エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

ヒメシロチョウが危ない

2014-08-30 | 環境問題

 

田んぼの脇の広い草原にヒメシロチョウの産卵を見たのは数日前だ。

田の土手のツルフジバカマは刈られる運命、いつもはらはら見つめていたが、この草原の草は頻繁には刈られない。

多少安心していたが、昨日訪ねるとこの草原もすっかり刈られていた。

刈られた草原   刈られた土手

昨日、土手の草刈りしている農家の人と話した。年に6回は草刈りするという。今まで年3度と聞いていたので、またがっかり。

刈られる間をくぐり抜けてなんとか成長する個体もある。でも、産卵から蛹化まで約1ヶ月を無事に過ごせる個体はわずかだろう。

田を離れた、農道脇の草むらのヒメシロチョウの食草ツルフジバカマは今きれいな紫の花を付けている。

その草原では草丈は膝ほどで花は当然咲かない、だから柔らかい新芽にわずかな3化の個体が卵を産んでいた。

と言うことは、春から1度は刈られていたのだろう。

3回も繰り返す命なのに・・・、現実は厳しい。 つまり、この狭い空間で、一斉に地域全体が除草されることが致命的なのだと思う。

詳しく除草の時期、計画を聞いてこようと思っている。

また、草刈りもなんとか適切な時間差が必要だろう。そして、刈らないで済む場所へのツルフジバカマの移植もいいかもしれない。

これから時間差で羽化する3化個体がなんとか食草を見つけ、産卵し、その卵が無事に成長することを願っている。

そして、蛹が雪の季節を無事切り抜けて来春再開できることを心から願っている。

この狭い空間で生き延びているヒメシロチョウが、今危機的状況と思う。

正に、除草が原因で、ヒメシロチョウの生き残りが決まるのだ。日々彼女らの行方が心配で眠れない。

 3化のヒメシロチョウ  残るツルフジバカマ


 豊かな水辺環境 万全の保全対策を願う

2014-08-29 | Weblog

  役所(県建設事務所)への要望は今から6年前に遡る。レクレーション公園の池の保全管理の件だ。池の水位が低下し悪夢の6年が経とうとしている。再三のお願いに地下水くみ上げのポンプが回復したが、2年持たずにダウン、以来6年程新しい水の流入がないため池状態だ。
 その後毎年要望しつづけて来たが埒があかず,昨年からは文書で環境保全重視の提言をしてきた。

 その間担当者の名刺は増えるだけで、毎年、「予算が付かない」との返事を繰り返している。
予算の問題じゃない、、この池の管理には環境保全の意識が全くないのだ。
  
  この人工池は自然の中のビオトープであり、長い年月に動植物の種や生態系は飛躍的に豊かなものとなった。特に、天然記念物の赤井谷地に隣接するこの地域では、ビオトープネットワークと言える多くの棲み場が分散し、関連を持って存在していると思う。棲みついた貴重な種の積極的な保護対策が急務な現状だ。池(水辺環境)は生命線である。

 また、池の植生が変わり過半がカヤに覆い尽くされてしまい、見える水面は池の1,2割程度、夏場の水温は40℃を超え藻が異常発生し美観もよくない。

 ここ数年で激減したトンボ類、産卵に訪れていた絶滅が最も心配されるマダラナニワトンボもほとんどその姿を見ることはなくなった。

 

                                                                                                                             

 3年前から姿を消したマダラナニワトンボ、その飛来したときの産卵に備えて刈り残されたカヤを許可を得て刈り終えた。 カヤに囲まれた水面は見えにくいが・・・。↑ 

 池の管理はどうなっているのか。 絶えた自然を取り戻すのは難しい。

 お盆明けには工事に入るとの返事だったが、もう8月も終わる。その間3,4度訪ねてきたがいつまでも工事は始まらない。

 今朝も確認の電話をしたら、今年は予算が付かないとの返事。電話口で思わず大声で叫んでしまった。

 今年こそと思っていたので、堪忍袋の緒が切れた!。 月曜日最終的な返事をもらう。

 

 

 


