響を受けたのか、あるいは遺伝的なものなのだろうか、とても興味がある。

 ノアザミの花の奇形

 マーガレットの花の奇形

 ユキノシタの花の奇形


日記@BlogRanking

ああ黎明の空の色

2010-07-21 | 日々の生活


2010.7.21 a.m4:25


この世のものとは思えない、美しい一日の始まりだ。
明けきれない闇に、小鳥のさえずりと、一瞬のヒグラシの声が響いた。
ひんやりした空気が、網戸越しに流れ込んだ。
梅雨らしい梅雨が明けると、突然の猛暑が続いている。
朝焼けの磐梯が麗しい。このわずかな時間を楽しみに朝を迎えたい。
しばらく好天、猛暑が続きそうだ。

2010.7.21 a.m4:35







身近に生息する希少な虫たちを守りたい

2010-07-20 | 環境問題
 

昔、会津地方にオオルリシジミというチョウが生息していた。しかし半世紀以上も前にすでに絶滅してしまった。
今、このチョウが幼虫のときの食草クララが花をつけている。

【オオルリシジミ ネットより】
 

いつも里山の自然に触れながら、いま細々と生息している希少なチョウやトンボを心配している。
 
 たとえば最近、十数年来虫たちを観察していたフィールドで、大規模な堰の改修工事があった。
木漏れ日にイトトンボが舞い、クワガタやチョウが集まった林の多くの樹木が伐採され、コンクリートの護岸に変わった。
林間に道路ができて、にぎやかだった虫たちの楽園は消滅してしまった。環境アセスメントは十分だったろうか。

生物多様性という言葉がある。
数十億年の生物の進化の歴史が多くの生物をはぐくんできたが、毎日多くの生き物が絶滅している。
すべてが人間の行為によるものだ。

 小さな虫たちの命を見つめ、絶滅を防ぐためのあらゆる保全対策が急務だと思っている。

 【今年も会いたいマダラナニワトンボ 2009.10撮】


いよいよ梅雨が明ける

2010-07-17 | 自然観察

 今日は、関東・甲信越まで一気に梅雨明け宣言が出た。南九州と東北地方がまだらしい。
 午前中は、真夏を思わせる日差しに誘われ、里山を巡ってきた。
Fポイントに行くと、イヌザンショウの花が咲き始め、オオウラギンスジヒョウモンが群れていた。
時間を間違えてオナガシジミも止まっていた。


オナガシジミ

小川の茂みにイトトンボがスイスイ飛んでいた。
オオイトトンボと思っていたが、斑紋からオゼイトトンボと確認した。
 オオイトトンボ、エゾイトトンボ、オゼイトトンボは極めて似ている。
 腹部付け根付近の黒班が「スペード模様」がエゾ、「ワイングラス模様」はオゼである。


オゼイトトンボ

 
ワイングラス模様→オゼイトトンボ


そこで、少し暗いブルーの大きめのイトトンボを見つけた。これまで見たことのない美しいトンボだった。
特に複眼の青にはほれぼれした。確証はないが、ひそかにアマゴイルリトンボではないかと思っている。
 アマゴイルリトンボは、日本特産で生息は福島、山形、新潟、長野の4県に限られるモノサシトンボ科の希少なトンボである。
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アマゴイルリトンボでは?







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次にGポイントにつくと、水辺のカヤの葉に隠れるように、ギンヤンマが交尾していた。
あらためて胸の空色がきれいだと思った。

 
ギンヤンマの交尾

ギンヤンマ、シオヤトンボ、ショウジョウトンボが、縄張りをパトロールしていた。
キイトトンボ、モノサシトンボ、クロイトトンボなどがいたが、いずれも今年は個体数が少ないようだ。


ショウジョウトンボ ♂


クロイトトンボの産卵


ギンヤンマのヤゴか?

 別のポイントに寄った。草原にコオニユリが咲き始めていた。
また、クサレダマがにぎやかに咲き、磐梯山の上空には真っ白な積乱雲が湧き上がっていた。


クサレダマ


コオニユリ

ショウジョウトンボとミヤマアカネが逆立ち合戦をしていた。
暑いときによくするポーズらしい。

 
逆立ち ショウジョウトンボ♀

 
逆立ち ミヤマアカネ

帰り、若松の入り口の峠の温度表示は34℃、いよいよ夏本番だ。 
こんな時は夕立があると予想したが、案の定3時過ぎから急に雲が広がり、雷雨となった。気温も急に下がり涼しくなった。


日記@BlogRanking

梅雨明け間近か

2010-07-16 | 日々の生活

 庭を巡った。昨夜の豪雨が嘘のように、朝から夏の日差しがまぶしかった。
 娘の庭に小さな菜園?がある。花壇なので、野菜も実りは期待していない。
 孫の教育上と、じいちゃんが植えた。
  例年通りのミニトマト、ハレタス、トウガラシの他、カボチャ、小玉スイカ、ネギも。 また、プランターにキュウリ、オオクラ、ナスもある。
 トマト、キュウリはすでに収穫している。
  生野菜にと、毎日数枚を採っている葉レタスも、薹が立って黄色い花を咲かせた。
 イタリアのサラダ菜はコスモスの様な薄いブルーの花を咲かせて、ずいぶん楽しんだ。  セロリも虫もつかず趣きあるものだ。

