エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

アブラゼミの羽化

2009-07-30 | 昆虫
   【2009.7.30 13:24】

朝方10時ころ、玄関の辺りをアブラゼミの終令幼虫がうろうろしていた。
 シオンの茎につかまらせた。もう歩き疲れ、時間的にも緊急事態だったろう、
 羽化を始めたのが12時を廻ったころだった。背中が割れ始めたのを見て、デジカメを持ちに家に入り、武琉君を呼んだ。
 普通は夜中に羽化してもう鳴き始めてもいい時間だろう。羽化するいい場所が見つからなかったのだろうか。羽化が夜中なのは、多分、日中は鳥やハチにねらわれる危険があるためだろう。


【2009.7.30 10:31】

 上半身を脱ぎ、尻尾を残して、しばらくはさかさになっていた。殻が一本の足でかろうじて付いている状態だった。また、脱ぎだした身体は、細い白い糸のようなものでつながっている命綱のように見えた。それで落ちないようだった。


【2009.7.30 12:06】


【2009.7.30 12:21】

 羽根がなかなか広がらずに心配していたが、しばらく時間をおいてから体を起こすして殻をつかみ、残っていた尻尾を脱いだ。羽根はアブラゼミとはほど遠く、白くて、グリーンの模様が見えた。


【2009.7.30 12:35】


【2009.7.30 12:41】

 徐々に羽根が伸びていった。白かった身体や羽根が徐々に茶っぽく変わり、やがて、アブラゼミらしくなっていった。羽化から約5時間ほど、しばらく離れている間に飛び去っていった。

写真撮りをしているとき、ミンミンゼミが激しく鳴き始めた。
 昨日も部屋の横の近くの木でヒグラシが鳴いた。いよいよ夏本番を感じた。
 我が家では、庭でいくつものセミの抜け殻を見る。これから続々発生するだろう。


【2009.7.30 12:50】


【2009.7.30 14:42】


【2009.7.30 17:00】

昨日は武琉君とキアゲハの羽化の様子を観察したが、きょうはアブラゼミだ。
 孫と一緒に命誕生のドラマを見つめることができた。

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キアゲハの羽化

2009-07-29 | 昆虫
    キアゲハの羽化【a.m 8:51】

 毎年私道沿いフランネルに、数十頭のキアゲハが育ち巣立っている。終令まではほとんど毎日観察出来るが、蛹はなかなか見つからない。近くの草むらや塀を丹念に探しても見つかることはなかった。

数日前に、武琉君が道路沿いの誰でもすぐ分かるところに蛹を見つけた。食草フランネルから約10メートルほど離れていた。
 しょっちゅう様子を見ていたが、今朝、8時過ぎに、羽化直後のキアゲハを観察出来た。
 お腹だけが大きく、小さくたたまれた凝縮された翅は、何とも言えず美しくきれいだった。羽化後の約10分ですっかり翅が伸びた。
 孫たちと一緒に、美しい生命の誕生を見つめることができた。(2009.7.28)

【a.m 8:38】





【a.m 8:40】

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チョウトンボ 虹の輝き

2009-07-27 | 昆虫
 チョウトンボが、名前のごとく風にひらひら舞い、梅雨明け間近の池はのどかだった。
テリトリーをゆっくり飛んでいたが、ショウジョウトンボやギンヤンマが縄張りに入ったり雌に出会うと、驚くほどのスピードで追いかける。

 このところ、午前中はときどき雲の合間から陽がのぞいている。午後は雷雨がある。 昼前に、チョウトンボの金属光沢の虹の輝きを撮りに行った。

 池の端で静かに待っていると、近くのカンガレイの茎の先端に止まった。時折吹く風に、4枚の翅をバラバラに動かして上手にバランスを取っている。陽が射したときの紺色の翅が虹色に輝き、あらためて美しいと思った。
翅の文様も独特、上翅は先の3分の1が透明で、幅の広い下翅は付け根の下側が金属光沢の紫色に輝いていた。
 蝶の鱗粉とは違うのだろうが、翅はどんな構造をしているのだろうか。

















