エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

変わらない里山の自然

2011-09-29 | Weblog

  巡り来た秋、何ら今までと変わらない里山の自然を見つめている。

 銀色に輝くススキが波打つ山道で、ハンミョウの美しい金属色にみとれる。

 

色あせたアザミには羽の傷んだヒョウモンチョウが無心に蜜を吸っている。ウラギンスジヒョウモンが盛んに産卵している。

マイコアカネの交尾

今、暑さの夏を過ごした小さな命は安らぎのとき、すべてが愛おしく、昔のままだ。

トリカブト

アキアカネ


 でも、いつも震災や原発のことが頭から離れずに、心が沈む。

わずかな義援をしても心は晴れず、当たり前の生活にもなぜか後ろめたさが募る。きっと、誰もがそうなのだろう。

 もう、過ぎてしまった3・11を「仕方ない」と言い聞かせ、

すり切れた良寛の漢詩に、「今日を生きよう」と気を新たにしたいと思う。

 この天高い青空を、すっきりした気持ちでながめられる日が一年でも早くと願っている。

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秋晴れ リンゴ狩り

2011-09-27 | Weblog

3連休がつかの間に過ぎてしまった。

23日は会津まつり、午後は雨模様の肌寒い一日だった。

翌24日は朝から真っ青な空が広がった。孫たちとリンゴ園に行った。リンゴを穫らせてやりたかった。

Hさんのリンゴ園で真っ赤なリンゴ「つがる」を穫らせていただいた。リンゴの軸に人差し指を当てて回してもぐ。
子供たちは教えられたとおりに沢山のリンゴをもいだ。

リンゴの木の下の草むらには大きなエンマコオロギが跳びはね、まごたちは一生懸命追いかけていた。

 トンボ池に足を伸ばした。山道の両がわは、ススキが銀色に光り、赤トンボが沢山飛んでいた。

アザミの花に蜜を吸うヒョウモンは、羽がボロボロで傷ましい。

 

 池では、オオルリボシヤンマがあちこちで盛んに産卵していた。

 

また、ナニワマダラトンボも連結し、池の端の草地に打空産卵を繰り返していた。

武琉と萠香は,仲良くバッタ採りだ。

家で飼うと言い。トノサマバッタばかりを捕って虫かごに入れていた。

今日で3日目、ススキやリンゴを入れて、意欲的にバッタを観察している。

25日は吾妻へ行った。

すばらしい体験ができた3連休だったが、やはり、子供たちには極力、自然の中での貴重な体験をさせたいと思っている。

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秋満喫 吾妻へ

2011-09-25 | Weblog

                                【磐梯山 猪苗代湖水が霞んで見えた。】

   今朝、突然の思いつきで、孫とママ、明子夫妻も誘ってスカイラインへ行った。思えば、夢みたいに元気になった。

この前は、もう7年になるだろうか。退院後まもなく、ほとんど歩けない身体だったが、どうしても行きたくて息子の車に乗せて貰ってきたことがあった。

 木道に寝転び、一切経山に流れる雲を目で追っていたことを思い出す。

浄土平湿原は、もう虫たちの季節はとうに終わってしまったような静けさだった。
孫谷、妻が一緒だったので、出来れば鎌沼までのコースも断念、見晴らしの良いところまでのぼって引き返した。

 キリの向こうに駐車場が見えた。

 

久々に高原の空気に触れた。所々の吾妻五葉の間に、コケモモやヤマハハコが咲いていた。クロマメノキやイワカガミも久しぶりだった。

クロマメノキ

  コケモモ

  ヤマハハコ

イワカガミ

 スカイラインの道路はあちこち地震傷んでいた。
 今、県内の有料山岳道路は無料で、浄土平の駐車場も無料開放されていた。
 木道の広いところでお弁当を広げた。霧が流れ、時折日が陰ると、肌寒いらいだった。

一切経山へは、火山活動が盛んで、入山が禁止されていた。中腹から噴煙が上がっていた。

 

 

まだ子供たちが、今の孫たちと同じ年齢のころには、よく吾妻へは来ていた。
雄大な高原の眺めはきっと子供たちの心の片隅に残っていることだと思う。
孫たちにも、これからはもっと山登りの体験をさせてやりたいと思った。

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会津まつり

2011-09-23 | Weblog

  毎年も秋彼岸、「会津まつり」が始まった。
 きのうは市内の子供会中心の提灯行列が予定されたが、大雨警報などが出て中止となった。でも、行灯の審査があった。
 苦労して子供会で作った行灯を、町内役員、子供会役員で神明通りまで搬入した。 審査の結果、昨年同様に優秀賞をいただいた。