ミニトマト

 トウガラシの花
 

 セロリの花

ツバメシジミが目の前でシロツメクサに産卵を繰り返していた。



 ツバメシジミ♀

羽化したばかりのスジグロシロチョウはしばらくじっと止まっていた。



我が家のホシミスジはそろそろ産卵したのだろうか。庭を楽しむように飛びまわっている。



フランネルにはいつもアカスジカメムシやハチが来ていた。ほどなくキアゲハも産卵していくだろう。



 他の花は、ギボウシのつぼみが色づいてきた。チドリソウもムラサキシキブも咲いた。
 また、いっぱいつぼみをつけたトラノオがきれいに咲きだした。
 そして、春に咲いた真っ赤なゼラニュウムが二度目の花をあざやかに咲かせている。
 
  ギボウシ

 チドリソウ

 ムラサキシキブ

  トラノオ

 深紅のゼラニュウム

 フラミンゴの花をよく見ると、面白い造りで花弁の先に真っ赤な雄蕊が2つ見えた。
 みんなが精いっぱいに生きている。
 フラミンゴ

 幼稚園は今日で1学期が終わった。
 萌香ちゃんは、「お便りノート」に、先生の立派な評価をもらってきた。
 武琉くんは、20日が終業式、嬉しい嬉しい夏休みを迎える。
 長いお休み、規則正しい、思い出に残る楽しい休みにしたいものだ。


日記@BlogRanking







初めて出会ったトンボ

2010-07-15 | Weblog
 妻を美容院へ送り、その足で里山観察へ。
 今日は、久々に東のGポイントからHポイントのトンボを見に行った。

Gポイントは、春先のウスバシロチョウの舞う楽園だ。
 曇天に薄日が差し始めた林は、すっかり夏らしく蝉の声が響いていた。
 草原はどこもミヤマアカネが涼しげに舞っていた。
 ウツボグサ、アカツメクサにモンキチョウやキマダラセセリ、オオチャバネセセリが来ていた。
わずかに翅の傷んだヒメシジミが寂しげに飛んでいた。
 クマ出没注意の看板にアキアカネが止まっていた。


ウツボグサにキマダラセセリ


チリアシショウマにべニシジミ


ネジバナにヒメシジミ

水辺のHポイントには、トリアシショウマにオオウラギンスジヒョウモンが集まっていた。
足元を敏捷に飛び立ったチョウを目で追った。近くの葉に止まったが、残念ながらあの紫の輝きを見ることはできなかった。コムラサキに違いなかった。
見回すと案の上、周囲に柳の木が何本もあった。



 ここで、初めて見るサナエトンボとイトトンボに出会った。
 いずれも警戒心が強く、いい写真を撮ることができなかった。
 家に戻り調べたが、サナエは多分、モイワサナエではないだろうか。
イトトンボはベニイトトンボ♀と推測している。
 もうしばらく検討することにしよう。
 
モイワサナエ?


ベニイトトンボ♀か?




昼過ぎに家に戻ると、急に空が暗くなり雨となった。
 夕方は大雨警報の出る豪雨となった。あのイトトンボやサナエトンボは大丈夫だろうか。



日記@BlogRanking

もうじき夏休み

2010-07-14 | 日々の生活
    【元気に登校 武琉くん】


速いものだ。学校も幼稚園ももう夏休みになる。また、爺、婆も一日中孫の世話が大変になる。

 夕方6時前に、ポツリポツリ降る雨の中で、カナカナと物悲しいヒグラシの声を聞いた。
今日も梅雨らしい天気、西日本では梅雨末期の豪雨で被害が出ている。

 庭ではフラミンゴ、キキョウやノリウツギが咲き始めた。ヤマアジサイが雨に打たれて、一段と青く清楚に咲いている。

 フラミンゴ

 キキョウ

 ノリウツギ

  
終日、蚊に気をつけながら庭で過ごした。勢い良く育っている観葉植物を株分けした。いくつも鉢が殖えたが、知り合いにあげている。
 挿し芽で根を出し始めたアジサイを南西の庭の土手に植えた。何年かかかって、一面がアジサイの立派な庭になった。

 雨の合間に、花の終わったドクダミを刈った。乾燥して、ドクダミ茶にするつもだ。
 水洗いして日陰に干した。どこに干せばいいだろうか迷ったが、とりあえず書斎に、小さい束にして紐で括って吊るした。
 ちょっと匂いがきついが、それほど苦にならない清々した香りだ。