秋の気配

2014-08-27 | Weblog

 8月もあと数日だ。この時期こんなに雨降りはなかったと思う。

数日前のD地域、ソバの花が満開、ススキの穂が輝きワレモコウの紅い玉が目立ってきた。すっかり秋の気配を感じた。

 久々の輝く青い眼 ハラビロトンボ

コバネアオイトトンボ、よく宝石のようなと表現されるオスの目玉の美しさ。

  ♀  

 ♂  ♀

 

 アオイトトンボ オオアオイトトンボ

池でおぼれるオオイトトンボを助けた。

     

  産卵 キイトトンボ  コオニヤンマ  マユタテアカネ 

いよいよ9月、今年もマダラナニワトンボと再会したい。


「星々の悲しみ」

2014-08-26 | 文芸

 

  初めて宮本輝を読んだのは「草原の椅子」だった。ブログ仲間のマーヤンさんから紹介されアマゾンから取り寄せた。いつか、この本で生き方を考え直した。
 その後、テレビ番組で、「 宮本輝「流転の歳月」」を視聴し、また新しい生き方を考えさせられた。

 しとしと梅雨のように降る雨の一日、何気なく側らの本棚から手にした一冊は宮本輝の「星々の悲しさ」、何度も読んだ短編だが、また、さわやかに読み終え、

 忘れていた思いが湧いてきた。

拙ブログで作者名「宮本輝」で検索すると3つヒットした。
 ○  青春の1ページ 2008-01-18
       http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/9a4082d6cec31c3f6df597e21b93f693
 ○  宮本輝 流転の歳月 2008-01-12
       http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/2a347aed9c6dcd39382f2dca9fb664fd
 ○ 生き方を考え直した1冊の本 2006-07-21
         http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/9ef3590fbe76222c9eb7bc494070a60c
   
   読み返してみると、いずれにも、そのときどきに新しい生き方を考えたときがあった。
  今回も同じだ。ときどき、惰性に流される日々を反省するが、そんなひとときとなった。


酒は静かに飲むべかりけり

2014-08-25 | Weblog

 

 先日トド伯父さんから、純米酒、会津娘『つるし』を頂戴した。

 先ず、いただいた4合瓶はまるでどぶろくを包むように新聞紙にきれいにくるまれ、「つるし」のラベルが下がっていた。トドさんが包んだのだろうか?。疑問が残る。後で聞いてみたい。

  ラベルには「会津娘 純米無濾過」「つるし」「酒袋を吊るし、しずくをあめたしずく酒。橋酒造より」とあり、蔵出しNoがふってある。 

この「つるし」、ネットで調べたら、出来上がったお酒を瓶詰し、一回だけ火入れしたのち蔵で低温熟成させたとあり、そうは作れず夏限定の人気の純米酒で、いつもは予約で完売らしい。そんな情報はからきし疎いが、トドさんは何本か購入と言っていたから、かなりの通だ。

ご飯を待てずに、早速冷えた「つるし」を晩酌にいただいた。聞き酒の才能はないが、とてもおいしいお酒だった。
 

    

 実は会津娘は伯父が飲んでいたお酒、もう40年も前にそれを真似して10本単位で購入していたお酒だ。その頃はたしかまだ1級、2級酒の表示だった。

 いつも安い酒を飲んでいるが、何本か高級な酒の在庫がある。もったいなくて飲めないのだが、早めに開けようと思っている。

 呑兵衛だが、最近は少し量を控えたいと思っている。
 

 「秋の夜長」の牧水の歌が浮かんできた。
 美味しい酒を、静かに、しみじみと、じっくり味わいながら飲みたいものだ。 

 トド伯父さん、ごちそうさまでした。

 


久々に 夜の巷へ

2014-08-24 | Weblog

 

 昨夜はトド伯父さんから「桐や会津蕎麦の会」へ招待された。
 定刻より早すぎてトドさんは未だ仕事中、しばらくお店の隅で待った。
 そこに素晴らしい絵手紙が壁全面に飾ってあった。どれも素晴らしい作品だ。
 作者は岡田伸さん、トドさんの義理のお兄さんとのことだった。
 絵も、文も素晴らしい一枚一枚をじっくり鑑賞した。作者の奥深い心情、お人柄が偲ばれる作品だった。
 後で「岡田伸 会津」 で検索すると、トドさんのお店が紹介されている、ブログ「 奥wa細道in会津 」【http://kounen40.blog97.fc2.com/blog-entry-72.html】に行き着いた。その写真をお借りした。(コメントで事後承諾をお願いした。)
  