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夏祭り

2009-07-25 | 日々の生活


 町内八幡様の夏祭りだった。予報に反して青空が広がり、夏らしいお祭りになった。久しぶりに息子夫婦が紗英ちゃんを連れてきた。この前は5月だったか。大きくなった。
 近くにいればもっと世話をやいてもやれるし、子どもの成長にもいいと思うが。
 お昼はご馳走が並んだ。暑いし、お祭りだし?一人だけでお酒をいただいた。
 お昼を食べ、みんなで神社に詣でた。

  境内には、町内の子供会でちょっとしたお店を出していた。ママと萌香ちゃんは2時間ほどお店の手伝いにかり出された。ばあちゃんは息子たちに持たせると言い、焼トウモロコシや焼きそばを買ていた。近隣の子どもたちが賑やかに集まっていた。子どもたちの目にお祭りはどう映っているのだろうか。

【日傘のつもりが にわか雨】


 庭では、オイランソウ、キキョウ、ハギが咲いている。キクイモモドキの黄色とシモツケのピンクのコントラストがとても鮮やかだ。ミニミニ菜園では、毎日ミニトマトが沢山採れるようになった。散歩から戻り、毎日の収穫はジイの仕事、3つ4つ食べながらもいでいる。美味しい。レタスはいつしか薹が立ち、キュウリも終わりか雌花があまり付かなくなった。

 



 

北九州、中国地方の雨はひどいようだ。毎年、こうした梅雨末期のゲリラ集中豪雨の被害が繰り返されているが、温暖化の影響もあるのだろう。
 東北の梅雨明けも遅いようだ。数日前ヒグラシがあいさつ程度に一鳴きしたくらい、今朝初めて庭でアキアカネを見た。


梅雨の晴れ間の里山

2009-07-24 | 昆虫
       【ひらひら舞うチョウトンボ】


 数日梅雨らしい日が続いていたが、今日は曇りから夕方は雨の予報だったが、朝から徐々に青空が広がり、気温も上がった。風があったのでしのぎやすかった。なかなか梅雨が明けないが、気象庁の発表などどうでもいいことだが・・・。

 午前中2時間、里山を巡った。いつものスポットで、ヤマゼリに吸密していたオオウラギンスジヒョウモンをじっくり撮った。もしやとSFカードを見たら入っていないではないか。がっかりして、家に戻りまた出直した。ときどきやることだ。この前も交換レンズや予備の電池等バッグを確認して出たが、肝心のカメラ本体を忘れてしまった。
 そう言えば、ときどき「水道の水が出ていたよ。」「便所の電気がついていたよ。」等と言われている。ボケが始まったのかも知れない。

 チョウやトンボと偶然の出会いを求めての里山のフィールド巡りだ。もうあのヒョウモンなどいるわけがなかった。折角の、一瞬の出会いが台無しになってしまった。オオシオカラトンボ、オニヤンマ、ハグロトンボなどを撮った。マユタテアカネやノシメトンボも見られた。チョウはヘリグロチャバネセセリやスジグロシロチョウが狭い範囲で飛び回っていた。ウラナミアカシジミが舞い降りたが、すぐに梢に飛んでいってしまった。夕方にゼフフィルスを見に行きたいと思っていたが、いつしか終盤を迎えてしまった。

マユタテアカネ


ヘリグロチャバネセセリ


 いつも行くトンボ観察池では、相変わらずギンヤンマが多いが、チョウトンボが大分増えた。キイトトンボがスイスイ飛んでいた。オナガサナエ、ショウジョウトンボを見た。カンガレイが伸びて花穂を見せ始めた。なわばりを飛ぶチョウトンボの飛翔を撮った。陽に翅が独特に輝きとてもきれいだった。

オナガサナエ


 虫たちのしぐさをファインダー越しに観察する。飽きもせず同じ虫たちを繰り返し写真に撮る。それでいいと言い聞かせながら、季節が巡っていく。                                   (2009.7.23)