 

 今朝は、久々の晴れ、暑くも寒くもない快適な「まつり日和」となった。
 自転車で一人行動することにした。
 しばらくぶりに、本丸の出陣式を見た。出発前の火縄銃演武は良かった。

 まつりのメイン「藩公行列」は、会津の先人に感謝するとともに、戊辰の役で亡くなった会津藩士や戦火に巻き込まれた方の慰霊と鎮魂の意義もある。
 椿坂を下りた北出丸で、殿様たちが乗馬するところで街に繰り出す隊列を見送った。

     

 毎年同じだが、最近は昔の会津藩縁の藩からの応援があった。
 滋賀の日野市からは蒲生氏郷公、横須賀から横須賀開国甲冑隊、むつ市から斗南藩主、長岡市から長岡藩銃士隊、桑名市から桑名藩主、東京日野市からは新撰組土方歳三など、それぞれ団体の行列があった。いつもの筆頭家老・西郷頼母役の早乙女貢さんがいないのが寂しい。また今年は、震災で避難して来ている大熊町の中学生が白虎2番隊を演じ、沿道からは、「大熊、がんばれ!とひときわ高い励ましの声援が送られていた 

   

 お城の南に隣接するお墓に参った。既にきれいな生花が供えられていた。多分Oさんだろう。ありがとう。

 武徳殿のとなりの弓道場では「まつりの弓道大会」が、プール脇の相撲場では「小・中学校の相撲選手権大会」が行われていた。

 金山のW君はどうしているだろうか。

   

帰路、相生町のコープ前でもう一度行列を面物した。

沿道の街の人たちの平和な顔をながめながら、人々の絆を意識した。 妻や孫たちはどこで見ているだろうか。

午後は一転曇り空から雨がぱらぱら、肌寒い天候になってしまった。
午後は一中からスタート、中央通りから七日町、桂林寺通り本町から武田病院前から帰城する。帰陣式ではゲストの堀内孝雄さんが「白虎隊」の主題歌「愛しき日々」を熱唱することになっている。  

  明日は、市内小学校の鼓笛隊パレードと日新館童子行列がある。
 まつりが終わるといよいよ秋が深まっていく。そして、色づいた葉が落ち、雪の季節ももうすぐだ。

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夏から秋への里山

2011-09-21 | Weblog

 台風15号、ゆっくりな速度で四国に近づいている。

秋雨前線を刺激して、全国的に大雨,明日からの会津まつりも心配だ。

残暑も一段落,雨の庭の木々も夏の疲れを癒しているようだ。

先日,Hさんのリンゴ園を覗いた。いよいよ収穫の季節、「つがる」のもぎとりが始まっていた。

Dがキラキラ光っていた。熊よけだそうだ。 少し高くすれば,ヒヨドリよけになるらしい。

そこここに秋の気配が濃くなっている。 

マユタテアカネの交尾

ヒメアカタテハの産卵、食草はヨモギだった。

ウラギンヒョウモンの産卵、こちらはスミレの仲間。

オオシオカラトンボの無残な姿に、夏の名残。

もう産卵は済んだのだろうか、アマゴイルリトンボ♀も餌食に。

わずかだがまだ残っていた。

これは,アジアイトトンボだろうか。小型で腹部第9節がきれいなブルーだ。

珍しくミドリヒョウモンのペアに出会った。

 

こちらは,サワヒヨドリに来たウラアギンヒョウモン。

 トンボ池に行くとキトンボも現れた、

オオルリボシヤンマが産卵している。

ノシメトンボとワレモコウ・・・俳句の季重ねと言ったところか。

マイコアカネは生息環境が違うのか,個体数が少ないようだ。

尾花が銀色になびく。こちら、まだ花粉付き、白い羽毛状柱頭がまだ伸びなていない。

エノコログサが逆光に美しい。

静寂の秋の里山を巡るとき、一瞬もの悲しさ、寂しさを感じるのはなぜだろうか。

それは、身近な愛おしい虫たちとのしばしの別れであり、巡りくる寒い季節を意識するからだろうか。

これからの秋を存分に楽しみたいと思う。

 