 


 さて、「会津蕎麦の会」 【http://kiriyasoba.co.jp/index.php?m=aizusoba&t=sobakai
知らなかったが、2ヶ月に1度中町の桐やさんで開かれているという。
 たまたま同じテーブルに同席した5人、トド伯父さんを除いて、それぞれの方とは初対面だったが、珍しいことにお一人一人と共通の縁があって話は盛り上がった。つくづく会津は狭いと思わされた。
 普段人と話すことの少ない小生、蕎麦を食べる閑もないくらい堰を切ったように話した。 話題は日頃心配している自然環境保全のことに及んだ。皆真剣に聞いてくれた。
  お蕎麦の愛好者が自然に集まってのおいしいお蕎麦とお酒の会、なかなか良い会だと思う。入会しても良いと思っている。

 さて、2次会に誘われトドさんと、同席したMuさんとで、実に30年ぶりくらいの夜の巷に。勧められたカラオケは学生時代によく歌った「高原の旅数」「湖底の故郷」を歌った。懐かしさがこみ上げてきた。
 大分更けた夜道、携帯を持たない小生、電話ボックスが見つからない。とうとう我が家まで歩いて帰った。約3㎞あるか・・・。
 トド伯父さん、楽しいひとときを有り難うございました。


厳しい残暑 

2014-08-22 | Weblog

 

 昨日と今朝、孫たちを市営プールまで送った帰りみち、A地区へ寄った。
  オオルリボシヤンマが盛んに産卵していた。メスの周りを飛び交うオスの飛翔にチャレンジするも、なかなかうまく撮れない。これから秋深くまで飛び続ける。

  

   


 帰りかけたときに珍客ウラギンシジミ♂と会った。このチョウたま~に見かけるが、会津でも土着しているかは疑わしい。遠距離移動するチョウなのだ。
 なかなか人なつっこくて手を出すと指に載ってきた。生憎望遠レンズだったので、その写真は撮れなかった。

 


あっぱれ! 充実の夏休み

2014-08-22 | Weblog

 

 夏休みも終盤、孫の武くんの理科自由研究を見てやった。
 武くん、今年は最高学年で意欲的だった。どうも、休み前に研究計画を提出したからのようだった。
 途中で投げ出すことはないだろうと、いろいろ手伝ってやった。例年通りじいちゃんの出番だ。
 おかげでじいも、ザリガニについて初めていろいろ知ることが多かった。
 8/1のザリガニ採集から2週間、毎日観察日記を書いていた。
 きっかけは、「赤いザリガニが食べ物によって青くなる」と本で読んだからと言う。
 結局、カロチンを含む野菜を食べさせないで、魚を与えると青くなるらしい。
 でも、初めからの予想通りで、2週間では短すぎたようだ。顕著な色の変化は見られなかった。
 一つ、途中で素晴らしい発見があった。何か、身体の部分部分に白っぽいものが付き始め、写真に撮って驚いた。なんと、はさみや、頭、尾の部分が不思議な青い蛍光色に光っているのだ。
  ここに、公開する。

 

 なんとか20ページに及ぶ研究レポートが出来上がった。
 彼は休み中、水泳、ドジボールの選手でほぼ毎日練習や試合に出かけていた。また、所属のボーイスカウトで4泊5日のキャンプにも出かけた。
 きわめて充実した夏休みを褒めてやりたい。

 


庭のホシミスジ

2014-08-20 | 環境問題

 

もう数十年来、毎年ホシミスジが姿を見せてくれる。今年の初見は6/16だった。
でも、今年は未だ数回見かけただけだったが、今朝、新鮮な個体が舞ってきた。

 

遡ってブログで見てみた。初見日は、2013年は6/16、2012年は6/14、2011年は6/22、2010年は6/28、・・・・2006年は6/25とあった。
そう言えば、昔8月に庭で羽化を観察したことがあった。2009年8/28羽化の写真があった。また、2005.7/15に産卵している写真も残っている。

