東山ダムの外れに、ダムに注ぐ猿滝が見える。その向かいにそば処「猿滝茶屋」がある。
ヒメシジミを撮りに年に数回訪れる際には必ず立ち寄る。ヒメシジミの発生は来月半だが、山の様子を見に行った。
池の端に建つ観音さまに手をあわせた。気づくと、その横にあった解説板がなかった。
このお店の広場では、例年オオミスジ、オオムラサキが見られる。
大巣子の広場は何十年も変わらず、往時のスキー場の賑わいを思い出した。
丁度咲き始めたタニウツギがきれいに風に揺れていた。
水の流れる山道は吸水に集まるチョウがいつも楽しみだ。未だ少し早いようだ。コチャバネセセリ、越冬の傷んだテングチョウ、イチモンジチョウなどが吸水に来ていた。
ミヤマセセリ、ダイミョウセセリがハルジョオンに、終わりかけのコンロンソウにツマキチョウが吸蜜していた。
帰宅後、観音様の脇の看板の写真を探した。
建立が平成11年、説明から戦友の鎮魂と供養のため施立とある。
おそらく、店主のお父上だろう。
級友、拓友、戦友、そして亡き友を思い出す。激動の時代を過ごし、年を老いたこと。
文面から、多くの友を戦争でなくした切ない心情が伝わってきた。
何年か前の観音様