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ラジオ体操

2009-07-23 | 日々の生活
 
 夏休みに入り、町内の小学生のラジオ体操が始まった。今朝は一緒に様子を見に行ってきた。子どもたちが小さいころ、短大のグランドの隅に集まって体操したころが思い出された。孫たちも出席のハンコをもらうのが楽しみで、朝6時起床が習慣づいたようだ。ずっと続けられてきたのだろう。日本中で同じ夏の朝の始まりだ。
 まだ梅雨は明けず、朝もやの中、さわやかな空気を吸いながらグランドを一周してきた。

ふるさとに墓参り

2009-07-21 | 旅行
 朝から大雨だ。午前中は夏休みに入った孫の世話、ママの帰宅を待って、妻と末娘と3人で大雨の中を信州へ向かった。会津がもっともひどい降りだった。新潟へ近づくころ雨は上がり、快適なドライブとなった。
 いつも昼の食事を楽しむ妙高高原PAを道路から眺め、一路豊科ICを目指した。
 約350キロを4時間、途中運転を娘に代わってもらってもらい、無事に実家へ到着。

大手術後の義兄を見舞い、両親の墓参りを済ませ、兄弟と互いの健康を確認しながら語らい、とてもリラックスすることが出来た。もう40年近くも、毎年繰り返し訪ねた妻の実家。数々の思い出が浮かんできた。

 何度も近くの田に行く。取りまく林の際で小さな自然を見つめた。昔、松茸を採った松が主体の雑木林だ。梅雨明けの山間の田に風が渡り、すくすく伸びた稲の揺らぎにミヤマアカネがのどかに舞っていた。接写のファインダーで見る赤の白の縁紋が美しかった。赤い身体の♂は縁紋が赤い。ペアになり水面に打水産卵を繰り返していた。
 チョウもトンボも少なかった。時折、ジャノメチョウが飛びだし、オカトラノオに密を吸ったりしていた。アキアカネ、マユタテアカネが風に乗ってたゆたっていた。

 ふるさとの山に静かに息づく小さな虫たちを眺めながら、ひととき自分を見つめた。
年に一度の盆の帰省、今年は少し早かったが癒される小旅行となった。また、夏休みが始まったばかりの孫たちを連れて行こうかと考えている。
 (2009.7.18~21)

【ふるさとの虫たち】
 
ツマグロヒョウモン ♀


ミヤマアカネ♀


ミヤマアカネ♂


ジャノメチョウ ♂


オオシオカラトンボ ♂

梅雨明け間近 夏本番

2009-07-16 | 昆虫

 数日間、梅雨明けを思わせる降水や肌寒いくらいの日もあった。
 昨日は朝からぎらぎらした日が降り注ぎ、会津若松で最高気温は33度を越えたようだ。
 久しぶりにトンボの様子を見に行った。
 いよいよ夏到来、本格的な夏の暑さを体験した。

 池は、ギンヤンマ天国だった。ギンヤンマやショウジョウトンボ、シオカラトンボが、暑さに負けずに元気に縄張り争いをしていた。チョウトンボやコシアキトンボを初見した。 イトトンボはエゾイトトンボが姿を消し、キイトトンボ、オオアオイトトンボ、クロイトトンボなどが産卵していた。

  
【ショウジョウトンボ】

 
【クロイトトンボ】

 
【ギンヤンマ】


【キイトトンボ】


 暑いせいか、トンボたちも尾をあげて止まっていた。これは、太陽光が当たる面積を少なくして、体温を上昇させない工夫だそうだが、本当だろうか。

 【アキアカネ】

 【ショウジョウトンボ】

 木陰で休んでいるオオウラギンスジヒョウモンを初見した。  


昨年、一昨年の同じ季節のブログを見る。同じことの繰り返しだ。
いつも小さな自然から同じ感動をもらいながら、年を経ていく。
素晴らしいことではないか。すべてに感謝以外にない。

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お見舞い 墓参り

2009-07-15 | 日々の生活

6月初めに大きな手術をした義兄を見舞いながら、今週末、妻の実家のある信州へ両親の墓参りに行こうと思っている。
 ちょっと運転にも不安があるので、末娘と3人で行く計画を立てている。

 7月は盂蘭盆の月、お盆が近づくと普段忘れている父や母に会いたい気持ちになる。毎年この時期には欠かさずふるさとへ帰っているが、いつもふるさとはいいものだ。妻のふるさと信州は、私の第二のふるさとでもある。
 両親はすでにいないが、ひさしぶりにはらからとも話しがしたい、そして誰しもが自分を育んだふるさとの山河、空気に触れたい思いにかられるものだ。