 ドクダミの陰干し



トラフシジミ ヤマユリ 

2010-07-13 | 自然観察
   
 今季一番の梅雨らしい一日だった。所要があり、妻と郡山へ。

 高速ICまでの通り道のいつものC地点に寄った。
 数日前にもトリアシショウマに集まる虫を撮ったが、ポツリポツリ雨が落ち始めた曇り空の下、結構虫たちが集まっていた。
 トラフシジミが多い。翅を閉じて吸蜜に夢中で、長時間ほとんど逃げない。
 手を触れると、飛翔はやはり驚くほど速いが、すぐに近くの葉に止まった。
一瞬、ミドリシジミかと思えるゼフィルスに似た敏捷な飛び方だ。
滞在10分、幸運にもトラフシジミが羽を開いてくれた。ほとんどいつも翅を閉じている。
曇り空で、明るい輝きは見られなかったが、暗いブルーが美しかった。
オカトラノオに数頭キマダラセセリが来ていた。

【トラフシジミ夏型】
 



【キマダラセセリ】
 

【ヒメトラハナムグリとヨツスジハナカミキリ】


 峠を登り切り八田野へ出ると、雲がなびいて磐梯の山容がとても美しかった。



 磐梯熱海ICを下り、郡山への街道沿いの松林に立ち寄った。
 毎年、ヤマユリの群落を見るのを楽しみにしている。
今年も梅雨に豪華に咲くヤマユリを見ることができた。
若松ではまだだったが、大きなユリが強い芳香を放ちながら美しく咲き出していた。
これ以上の贅沢はない。






トリアシショウマに来る虫たち

2010-07-11 | 自然観察


いつも行く近くのポイントB地点は、今オカトラノオとトリアシショウマがきれいに咲いている。昼前の30分のぞいてきた。

 オカトラノオにはオオチャバネセセリが飛び交い、時折、ギンボシやウラギンスジヒョウモンが訪れている。
 トリアシショウマには、いろいろな虫が集まっていた。
ファインダーでのぞき、特徴のわかるポーズを写す。楽しい虫との語らいだ。
これらの多くは正しい名前を知らない。家に戻ってから図鑑やネットで同定する。これも楽しみだ。

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<マメコガネ
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       (【Sakuraの勉強室】を参考にさせていただきました。)

 甲虫類は日本だけでも約1万種もいると言う。
 小さいころから興味はチョウばかりだったので、この年になるまで、ずっと野山を歩いてきた割には甲虫には疎い。
よく見かけるのはマメコガネだが、沢山集まっているものだ。
甲虫に交じって、トラフシジミが何頭も吸蜜していた。きれいな表の青い色はどうしても見せてくれなかった。
 ハチやアブ、ハエの仲間や蛾の変わり者も来ていた。

我が子や孫は何と言ってもクワガタやカブトがいいようだが、私はカナブンが好きだった。
 あの金属光沢のさまざまな色は本当に美しい。
 まずはアオカナブンやハンミョウ、どこにでもいるルリハムシだって最高の輝きだった。
また、これから現れるカミキリムシも楽しい。
 
 陽のあたる道の花に飛ぶモンキチョウは不思議とこの花には止まらない。
戯れるモンキチョウを撮った。

モンキチョウ
 

 ♂

 産卵

 いろいろな虫たちは何と美しいのか。どのいのちもも個性的に輝いている。
 これからもいろいろな虫たちとの出会いを楽しみにして、その美しさと仕草をじっくり観察させてもらいたい。
 それぞれに愛おしいいのちだ。短いいのち、精一杯元気に全うしてもらいたい。
 
日記@BlogRanking





再びシーダーローズ

2010-07-09 | 自然観察
    この春、山形・羽黒町の今井繁三郎美術収蔵館から宅急便が届いた。
思いがけない沢山の【薔薇の花】の贈り物、いわゆる「シーダーローズ」、ヒマラヤシーダの松かさだった。
 拙ブログ(「シーダー・ローズ」 2010-04-12 )と (「シーダーローズ(その2)」2010-04-14

 今井美術館の広い庭にもヒマラヤシーダの大木があり、見事な球果がなっていることもあって、館長さんとひとしきり話題にしていた。

【送られてきたシーダローズ】
 

最近、里山の公園で、ヒマラヤシーダの緑色の大きな球果を見た。
この緑色の球果は昨年秋に受粉したもので、さらに熟成して秋には果鱗が落ち、果軸だけが残って、シーダーローズが贈り物になるのだろう。

【緑の球果 2010.6.28 撮影】
 
 (写真の球果の横の小さな紫色は何だろうか?受粉しなかった雌花なのだろうか。)

 どうもいまいちはっきりしなかった球果の秘密を考えてみた。
図鑑には「10月から11月に開花」とある。枝の高いところなので、雄花は分かるがまだ雌花は見たことがない。
 去年の10月の拙ブログに、下のヒマラヤスギの「雄花」の写真を載せる。
ここで「雌花球果」とあるのは、実は一年前に受粉した球果だったのだ。
 
【雄花 松ぼっくり 2009.10.15撮】
 

【雌花球果 2009.10.15撮】→実は1年前受粉した実
 
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【雌花の鱗片  2010.4.13撮】
 

【雄花の松ぼっくり 2010.4.13撮】
 

昔撮った写真を整理したら、胸につかえていたヒマラヤシーダの秘密が分かったような気がした。 


日記@BlogRanking