                                                    産卵 2005.7.15                                            羽化 2009.8.29

 蛹化     

図鑑を見ると、ホシミスジは年1回の発生で、西日本各地では年2回と書かれているが、会津若松では2回と言うことになる。
ホシミスジの食草は、シモツケ、ユキヤナギ、コデマリなどで、我が家の庭には十分すぎるほどある。何とか絶えずに生き延びて欲しいと思っている。
ちなみに、梅の木の周りにオオミスジが旋回していたが、2006年を最後に見かけなくなってしまった。

  ジャコウアゲハがずいぶん大きくなった。ウマノスズクサもヤマボウシの枝に絡みついて2回まで伸びている。数えたら5匹が終令だ。花もおいしそうに食べていた。
 しおれかけた部分を見つけた。茎をたどると、案の定低い位置の茎が食べられて切断されていた。 よくあることだが、お馬鹿さんだ。

      


小さな虫たち 守りたい思い

2014-08-19 | 環境問題

 

 会津地方の里山には、全国的にその絶滅が心配されているチョウやトンボが細々と生息している。

 毎年、その季節には彼女たちとの再会を念じながら里山を歩いている。

 ときどきの新聞投稿で貴重な虫たちのことや自然環境の悪化の現状を訴えているが、所詮間接的な意識は薄れて、具体的な環境保全にはつながらないと思っている。

 頼むは行政だと、何年にもわたり関係する役所へ具体的な要望をしているが、個人のちっぽけな思いは空しく、いまだに改善されない。

 昨今、自然と触れ合いを求めて活動をする人も多く、自然観光地は溢れている。

 でもその多くは休日のひとときの癒しで、自然環境への関心は日々の生活の中に薄れていくだろう。

 確かに、営々と生き続けてきた小さな虫たちのいのちがどうなろうと、切実に感じられないかもしれないが、私には愛おしくてならない。

 なんとか彼女たちを守りたい気持ちで里山を巡っている。        

 

お盆の入りの13日に、ヒメシロチョウの第3化を確認した。

その後、数日前の夕方、様子を見に行ってみたが、全く姿を見なかった。

しばらく雨降りが続き、しかも時間帯もあろうかと出かけた。いつもの田の畦を離れた草原でひ弱に飛ぶヒメシロチョウを見ることが出来た。

ヒメシロチョウは草刈りとの勝負と思う。農家の人は、稲の害虫退治に年3回の草刈りは欠かせないという。

水田を離れた草原に生き残りが期待できる。

ヒメシロチョウが膝上の草むらにツルフジバカマを求めて舞っていた。その根気と入ったらたいしたものだ。疲れを知らないように、休まず飛び続けていた。

刈り取られずに残ったツルフジバカマは、今濃い紫の花が満開だ。何度も刈り取られた土手のツルフジバカマは花を咲かせる暇がない。

   

  

草むらを歩くと、新鮮なオツネントンボやオオアオイトトンボが見られた。

                    オオアオイトトンボ                        マイコアカネ♂                                オツネントンボ

                                                                                   アオイトトンボ                                   まだアマゴイルリトンボが                              オオイトトンボか?

今日は久々に真夏日30度を超えた。エアコンフル回転ですずチャンが眠っている。

 

 


盆の墓参り

2014-08-16 | 日々の生活

 

  今日は終戦記念日、午前中にお墓参りをした。我が一族、8/2の一堂に会しての墓参を取り止めて2年目になる。

 線香と水を持ち、途中で花束を求めてお墓へ向かった。

 