月に一度の検診日だった。肝機能の数値がかなり高かく、がっかりした。最近は何度か、昔ときどきあったような痛みを感じていた。また、なんとなく疲れるような気がしていた。近々、詳しく診てもらおうと思っている。
  
 きょうは朝から強い日差しが照りつけ、気温もかなり上がりそうだ。
 マルハナバチが色の濃くなったアジサイの花を次から次へと飛び回っている。

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白い虫

2009-07-14 | 昆虫
             【リンゴコフキハムシ】


 キクイモモドキの花の上に、白い虫が止まっていた。一瞬、ウリハムシの白化した異常体か?と思った。
 図鑑で調べたら、リンゴコフキハムシという白い虫がいた。あの白いのは粉だったのか?
 ネットで検索したら間違いないようだ。
 リンゴコフキハムシは,広葉樹につくハムシで,リンゴ,ナシ,ウメ,クリ,クルミなどの害虫という。最初は,羽や胸など体のほとんどの部分が真っ白い粉で覆われているが、だんだんとれてくると,本当の体色である黒になるらしい。丁度白いときに出会えて良かった。

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 日曜日、郡山方面に出かけた折りに、道路沿いの松林の中に、ヤマユリが咲き出していた。ここを通るときはいつも注意しながらユリの群落を眺めていた。車を降りて写真を撮った。 いつも見ているところからさらに奥の方にも群落が見えた。静かな林の中で、誰に見せるでもなく見事に咲いていた。大きな花びらの上にヨツスジハナカミキリが来ていた。



 




お化けキュウリ

2009-07-13 | 日々の生活

 春に、普段行かない裏庭の草むしりをして、少し草花を植えた。あちこちに芽を出していたサンショやカエデ、挿し芽で増えたバラなども移植した。
今朝、何気なく裏庭をのぞいたらびっくり、そのとき1本植えておいたキュウリに、これまで見たことのない太い大きなキュウリを見つけた。南の庭に小さな菜園を作ってあるが、そこより陽当たりの悪いところでよく成ったものだ。よく見たら、4本も転がっているではないか。

 家庭菜園と言うほどではないが、孫たちの観察用を兼ねて、南の庭の隅にいろいろ植えてある。ミニトマト、キュウリ、唐辛子、そして今年は初めてブロッコリーやレタス、サラダ菜なども植えた。
 ミニトマトも色づき、毎日結構採れるようになった。

 キュウリにも種類があるのだろうか。ネットで調べたら、いぼの刺の色から、黒いぼ種と白いぼ種にわけられるようだ。また、苗は病気にかかり難くするため、カボチャの台木に接木をしてるらしい。そう言えば、接いであった。
 お化けキュウリを計ったら、大きいのは長さ39センチ、太さ7センチもあった。早速、スライスした塩もみが食卓に載った。

のどかな草原に遊ぶ

2009-07-12 | 昆虫
          【アザミに来たキタキチョウ】

 何かの話で、武琉がダムを見たいと言いだした。昨日は午前中まではっきりせず、このところ梅雨らしい日が続いていたが、昼過ぎに晴れ間がのぞいたので「東山ダム」まで車を走らせた。武琉も萌香も、二人とも網と虫かごを持っての散策だ。



 じきに雲行きが怪しくなり始め、黒い雲に覆われ始めた。草原は一瞬秋の風情を感じ、心地よい涼しさだった。所々に翅の傷んだヒメシジミが飛び出し、かなりのアキアカネが舞っていた。キタキチョウも今年初めて見た。
ダムの周囲をゆっくり回って、温泉に下りるころはいい陽が当たってきた。

 

 今朝、武琉が観察していたキアゲハが羽化した。昨日はかなり蛹の色が黒ずんできたので、羽化も近いと思っていたが、今朝5時にはすでに殻から抜けていた。
 いつかは孫に羽化の瞬間を見せたいと思っている。