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誕生日のケーキ

2011-09-20 | Weblog

9月誕生日を迎えた3人、紗英ちゃん3歳、武琉くん9歳、ママ?歳になる。

たいしたご馳走もないが、その都度のケーキは忘れない。

今日は武琉くんの誕生日、これで9月は3回目のケーキとなった。9/20

誕生日と言わず、時々食べている贅沢を思うがまごたちの嬉しそうな顔が嬉しい。

9/17

萌ちゃん一人で作ったママへのプレゼント料理です。

9/17

9/2 紗英ちゃんの時は、本人不在の我が家でのお誕生お祝いでした。

毎日、楽しく朗らかな家庭でありたい。みんな健やかに育てと祈る。

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トンボの糞

2011-09-19 | Weblog

 身近な自然を観察していると、ときどき分からないことに出会う。
いろいろ調べて分からないときには、いつも、ネットで「日本自然科学写真協会 画像掲示板」で訪ねることにしている。
 いかなる疑問にも、全国の愛好家がすぐに教えてくれる。何度も救われてきた。
 先日は、尻尾から長いものがでている不思議なアキアカネに出会った。


  早速、「変な赤トンボに会いました。これなんでしょう!」と画像掲示板で訪ねた。
 早速、お二人から回答が寄せられた。
 「ツルリン」さんから、ご丁寧な回答が寄せられた。 
 《 尻尾から出ている長いものは、夢を壊すようで申し訳ないですが、糞だと思います。本来もっと短い段階で切れるはずのものが、たまたま何かの原因で切れていないのではないかと。同じキンギョでも、糞が長いときもあれば短いときもあるという感じでしょうか。トンボの場合ではかなり珍しいと思いますが。
 知り合いのトンボ屋さんとも協議しましたし、獣医ですが寄生虫に詳しい方にも見てもらいましたが、ハリガネムシとか他の寄生虫とかではなく、結局みんな糞だろうということで落ち着きました。他の方から他の案も出るかもしれませんが、とりあえず、こちらでの結論を参考までに記しました。参考になれば幸いです。 》
はじめは、寄生虫では?と直感したが、糞とは考え及ばなかった。
 ツルリンさんの、十分納得できる回答にすぐにお礼を返信した。
 ツルリンさんの言うように「かなり珍しい」トンボに出会え、貴重な証拠写真を撮れたと、自負している。

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マダラナニワトンボ 今年も

2011-09-18 | Weblog

暑さ寒さは彼岸までと言う。いつも,当たっていると思う。

厳しい残暑の中、いつものようにトンボやチョウを見にいった。飽きもせずに。

今年も,待ちに待っていたマダラナニワトンボが無事発生した。9/12に1頭初見。

この、絶滅が危惧されるトンボ、その後、兄弟たちも増え、先日は産卵風景を観察できた。

 

連結して、狭い範囲をホバリングしながら石の上、草地に打空産卵していた。

卵が落ちる瞬間も撮影できた。

やがて連結が溶けて、風の吹く日陰で、雌が単独で産卵していた。

 

今日は、カンガレイにアオイトトンボの産卵のラッシュだった。

発生個体数は、年により変動するようだが、集団産卵は5年ぶりだった。

他に、アジアイトトンボが単独で産卵していた。

炎天下にハンミョウも元気だ。光の角度によって、色合いが微妙に変化してきれいだ。

今日は、久しぶりにアオイトトンボの集団産卵風景を見ることができた。

連結してペアになって、カンガレイの茎を上や下に移動しながら、キリで揉むようにして産卵していた。
 アオイトトンボは羽を広げて止まるのが特徴、水色の眼がきれいで、♂は胸の下半分に白い粉をふいている。 

 

2008年9月のブログを見ると、同じような観察記録があった。

毎年繰り返される自然の営み、いつまでも続いてほしいと願っている。

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甥を見舞う

2011-09-14 | 日々の生活

                          

  先週末の3日間、甥を見舞いに信州へ行った。
9/8(木)
 高速道を約5時間かかって病院へ直行した。途中、妙高SAで昼休み、

妙高山

姨捨SAから長野市を望む

この前見舞ったのが6月中頃、しばらくぶりに見るKくんは笑顔で迎えてくれた。

リハビリに頑張るKくんが何より穏やかな表情だったので安堵した。

徐々に快方に向かっている、焦らずに頑張って欲しいと思う。

 妻の実家へ、安曇野から日没間際の常念岳が美しくそびえていた。

常念岳

9/9(金) 
 朝早く姉を訪ねた。毎日の病院通いは大変だろう。午後病院へ行くことにした。

午前中、妻と近くの《国営アルプスあづみの公園》へ行った。1度ゆっくり歩いてみたいと思っていた。

花に集まるチョウを撮りながら、公園内を散策した。運良く、フジバカマにアサギマダラが舞ってきた。とても撮影しやすいチョウだ。

何とも言えないたおやかな飛翔はすがすがしい高原の妖精といってもいいのではないだろうか。

 テーマ展示館は素晴らしかった。理科教室でチョウの標本や水槽を泳ぐヤマメ、信州サーモンなどを観察できた。

芸術教室では白樺のコースターに「磐梯山」を描いた。楽しいひとときを過ごした。

メスグロヒョウモン

ルリタテハ

クジャクチョウ

アサギマダラ

 信州そばに舌鼓を打って、2時ころ病院へ着いた。

リハビリの合間に、Kくん、義兄夫妻としばらく歓談した。一日も早い快方を願い、夕方妻の実家へ向かった。
 夕食前に、黄金にたわわに実った稲を見ながら、お墓参りに行った。
「元気でやっています。また来ます。」と、父、母に告げた。

