いよいよ、「昆虫ウオッチング」 、今年は別に、年間共通のテーマ「生きものの観察」で、毎回少しのふれあい時間がある。
普段、短い観察で欲求不満もある子ども達だが、今日は午前中いっぱい昆虫とふれあえる。
開会前から、子ども達はそれぞれに捕虫網を持参し草むらに展開していた。
開会式で、活動内容や注意点を話し出発、山神社までの畑の土手では雲がかかり、暑さを感じず採集できた。
個体数は少ないが、下見のときよりいろいろな虫が見られた。
シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、アキアカネ、ミヤマアカネ、オツネントンボなど、
チョウ類は、キタテハ、スジグロシロチョウ、モンキチョウ、モンシロチョウ、ヤマトシジミなど、そしてウラギンシジミも。
田んぼ道では、子ども達が一生懸命オオシオカラトンボ追いかけた。その姿に60年前の自分が重なった。
がむしゃらに追いかけるがなかなか採れずに、採り方のコツを見せてやった。
山神社の林を抜けると、猛暑の日差しがもどり、ウバユリ、ユウガギク、ボタンヅル、コバギボウシ、クサギなどが咲く山道に虫を求めた。
咲き始めたクズの香りが嬉しかった。
子ども達は、無心に虫を追いかけた。
出発から約1時間、金堀の滝から少し登った〈バッタ広場〉の上の涼しい杉林の道で発表会。
各班2~3名が、これまで採ってきた虫をみんなに紹介した。
オニヤンマは人気で、美しい模様や複眼を観察できた。
それぞれに頑張って良い発表だった。虫かごから取り出し皆に見せてから空へ話した。
発表
約30分の発表を終え、帰路、金堀の滝で水辺に自由に遊んだ。
この時間を大切にいしたかった。子ども達は時間を忘れるほど夢中で遊んだ。
水生昆虫はほとんどいなかったが、サワガニを見つけた子もいた。
なかなか出来ないこうした体験は貴重と思う。
吸水に来たカラスアゲハ、滝で見つけたサワガニを、みんなに見てもらった。
素晴らしい環境だ。 今後も、「滝で遊ぼう!」で是非毎年体験させてやりたい。
水生昆虫については、僅かにカワゲラの幼虫が見られたが、こっと良い河原があればと思っている。
水辺で遊ぶ
今回、散策中には記録ファイルは持参せず、テントに戻ってから記録させた。
もりの子ども達も低学年が多くなり、メモも大変だ。
見つけた虫の名前や、散策で思ったこと、考えたことを1行でも記録に残せばと思う。
先生方はそれぞれに昆虫図鑑を持参してご指導頂いた。虫の特長から図鑑で虫の名前を知ることも大切だ。
この大テーマも5回目、散策コースについては、生息する虫や実施時期など再検討が必要かも知れない。
また、本年は、年間通しての「生きもの観察」も加わったので、今後さらに総合的な、よりよいプログラムを考えていきたい。
前回の「森のアートづくり」で作成した作品を配布した。
午後は、ジャガイモ掘りだ。
炎天下、先生方がシャベルでジャガイモを掘り起こし、子ども達が軍手で収穫した。 よく実ったカボチャも収穫した。
これまで疑問に思っていたが、子ども達はほとんど関わらなかったジャガイモの栽培について、収穫を体験するだけで、栽培の過程や苦労など知るよしもない。
今回は、収穫までの栽培、成長の過程について、サブリーダーから講話をいただいた。
子ども達も内容を理解し、一層収穫の喜びを体験できたと思う。
講話内容:種イモを、先生方で植え付けた(株間30cm、施肥)4/24
芽搔き:ジャガイモから出てきた芽が5cm程度に伸びたら、硬くてよい芽を数本残して残りは引き抜く。
土寄せ:芽かき後、土に追肥を混ぜた後に軽く土寄せをする。適宜、雑草を抜く。
草丈が30cmほどに成長したら、2回目の土寄せと追肥をする。
ジャガイモが大きくなってくると土から出てしまうことがあり、太陽光に当たると緑色になり有害物質であるソラニンの含有量が増える。
土から出たジャガイモは土寄せをして埋める。
花摘み:養分が取られないように早めに摘む。
10月 第6回 サツマイモと落花生の収穫がある。その際にも、それらの生育過程についての講話を準備したい。
台風10号の影響で、前日と翌日は雨、 幸運な昆虫ウオッチングが終わった。(2019.8.17)