KJ法

2009-07-10 | 教育を考える


今朝、新聞で文化人類学者の川喜田二郎先生の訃報に接した。
 氏の著書「発想法」「続・発想法」「可能性の探検」「チームワーク」などはいつも座右にあった。そして、氏により提唱された創造的な問題解決技法であるKJ法は、いつも私の思考を助けてくれるツールであった。
 知育偏重の時代から、生きる力を重視する教育への変換時期に、私は種々の場面でKJ法を一つの教材として位置づけ実践した。

 KJ法は、いろいろな側面からもたらされる点的な情報を、より論理的な線的な情報に変える一つの問題解決の技法である。また、異質なデータ・情報を統合することによって、新しい発想・アイディアを生むことのできる奥の深い方法論であり、それは、教職にあり「創造性の涵養」をテーマにしていた私にとって、高校生たちに生き生きした主体的な参画意欲、チームワーク、物の見方、考え方を培うことができる一つの思想でもあった。

 今、データを書き込んだカードを並べ替えた昔の光景が浮かんでくる。
 KJ法から教えられた幾多の全人格的な理念を思いながら、KJ法に出会ったことに感謝しつつ、先生のご冥福を祈りたい。


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梅雨時 夕方の庭

2009-07-08 | 日々の生活
          【変わったドクダミ】

  夕方5時、散歩の時間だ。ラックが時間になると連れて行けと吠える。
 霧雨程度なので、野球帽をかぶっていつものコースを廻ってきた。ラックは家族の仲間入りして16年になる。人間ならもう90才と言ったところか。
 数年前には突然足が痙攣し、階段を上がれなくなったが持ち直した。最近では耳も遠くなり、目も片側は白内障だろうか白くなっている。たしかに穏やかになり歳は取ったが元気でいてくれることが嬉しく、毎日の散歩で自分も健康をもらっている。

【ラック 長生きしろよ】
 

散歩から戻り、デジカメを持って涼しくなった夕方の庭を廻った。ラックは何処へ行くにも、ずっと私の後を付いてきた。
八重咲きのドクダミがきれいに咲いていた。山野草愛好家のHさんに、たしか一昨年いただいたものだが、昨年は絶えてしまったかと思っていたが、今年一株増えて咲いた。よく見るとした下の方の総包片には緑の斑が入っていて、八重咲の花の横から別に花茎が2本出て咲いていた。どんどん殖えて欲しいと思っている。アジサイに遅れてノリウツギが咲き始めていた。また、その横の、花の終わったシモツケの2番花が濃いピンクに咲き始めた。カネノナルキの大木の鉢に背の低いサンジソウが咲いていた。クガイソウもきれいだ。

 【シモツケ】

 【サンジソウ】

 【クガイソウ】

 キクイモモドキには待ちかねたアシグロツユムシの幼虫が1匹姿を見せた。これから毎日、成長を見るのが楽しみである。夕方はっきりと目立つしい黄色いキクイモモドキの花にモンシロチョウが止まっていた。今夜はここで休むのだろう。
 すぐに寄ってくる蚊に注意しながら、涼しい梅雨時の夕方の庭を楽しんだ。

【アシグロツユムシ】
 

【キクイモモドキのモンシロ】
 


自然界の過酷なドラマ

2009-07-07 | 昆虫


梅雨の晴れ間、3時過ぎに近くの里山を数か所散策してきた。

 それは、ほんの一分足らずの惨劇だった。
 のどかなあぜ道にシジミチョウが舞っていた。背後から大きなトンボが近づき、空中で小さな命を捉え、近くの葉に止まった。無惨にも、チョウの翅が、一片一片サクラの花びらの散るように舞った。弱肉強食、自然界の過酷なドラマの一部始終を見つめた。
カメラを向けると、どうもコオニヤンマのようだった。食べられるチョウの、一枚残った黒い♀の翅の表を確認した。ツバメシジミの♀だ。
 逃れる術も知らなかったろう。何が起こったかも分からなかっただろう。
 トンボは、何ごともなかったように、悠然と飛び去っていった。
 仕方のない事実と受け入れざるを得ないが、日々このような当たり前の厳しい自然界の光景が繰り返されているのだろう。  2009.7.5