9/10(土)
  帰りは折角来たのでと、上田へ出ることにした。
 滋野から地蔵峠を登り、実に40年ぶりに池の平湿原へ向かった。
 大病後、息子の車で妻の実家へ遊んだ折、卒業後初めて湯の丸高原へ立ち寄った。

 あのときは、嬬恋村から草津温泉へ向かう途中で、確か、救われた命を見つめていたころでもあり涙が出るほど嬉しかった。
  40年前は地蔵峠から2時間ほど歩いた覚えがある。今は車で湿原の駐車場まで行くことができた。
 数台来ているかっと想像したが、なんと駐車場は満杯だった。都会から手頃に来られる大自然なのだろう。
 湿原は昔のままに静かに佇んでいた。

 立派な木道をゆっくり歩いた。あちこち木道のいたを修理していた。

 三脚を持たなかったので、妻とのツーショットがなかった。標高2000mの「鏡池」の前で、思い切って横にいたハイカーにシャターをお願いした。

ベニヒカゲ

ベニヒカゲ

  所々リンドウが咲いていた。終わりかけたマツムシソウにこれまた翅が傷んだベニヒカゲが集まっていた。

 ベニヒカゲを見るのも40年ぶり、懐かしさが込み上げてきた。
 ヤナギランは既に綿毛を輝かせていた。もう行くことはないだろうかと思うと、急に切なくなってしまった。

 いくらも来ようと思えば来れる。今度はコマクサの咲くころに三方が峰へのぼってみたいと思った。

 同じ道を上田へ下った。高速に乗る前に、真田町と上田に二人の恩師を訪ねた。
 恩師たちは、顔を合わせたとたんに、原発の影響を心配してくださった。

いずれも突然の訪問で、しかも短い時間だったが、懐かしいお話しをすることが出来て、嬉しかった。

恩師の書斎に書がかけられていた。先生の書だと思われるが、先生の歩まれた道からの詩に心を打たれた。

  有意義な3日間だった。4時間余、暗くなった我が家へ無事戻った。

 翌日曜日、1日かかりで写真を整理し、信州の姉たち、恩師2人に礼状を認めた。

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町内の研修視察

2011-09-13 | Weblog

 
きのう町内会の研修視察があった。参加者は平日でもあり、14名だった。
いつもは、遠くへバスでの研修だったようだが、今年は身近な町内の学校、「県立学鳳中学校・高等学校」とお寺「妙国寺」を見せていただいた。
有意義な研修が出来た。

以下研修の概要
① 学鳳中学校・高等学校  13:20~15:00
 開学して5年になる、県立の中高一貫教育のシンボルだ。
 学校長、教頭らの管理職の出迎えを受け、学校の概要を説明された。
 構内を巡りながら、授業も参観させていただいた。
 第一印象は、「広くて、明るい」。
 かつての50人学級、狭い教室での我々の受けた画一的授業から、時代は変わり、
今最先端の教育環境にある生徒たちは幸せだと感じた。
 いつも外からながめている巨大なブラックボックス、その中で毎日繰り返される落ち着いた学校生活の 一端を垣間見ることが出来た。
 新しい、機能的な校舎での、中高一貫教育の学習環境は実に素晴らしかった。
 
 

 

② 妙国寺  3:30~4:40
 住職から、○日什大正師の生涯、○戊辰戦争と妙国寺についてのお話をお聞きした。
 パンフレット表紙には〈日什大正師御霊廟〉の写真に「什祖廟 本山 妙国寺」とある。
 開創は明徳3年、620年の歴史ある寺だ。
  本堂の脇の廊下には、現在の本堂が建立される以前の山門や本堂の写真や、容保公謹慎の間などの写真が掲げられて興味を引いた。 また、【寶光山妙国寺 全盛之図】なる古地図に往時の八幡村を想像した。

   

  