 ひっそりしたお墓に、花が生けてあった。アレンジされた花束に紫色のトルコキキョウが印象的だった。すっかりご無沙汰して  いる親類の顔が浮かんだ。

 先客の花を囲むように白、黄色、赤の菊中心の花束を捧げた。

 いっぱいの線香を焚いた。初代の墓石の前にも数輪を供えた。

ときどき父、母がいる雲の上の世界に行ってみたいと思う。そして積もり積もった話をしてみたいと。

別れた両親、祖父母を思いながら、残されたものの楽しい日々を願った。お盆の墓参りは特別だ。

日だまりにミヤマアカネが、湯川ででも生まれたのか。

いつも墓参りの後はお城へ向かう。お堀にはギンヤンマやコフキトンボが飛んでいた。

例のヤドリギも一回り大きくなった。 

 帰路、近くのA地点の池を覗いた。コフキトンボ、ショウジョウトンボ、クロイトトンボくらいしかいない。

 アブがトンボをつかみながら目の前に止まった。我が友が餌食になり、自然界の弱肉強食の掟を垣間見た。

 ただ、確かに見た胸の黄色い縞模様が目に残っているが、アキアカネではなかった。そのトンボの同定が出来ないでいる。
  

  透き通るような細い流れに沿ってオニヤンマが悠々と飛んでいた。3~4頭が、ときどき鬼ごっこをしながら小川の上を行ったり来たりしていた。
ヤゴはこの浅くて底のみえる清流で生活し、5年後に羽化する。
 飛翔を撮るのは難しいが、日陰に陣取り、近づいてくるオニヤンマを自動フォーカスで写した。数打ちゃ当たるだろうと連写したが、なかなかピントが合わない。 

  

 ひっそりしたお盆の昼中、こんな時がずっと続いて欲しいと思った。(2014.8.15)

 
           

 


ヒメシロチョウ3化現れる

2014-08-14 | 環境問題

 

 6月末に羽化したヒメシロチョウの2化個体が、そこだけにツルフジバカマが取り残された土手で産卵を繰り返していた。

 その後、そこで生長した蛹が、そろそろ舞う頃かとD地域に出かけた。

  なんと言うことか、その土手の草がすっかり刈り取られていた。  刈られたばかりなので、おそらく蛹になっていただろう。何度、がっかりした光景だろうか。

 

 しかし、落胆しながらかなり下った田の土手に、か弱い白いチョウが飛んでいた。

 しかも、一群のツルフジバカマがきれいに咲き、数頭が濃い紫の花に吸蜜していた。嬉しかった。

   

  

 草刈りも、産卵時期との関わりが大きい。刈られた後に新しく芽吹いた頃の産卵だと命をつなぐ可能性は高まる。

 また、田を離れた所に自生するツルヒジバカマが重要だが、そこも除草剤を使われていることが多い。

 これからもう一度は草刈りがありそうだ。なんとかこの3化の子孫が無事に生長し、来春再会できることを祈った。

 

 出会ったチョウ トンボ

キタキチョウ  ツバメシジミ   ヤマトシジミ

  ベニシジミマイコアカネ 

マユタテアカネ  オオシオカラトンボ

 ヒメアカタテハ ジャノメチョウ♀

 

 


絶滅危惧種 コバネアオイトトンボに再会

2014-08-13 | Weblog

 

 少し先に現れたアオイトトンボ、オオアオイトトンボに混じって、今日コバネアオイトトンボの元気な姿を初見した。

何とか危機を乗り越え1年ぶりの再会がとても嬉しかった。

                               コバネアオイトトンボ                     アオイトトンボ連結                  アオイトトンボ

        

   コバネアオイトトンボ                             コバネ                                        オオアオイトトンボ

 何となく翅のバランスが違う彼女を目で追い、カメラのズームでピントを合わせる。

 このコバネアオイトトンボは、北海道から九州まで分布域は広いが産地は極めて局地的で、各地で絶滅に瀕しているようで、

 環境省のレッドデータリストで絶滅危惧第1B類(EN)に分類されている。

 今羽化した個体が池から離れた林の中をひっそり飛んでいた。9月になれば水辺に戻り、産卵を始める。
 

この近似種3種はわずかな模様の違いで区別できる。(「神戸のトンボ」よりお借りしました。)

 

 

  静寂に包まれた池の端の林の中に佇み、とかく忘れられがちな小さな虫たちの精一杯のいのちの営みをみつめながら、彼女らの保護に思いを巡らせた。

  今日であった仲間たち。

 マユタテアカネ アマゴイルリトンボ

   ウラギンスジヒョウモン

 ミヤマアカネ♂  ♀

 ナガコガネグモ ゴマダラカミキリ

 

  


庭で3つの発見

2014-08-10 | 日々の生活

 

 1.スズメバチの巣
    となりの娘宅の勝手口に、建設中のスズメバチの巣を発見した。
 結構大きくなっている。風も強いので、またそのうち巣を撤去したいと思う。
 もう何年前になるだろうか。手の届かない2回の軒先に特大の巣を発見、冬場に撤去したことがある。今度は、ときどき出入りする場所なので、冬まで放っては置けないだろう。

2.ブッドレアの花、つぼみの根元から咲くが、紫色の集合花が途中から白色の花を発見した。色の濃いものから薄い紫、白まで、いろいろな品種があるようだが、これは珍しい。

   「ブッドレア」http://www.yasashi.info/hu_00016.htm

3.ジャコウアゲハの幼虫が3頭発見
 ついこの前、昨年は一匹も我が家で巣立たなかったジャコウアゲハが5つの卵を産んでいった。

 7/31産卵  新たに発見

その孵化を待ちわびていたが、別のウマノスズクサに2,3齢に育った幼虫を発見した。今花が盛りで、花まで食べていた。久々に、毎日の観察が楽しみだ。

 


野生生物保護サポーターの研修

2014-08-09 | 環境問題

 

   裏磐梯で、野生生物保護サポーターの研修があった。
研修は、福島レッドリストの見直し調査に関わる内容で、サポーター制度をあらためて知った。会津若松近辺のチョウやトンボについては、生息状況をいくらか報告できると思う。

午後からの研修に先立って、午前中は環境省の主催する「オオハンゴンソウ防除活動」に参加した。参加者は約70名がビジターセンター前に集合した。

    

 スコップを持参したが、丁寧に垂直に引っ張ると、根は短めで比較的簡単に抜くことが出来た。
 曇り空の高原の午前は比較的涼しく感じられたが、やはり汗びっしょりの2時間だった。
 長瀬川沿いの林の中には結構オオハンゴンソウの黄色い花が目立った。一部は試験的に除草剤を使用しているようだった。丁寧に抜き取った特定外来植物を袋に詰めた。

  

 毘沙門沼からの長瀬川の源流はひとときの潤いだった。

ときどき里山でも見かける。あまり気にもとめなかったが、いつかヒメアカタテハが吸密する黄色い花や、                                                              (参)拙ブログ ○ 「初秋の里山散歩」 2008-08-28
http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/61f97546adb252a7d09a9e33e0b075f7

市の教育委員会の除去作業を見かけていたことを思い出す。今の花の時期が抜き取りの適期だろう。
拙ブログ ○ 「オオハンゴンソウの刈り取りと赤井谷地」(2010-08-26)
http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/32e8a4dd9b9e2a491903a4baaffd5023

○ 特定外来生物の解説 (オオハンゴンソウ)
http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/list/L-syo-03.html                       
 閉会式でジュースと休暇村の温泉利用券をいただいた。
  昼食はセブンのおにぎり、午後の会議前に一風呂浴び着替えも済ませた。

 午後の研修、福大の塘教授の「福島県の絶滅のおそれのある昆虫を守るために」、黒沢教授の「福島県の生物多様性行政の成果と課題」の講演を聴くことが出来た。

 カテゴリーを判定することは難しいと感じた。ある程度定量的な資料が必要ではないだろうか。

 また、レッドリストを作成しても、その後の保全、保護の施策、対応はどうあるべきなのだろうか。

 特に危ないものは一刻の猶予もない。より積極的な取り組みが必要と痛感した。

 そして、いつも心配の絶えないマダラナニワトンボ、コバネアオイトトンボ、ヒメシロチョウを思った。
 

 午後からの雨は普通でなかった。帰りのラジオで会津若松で1時間雨量34mmと伝えていた。

 帰路は、霧でほとんどみえないゴールドラインを下った。
 

 帰宅すると、明日の「森で遊ぼう」中止の報が入っていた。楽しみにしていたので残念だ。 

 引き続き、町内会の会議へ。会議後「夏の行事」の反省慰労会があった。  (2014.8.8)