   会津蒔絵の絵天井

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秋を感じる朝

2011-09-07 | Weblog

  今朝、美しい黎明に飛び起きた。真っ青な空に浮かぶ雲が茜色に輝いていた。
 5時を回ったところ、気温は13℃、本当の秋が訪れた。

  朝の庭に、起こされたアキアカネが静かに舞った。
 キキョウ、ハギの花も終わり、紫色のユウゼンギクが朝日に凛と咲いている。
 オオチャバネセセリやイチモンジセセリも訪れ、ミズヒキが赤い宝石をちりばめている。 美しいコントラストだ。

しばらく見なかったホシミスジがのんびりひらひらと舞い、夏の終わりを漂わせている。 

 午前中、しばらくぶりにトンボを見に行きたいと思っている。

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赤井谷地エコミュージアム構想

2011-09-05 | 環境問題

                     【乾燥化進む赤井谷地  2011.6撮】

 
何年も前から気になっていることがある。
猪苗代湖の北西岸に位置する高層湿原、天然記念物 に指定されている「赤井谷地沼野植物群落」の現状だ。
   前に拙ブログ 【「赤井谷地湿原の危機」  2011-06-08  環境問題 】を書いた。

 市の図書館でいろいろ調べてみた。
 市では  1992年(平成4年)から、福島県教育委員会では1994年(平成6年)から、赤井谷地の学術的価値の再検討と現状把握を目的に、総合的な学術調査を実施し、その報告書が出ていた。その報告書を閲覧することが出来た。
その後、1999年(平成11年)に、赤井谷地復元保存のための指針となる『赤井谷地沼野植物群落保存管理計画』が策定された。

 4-5万年から2万年前に、泥炭ドームを発達させて出来た高層湿原が、今危機的な状況にあることを再認識させられた。
 個人的に興味があるのは、ときどき訪れる谷地の周辺のチョウやトンボだ。
 明らかに乾燥化が進む湿原では、トンボの生息は致命的である。最近の生息状況もかなり変化がある。その他、植物の植生だけでなく、湿原環境に生息する昆虫はじめ動物の保全が急務であると思っている。

 計画書で、『赤井谷地エコミュージアム構想』を初めて知った。
 計画書の発行からからもう12年になる。その後、この計画はどう検討され、現在どう進んでいるのだろうか。是非知りたいと思う。
 『エコミュージアム構想』を見て、信州の霧ヶ峰や志賀高原の湿原、また雄国沼の木道浮かんできた。
 構想には、①保護・保全機能 ②展示・普及機能 ③調査・研究機能 ④レクリェーション機能 などの全体像が提案され、概念図スケッチが示されていた。
 放っておけば明らかに失われる貴重な自然。どう保全を図るか、難しいだろう。でも、こうした構想の実現は、一つの素晴らしい対策に違いない。
  近々、赤井谷地の保全計画の進捗状況を市の教育委員会に訪ねたいと思っている。   
  

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夏の終わりのトンボたち

2011-09-02 | 自然観察

 台風が近づいている。
 朝食を済ませた窓越しにサルスベリが風に揺れている。
 いましがた降り出した雨の中、ミンミンゼミが、往く夏を惜しむかのように鳴いている。
 孫の登校を見送って、今日もゆっくりした朝が始まった。
 台風の影響もあるのか、秋とはいえ風も生暖かくまだまだ季節は夏の中にある。

 昨日またトンボの様子を見に行った。

 オオルリボシヤンマが産卵していた。産卵風景をポケデジの画像で撮った。

 画像は、ファイル変換、編集など、また一から復習してブログに貼りたい。

 キトンボが木々の枝に止まっている。割と警戒心が強くて写しにくい。

キトンボ

マユタテアカネ

オニヤンマは目を中足で拭っていた。

類も少ないが、オオイトトンボ、連結のモノサシトンボ、キイトトンボなどが、また、アマゴイルリトンボもまだ元気でいた。

オオイトトンボ

モノサシトンボ

キイトトンボ


アマゴイルリ

 心待ちにしているナニワマダラトンボ、昨年は9月4日に初見している。
 毎年、この絶滅を危惧されているトンボを心配している。
 彼らの生息環境は間違いなく悪化しているのだ。
 今年も生息する水辺の近くの農道で大きな道路工事があった。
 小さな生き物の命を守る取り組み、もっと危機意識を持った自然環境保全対策が急務だと思っている。

 田の脇の水たまりには、水生植物がいろいろ生えていて興味深い。

 紫色の花をつけ始めたのはコナギだろうか。これから茎を伸ばすのだろうか。
雰囲気がセントポーリアの花に似ている。

 コナギ

水面で咲いていたミズオオバコも少し茎を伸ばし、終わり近づいたオモダカの実が膨らんでいた。

よく見ると、オンブバッタがオモダカの花粉をおいしそうに食べていた。

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